2021.10.08
大切なあの人にシンデレラの一足を♡「Hoshino Bespoke Shoes」がニューヨーク進出!
コロナ禍で刻々と変化するアメリカの現状をニューヨーク在住の元LEON編集部員、菅 礼子がお届けする本シリーズ。今回はメンズ&ウィメンズのビスポークシューズを作り、日本でもスーパーリッチな顧客をもつ「Hoshino Bespoke Shoes」がニューヨーク初のトランクショーを開催したのでお邪魔してきました!
- CREDIT :
文/菅 礼子
![](https://assets-www.leon.jp/image/2021/09/27023656077387/1600/1.jpg)
ワクチン接種は個人の自由で強制されるものではないものの、アメリカでは9月に入りワクチン未接種者の感染が増加しているところを見ると、こうした処置は仕方ないのかなとも感じる次第。ワクチン未接種者の行動も制限されることになるため、一刻も早くこの状況が収まって欲しいものです。
さて、今回は表参道と銀座に店舗とサロンを構える靴職人、Shunji Hoshinoさんによるビスポークシューズブランドの「Hoshino Bespoke Shoes」がニューヨークで初のトランクショーを開催したので、お邪魔してきました。
同ブランドはビスポークのシューズブランドでは世界的にも珍しいウィメンズのビスポークシューズを作っているブランド。日本の職人が約200にも及ぶ工程を手作業を中心に丁寧に仕上げていきます。
ビスポークシューズは木型から作るので、世界に一つのあなただけにフィットするシューズが出来上がるということ。米国初進出の今回はウィメンズのみの展示会となりましたが、大切な女性に世界で一足のシューズをプレゼントする男性も多いそうです。日本の職人が丹精込めて作ったあなただけの一足をプレゼントされたら女性はうれしいに違いありませんよね!
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足の形は十人十色。フィットする靴を見つけたら10年以上履ける代物です
ハリウッドスターをはじめ、英国王室やアメリカの歴代大統領御用達なんです。2019年には「カーライル ニューヨークが恋したホテル」というドキュメンタリー映画が公開され、ジョージ・クルーニーやソフィア・コッポラが同ホテルの魅力を語るなど、伝説的な場所で、個人的にも大好きなホテルです。
トラックショーは3日間に分けて同ホテルのスイートルームを貸し切り!完全予約制で行われました。メンズのビスポークシューズは他のブランドでも良く耳にしますが、ウィメンズのビスポークシューズは珍しいので、興味津々。しかも筆者の足は人差し指が親指より長いため、長年シューズ選びに一苦労しています。しかも足の幅は狭かったりするので、どこかがフィットすると、どこかがブカブカで痛くなったり、靴選び苦難人生です。
まず、実際にトランクショーで足の大きさを採寸してもらうと、自分が思っていた足の大きさと0.5cm以上違い、左右でも0.2mmほど違ったのでびっくり。自分の足の大きさを把握している人は少ないようで、正確なサイズを測ってもらえたのも嬉しいところ。
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完全オリジナルの木型から作る「ロイヤル」(49万9000円〜、納品まで6カ月)、お客様の足の個性を反映した木型から作る「ビスポーク」(19万5800円〜、納品まで4カ月)、 革素材を組み合わせて作るメイドトゥオーダーの3種類です(8万6900円〜、納品まで2カ月)、すべてチョイスする素材によってお値段は変わってきます。※米国でのオーダー価格は異なります。
完全オリジナルの木型から作るフルビスポークのロイヤルになると初回のフィッティング&オーダーから納品まで約6カ月を要するため、一人ひとりの足に完全にフィットした一足が手元に届きます。
既成の靴に比べるとお値段もラグジュアリーですが、カスタマーサービスも充実しているため、お直しを重ねることで「一足、十年以上履ける靴」というのが魅力です。
既存の靴では何かしらの悩みがある方を始め、医学的な観点からのアプローチで足の不自由な方用の靴を作るなど、多様な個性に対応しています。
アメリカでは足の専門医(Podiatrist)がいて、手術をする以外に足の問題解決に取り組む医師がいます。アメリカ人はさまざまな人種がいるため、足に対する問題も多く、こうした医学的なアプローチはアメリカ人からも信頼が得られるかと。
▲ まずは足の特徴を説明していただき、採寸を行います。
▲ ウィメンズの中でもっとも効果というクロコダイル。こちらはネイビーのパティーヌ加工でグラデーションに見えるエレガントなデザイン。
▲ エイを使ったパンプスは、一匹で半足が完成。第三の目とも言われる白い斑点が使えるのも贅沢なんだとか。シンプルなパンプスは年間を通して履けるので、納期が6カ月後でも気になりません。
▲ 希少なヒマラヤクロコを使用したメンズのスニーカーはお値段なんと104万6100円(靴代のみの価格)!
▲ まずは足の特徴を説明していただき、採寸を行います。
▲ ウィメンズの中でもっとも効果というクロコダイル。こちらはネイビーのパティーヌ加工でグラデーションに見えるエレガントなデザイン。
▲ エイを使ったパンプスは、一匹で半足が完成。第三の目とも言われる白い斑点が使えるのも贅沢なんだとか。シンプルなパンプスは年間を通して履けるので、納期が6カ月後でも気になりません。
▲ 希少なヒマラヤクロコを使用したメンズのスニーカーはお値段なんと104万6100円(靴代のみの価格)!
贅を尽くした一足は特別かつ、サステナブル
「Hoshino Bespoke Shoes」ではイタリア産のベビーカーフやシープレザーの他、クロコダイルやガルーシャ、ヒマラヤクロコダイルなど、贅沢な素材を自由に組み合わせシューズを作ることがでます。、加工もメンズシューズによく見られるパティーヌ仕上げ(手作業で色を何層にも塗り重ね、独特のムラ感を出す染色技法)など、ウィメンズでは珍しい加工を施してくれます。
デザインもハイヒール、ローファー、サンダル、スニーカーなど、さまざまなスタイルを選べますが、ビスポークなら女性の足を綺麗に、セクシーに見せるハイヒールが欲しいな〜と個人的には思ったのでした。ちなみにメンズ、ウィメンズ共にビスポークのスニーカーがあるのもシューズブランドとしては珍しいんです!
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パティーヌ染めの染料もすべて天然のものを使用しており、レザーもベジタブルタンニングなので、優しい色味が特徴。自然にも配慮した商品過程を選択しています。
50種類にも及ぶサンプルから素材を選べる他、思い出の生地(昔着ていた服や、受け継いだ着物なども!)や、思い出のデザインなども復刻できるとのことで、世界に一足の靴を作れるんです。
▲ 生地サンプル。象のレザーなど、変わり種もあり。
▲ 一番人気のガルーシャ。耐久性があり、ヒールなどに使用すると「ガリッ」とヒールを傷つける心配がないんだそう。
▲ ヒールの高さ、ヒールの種類も豊富にあるため、職人さんと相談しながらデザインを決定。
▲ グラデーションが美しいパティーヌ染めは色によって印象が全く異なります。
▲ 生地サンプル。象のレザーなど、変わり種もあり。
▲ 一番人気のガルーシャ。耐久性があり、ヒールなどに使用すると「ガリッ」とヒールを傷つける心配がないんだそう。
▲ ヒールの高さ、ヒールの種類も豊富にあるため、職人さんと相談しながらデザインを決定。
▲ グラデーションが美しいパティーヌ染めは色によって印象が全く異なります。
ニューヨークには超富裕層も多いため、良いものにはお金を出す文化が根付いています。トランクショーの期間中は目の肥えたお客様が多数来場しました。
初回にオーダーされたお客様は第2回目にトライアルフィッティングが控えていることもあり、次回ニューヨークでのトランクショーはすでに11月11日〜13日に決定。会場は同様の「ザ・カーライル ア ローズウッド ホテル」とのことです。
次回はメンズのシューズも展示されるので、カップルでの来場も楽しめること請け合いです。ニューヨークの富裕層ビジネスも気になるところです!
足を知り尽くしたユニークな職人のブランドなので、日本にもお店があるのでぜひ覗いてみてはいかがでしょうか?
![](https://assets-www.leon.jp/image/2021/09/27025016576888/1600/17.jpg)
■ Hoshino Bespoke Shoes
オンラインオーダーでは、通常のシューズブランドよりも細かなサイズ展開に驚きました!ワイズも選べる細かな対応です。
HP/https://ec.hoshino-bespokeshoes.jp/
< 店舗情報 >
表参道店 ・ 銀座店
![](https://assets-www.leon.jp/image/2020/10/31033322256077/0/suga_reiko.jpg)
● 菅 礼子
LEON編集部で編集者として勤務後、2018年に渡米。現在はニューヨーク在住。男性誌や女性誌、航空会社機内誌などにニューヨークのライフスタイルの情報から世界中の旅の情報までを執筆する他、クリエイティブディレクションや日系企業の米国進出プロジェクトを行っている。Instagram(@sugareiko)でニューヨークだけでなくアメリカ&世界の情報を発信中。