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2021.08.22

ローカルな雰囲気が味わえる! 「エースホテル ブルックリン」がいよいよ開業

コロナ禍で刻々と変化するアメリカの現状をニューヨーク在住の元LEON編集部員、菅 礼子がお届けする本シリーズ。今回はグランドオープンを間近に控えた(現在はソフトオープン中)「エースホテル ブルックリン」に潜入!いよいよ開業するホテルの魅力をレポートします。

CREDIT :

文/菅 礼子

▲ メインのラウンジ&バー。どこか和風なニュアンスも感じる落ち着いた雰囲気。 Photo by Ace Hotel Downtown Brooklyn
アメリカでは新型コロナウイルスのデルタ株によって南部の州を中心に感染者が増えつつあり、“ブースターショット(追加接種)”の必要性もささやかれるなど、「コロナしぶといな!」と思ってしまう今日この頃。

ニューヨークではいよいよ9月より、インドアでのレストラン飲食やシアターなどで、最低一回はワクチンを接種したという証拠(ワクチンパスポート)の提示を求める「Key to NYC Pass」を国内で初めて導入することが決まりました。

これで今後、色々と行動の制限もされていきそうな感じですが、ニューヨークの街はレストランやホテル、ショップのオープンラッシュ。アメリカはインフレにより、マンハッタンの物価も確実に上がっています(涙)。ニューヨークダウも先日最高値を更新。これは景気がよくなるという兆しなのかもしれません!

今回は日本人からも人気のポートランド発祥のデザインホテル、「エースホテル ブルックリン」がグランドオープン間近とのことで行って参りました。エースホテルはすでにマンハッタンのノマド地区に「エースホテル ニューヨーク」があるのですが、その違いも気になるところ。さっそくチェックしてみましょう!
▲ チェックインロビー。エースホテル ブルックリンオリジナルのお土産も販売されています。 Photo by Ace Hotel Downtown Brooklyn
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ロケーションは今後来る!予感のするダウンタウン ブルックリン

エースホテル ブルックリンがオープンしたのは「ダウンタウン ブルックリン」と呼ばれる場所です。いわゆるブルックリンのヒップな地域でもある「ウィリアムズバーグ」ではないのですが、マンハッタンからもほど近く、高層ビルの建設があちこちで行われている“これから来るだろう”注目のエリアなんです。

観光地化されたウィリアムズバーグよりもこれから大型資本のお店などが進出しそうな予感。ホテルの周辺を歩くと、新興のビル群と地元のスモールビジネスが同居する、ハイ&ローな街並みで、リアルなブルックリンの躍動感を感じることができます。マンハッタンのど真ん中で観光客が多くいるエースホテル ニューヨークよりも、もっとローカルな雰囲気が漂っているのも個人的にいいなと思いました。

「ホテルの近隣は文化の中心地で、ブルックリン音楽アカデミーは1世紀以上もの間、音楽、映画、ダンスの国際的なハブでした。アトランティックアベニューには数え切れないほどのパフォーマンスとアートスペースがあり、素晴らしいレストランや専門店、フォートグリーンパークの自然が徒歩圏内にあります」とブララッド・ウィルソン=エースホテル グループ プレジデント。移民も多く、国際色が豊かな地域は今後、ものすごい勢いで開拓されていきそうです。
▲ ロビーのお土産スペース。「D’Angelico」のアコースティックギターはエースホテルファンにはたまらない!?
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家にいるような心地よさに包まれる理由とは!?

ホテルに着くとなんだか懐かしい、心地いい気分になり、中に足を踏み入れるとウッディなインテリアがその気持ちを助長します。

エースホテル ブルックリンのデザインは、長年エースホテルのデザインを手がけてきたローマン&ウィリアムズが担当。日本文化にも造形が深いこともあり、ホテルのライトは和紙で作られたものがあったり、壁など、細かな部分に格子のような意匠が取り入れられていて、日本人からすると馴染みがあるデザインのように感じられます。

話を聞くと、ホテルのファサードに設置された巨大なライトは「ホテルオークラ」旧本館からインスパイアされたものなんだとか。あのノスタルジックなライトからアイディアを得ているとあり、「懐かしい」と思った理由に合点がいきました!
▲ デザイナーのローマン&ウィリアムズがホテルオークラ旧本館のロビーからインスピレーションを得たファサードのライト。 Photo by Ace Hotel Downtown Brooklyn
▲ 筆者もホテルを訪れた途端、懐かしい気持ちになったのはこのライトのためだと合点。 Photo by Ace Hotel Downtown Brooklyn
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アートギャラリースペースではあらゆる場所にパブリックアートが

「ローマン&ウィリアムズは、象徴的なモダニストのスタンビッターズによって作られたカスタムセラミック壁画と、谷口吉郎による東京のホテルオークラに敬意を表して設計されました。また、エースホテル ブルックリンは、ゲストや隣人が集まる場所として特別に建てられたため、すべての公共スペースはかなり壮観です。

1階には、両面暖炉、天窓の付いた天井、中庭のようなバーがあり、間もなく植物が生い茂ります。ロビーの一方の端を美しいポータルウィンドウで固定するロビーバーもあります。アートギャラリースペースでは、あらゆる場所にパブリックアートがあり、間もなくレストランもオープンします」と前出ブララッド・ウィルソン氏。

ホテルは現在ソフトオープン中で、宿泊も徐々に始まっているとのこと。7月末には1階のロビーラウンジやバーがオープンし、エースホテルの象徴とも言われるロビーテーブルで仕事をするノマドワーカーの姿もすでに見られました。ロビーにはビンテージとカスタムで作られた家具が置かれ、木製の天井とコンクリートむき出しの壁のコントラストがモダンな佇まいですが、リビングルームでくつろいでいるような居心地の良さがあるのが特徴です。

コーヒースタンドが併設されたオールデーダイニングのレストランは現在準備中とのことですが、オープン間近です。
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新たに建設した世界一大規模なエースホテル

エースホテル ブルックリンは一から建物を建設したホテルです。規模で見ても287室(うちスイートルームが15室)あり、世界中のエース ホテルの中でも最大規模だと言います。

客室はフロント同様、木製の柱とコンクリートの壁がミックスされミニマルな雰囲気です。ダークグリーンがキーカラーとなり、絨毯や家具に使われ、レトロ感も同時に感じられ、新旧が交錯する空間に仕上がっています。

ちなみに家具はすべてエースホテル ブルックリンのために作られたハンドメイドのもの。どこかミッドセンチュリーを彷彿させるデザインでオシャレ感も満載です。

スイートルームには「D’Angelico」のアコースティックギターや「Rough Trade New York」が厳選したレコードとレトロなレコードプレーヤーが置かれるなど、エースホテルファンにはお馴染みのアメニティが飾られています。
▲ コンクリート打ちっ放しと大きな窓が目を引くホテルの外観。
さすがデザインホテルの先駆けらしく、シンプルな客室にはローカル、ブルックリンのアーティストを中心に、24人の異なるテキスタイルアーティストの作品がそれぞれに飾られています。

ここでもローカルなビジネスを応援しようという姿勢が垣間見られます。客室からはブルックリンの昔ならではのブラウンストーンの街並みや、タワーマンションの工事が進む新興エリアの街並みが見え、今のブルックリンを感じることができます。
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最近ではちらほら、日本からの出張者がニューヨークに来るという話を耳にするようになりました。新たなブルックリンのランドマークにぜひ訪れてみてください!

■ エースホテル ブルックリン

● 菅 礼子

LEON編集部で編集者として勤務後、2018年に渡米。現在はニューヨーク在住。男性誌や女性誌、航空会社機内誌などにニューヨークのライフスタイルの情報から世界中の旅の情報までを執筆する他、クリエイティブディレクションや日系企業の米国進出プロジェクトを行っている。Instagram(@sugareiko)でニューヨークだけでなくアメリカ&世界の情報を発信中。

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