2021.05.30
「星野リゾート 界 霧島」は神代の歴史と広大な自然のパワー感じる絶景宿
2021年1月にオープンした「星野リゾート 界 霧島」。日本初の国立公園に指定された美しい自然と、建国神話の地という歴史のロマンも兼ね備えた特別な土地で、ゆっくり、しっぽり、ふたりだけの温泉旅を楽しんでみませんか。
- CREDIT :
文/小野アムスデン道子
![](https://assets-www.leon.jp/image/2021/05/27014612961573/1600/dd.jpg)
また霧島は、幕末に西郷隆盛に招かれた坂本龍馬が寺田屋事件の傷を癒すのに、お龍と共に訪れた地でもあり、これが日本最初の新婚旅行とも言われています。そんないくつものストーリーを辿って、ゆっくり、しっぽり、彼女とふたりだけの温泉旅に訪れてみませんか。
桜島をはるかに見渡し、湯浴み小屋でうるおう宿とは
その麓に「星野リゾート 界 霧島」が見えます。周囲の雄大な自然環境は「霧島錦江湾国立公園」の中に位置するからこそ。客室やビューテラスからの桜島や錦江湾を見下ろす壮大な眺め、特別室から望む高千穂峰、目の前一面にすすき野原が広がる湯浴み小屋など、それぞれの場所で趣きの異なる広大な自然が楽しめます。
▲ 霧に包まれていた高千穂峰が姿を見せる。麓(右)に見えるのが「界 霧島」。
▲ 鹿児島空港から霧島の地へ。青もみじが緑陰を作る道は、秋には紅葉で燃える赤色に。
▲ 奥に向かって伸びるアプローチに期待感がそそられる界 霧島のエントランス。
▲ ロビーには、天孫降臨の神話でニニギノミコトが高千穂峰に突き立てた剣のモチーフが。
▲ 霧に包まれていた高千穂峰が姿を見せる。麓(右)に見えるのが「界 霧島」。
▲ 鹿児島空港から霧島の地へ。青もみじが緑陰を作る道は、秋には紅葉で燃える赤色に。
▲ 奥に向かって伸びるアプローチに期待感がそそられる界 霧島のエントランス。
▲ ロビーには、天孫降臨の神話でニニギノミコトが高千穂峰に突き立てた剣のモチーフが。
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そして、客室棟から眼下にある湯浴み小屋まではガラス張りのスロープカーで移動します。豊かな自然が広がり、急な坂道を下って行くのはちょっとしたアトラクション気分。
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ここは、薩摩焼酎と一緒にゆっくりいただきましょう。メインは、鹿児島県特産の黒豚が花びらのように盛られて出て来る「黒豚しゃぶしゃぶ追いがつお仕立て」。削りたての鰹で追い鰹をした出汁でいただきます。〆は、特製の細麺の蕎麦で。
天上界から地上界に使わされた天照大神の孫神ニニギノミコトが霧島に降り立ち、地上界の神サルタヒコと共に高千穂峰の山頂に逆鉾を突き立てるまでが描かれます。この逆鉾を目印に天上界から八百万(やおろず)の神が降り立ったのだとか。白い面のニニギノミコトと赤い面のサルタヒコの華やかな国拓きの舞いで夜が更けていくのでした。
この日は、あのクルーズトレイン「ななつ星」でもお茶を提供している「ヘンタ製茶」の有機茶3種をテイスティング。それぞれに一番おいしい湯温や淹れ方も教えてくれます。上品な香りとうま味が広がる有機茶は、隣に農薬を使う畑があるともうダメというぐらい厳しい条件で作っているそう。
境内の樹齢 800年の御神木はじめ、周辺には大岩のわずか10cmの隙間に文字が彫られた文字岩や毎年短期間だけ水が湧いてできる川など、霧島七不思議伝説もあって、南九州一のパワースポットと言われるのにふさわしい神秘的な雰囲気に満ちています。
ここから自然林を歩いて高千穂河原を経て、約2時間ほどの登山で高千穂峰の頂上まで行けば、数百年前に設えられたレプリカとはいえ、坂本龍馬が引き抜いたという天の逆鉾も拝めます。
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