2018.08.11
南伊豆に今年もハンマーヘッドがやってきた!
毎年、夏になると南伊豆沖の神子元島近くの海にハンマーヘッドシャークの大群が現れます。これ、知る人ぞ知る“夏の風物詩”。他にフグのミステリ―サークルとサンゴの産卵もご紹介します。
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文/古関千恵子
地元のダイビングサービス海遊社によると、今年も7月からハンマーヘッドシャークが出没中! 「カメ根」というダイビングポイントなどで、黒潮特有の“青く、暖かい潮の流れ”を感じたら、出現の期待大です。
周囲に他の魚の群れをあまり寄せ付けず、そこだけ切り取られた別世界のよう。「あれ、ここは伊豆半島沖だっけ?」と思わず再確認してしまいます。そして自分の耳の脇を流れていくエキゾースト音と、心臓のばくばく音が、さらに緊張を高めます。
写真提供/海遊社
URL/http://www.290.jp/
問い合わせ/☎0558-62-3650
海底に現れた見事な幾何学模様を描いたのは
そして3年前、奄美大島の北部でもアマミホシゾラフグのミステリーサークルが発見されました!
実は、これはアマミホシゾラフグのオスが作る産卵床。大潮時に卵が孵化できるよう、タイミングを逆算して、小潮に入ってしばらくした頃から、作成は始まります。最初は砂地に円形の筋が入り、やがて溝が徐々に深くなって、完成。
この現象が見られるのは春から夏にかけて。こちらのダイビングレベルは中性浮力が取れればOKです。
写真提供/ダイビングサービス ブルーゲイツ
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真夏の夜の海底を密やかに彩るサンゴの花火
毎年5~9月に行われるサンゴの産卵。実は、種類によって、そのスタイルもさまざまです。大きくはふたつに分かれ、一気に卵を放出する「打ち上げ花火」型、もうひとつは少しずつ放出してやがてハイライトを迎え、再びチョロチョロの「線香花火」型。サンゴの8割が雌雄同体でこのようなスタイルで産卵をします。
これまで100%の確率でサンゴの産卵の時期を当ててきている西表自然学校の岩本さんによると、今年の産卵予定日は8月31日~9月7日、9月29日~10月2日など。まだ今年もチャンスあり、です。
写真提供/西表島自然学校
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問い合わせ/☎090-4350-5102