2018.08.26

川のせせらぎをBGMに人目を気にしない夜の露天風呂へ

天城温泉郷・月ケ瀬温泉の「雲風々(うふふ)」は7000坪の広大で緑がいっぱいの敷地に、わずか７部屋。自家源泉が3つもあり、湯量が豊富な温泉宿は、各部屋の露店温泉も各種各様の味わいです。

CREDIT :: 文／福田豊

今回の宿は、伊豆・天城の月ヶ瀬温泉「雲風々(うふふ)」というところです。宿の名前は、松尾芭蕉の『奥の細道』の一句“片雲の風にさそはれて旅に出る〜”にちなんだもの。また、宿泊したお客さんが「うふふ」と微笑みをこぼすようなそんな素敵な時間を提供したいという想いも込められているのだそうです。

彼女とのお泊りデートに最適。緑のカーテンが居心地良いです

伊豆の修善寺駅のほど近くで、東京から2時間ちょっと。名古屋からも同じくらい。だから関東・関西どちらにお住まいでも行きつけにするのに最適な場所です。それに、7000坪の広い敷地にわずか7部屋で、だから彼女としっぽりと寛ぐことができる。

部屋でチェックインができるため、お忍びにも最良。全部屋に加温・加水なしの露天の温泉付きで、それを彼女とゆったり楽しめるのも良い。というように、「雲風々」はまさに“ウフフ”な宿なのですね。

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お部屋「茜香（せんか）」の源泉掛け流し露天風呂。秋は、傍らに立つ金木犀の大木が、美しい輝きと芳香をはなちます。
お部屋「笹音（ささね）」の源泉掛け流しの露天風呂。ライトアップされた竹林を眺めながらのお風呂は圧巻。
お部屋「月響（げっきょう）」の源泉掛け流しの露天風呂。月明かりをを見上げながら、川のせせらぎの音を耳をすますと、身も心も解き放たれます。

お部屋「茜香（せんか）」の源泉掛け流し露天風呂。秋は、傍らに立つ金木犀の大木が、美しい輝きと芳香をはなちます。
お部屋「笹音（ささね）」の源泉掛け流しの露天風呂。ライトアップされた竹林を眺めながらのお風呂は圧巻。
お部屋「月響（げっきょう）」の源泉掛け流しの露天風呂。月明かりをを見上げながら、川のせせらぎの音を耳をすますと、身も心も解き放たれます。

また四季折々の風情が楽しめるのも良い。春には桜が、夏には川に蛍が舞い、秋には一面が紅葉になり、冬は雪景色が美しい。ですから春夏秋冬のいつ訪れても楽しむことができるのです。

部屋はそれぞれ、リバービューあり、ガーデンビューありで、全7室がすべて異なるしつらえ。それもまた、何度も楽しむことのできる、素晴らしい長所です。

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お部屋「流清（りゅうせい）」は、和室6畳とベッドルームに源泉掛け流しの露天風呂付き。窓際に備えつけられたリクライニングチェアーから狩野川の川面が眺められます。
お部屋「笹音」は、和モダンベッドルームにフローリングリビングという構成。
足もとに明かりを配した渡り廊下にも趣があります。
通路脇の何気ないしつらえに、心癒されます。

お部屋「流清（りゅうせい）」は、和室6畳とベッドルームに源泉掛け流しの露天風呂付き。窓際に備えつけられたリクライニングチェアーから狩野川の川面が眺められます。
お部屋「笹音」は、和モダンベッドルームにフローリングリビングという構成。
足もとに明かりを配した渡り廊下にも趣があります。
通路脇の何気ないしつらえに、心癒されます。

どの部屋も奥からベッド、リビング、テラスという長細い造りで、どこからでも窓外に広がる木々の緑を楽しめる。その風情は、まさに緑のカーテンにおおわれているかのようで、とても落ち着けます。緑の向こうには狩野川が。せせらぎをBGMに人目を気にしない夜の露天、広いテラスでの夕涼みは最高にリラックスできるのです。

随所が落ち着いた雰囲気で、何もかもが美味しい

食事はダイニングのカウンターで。カウンターの窓外には樹齢150年の欅など緑がたくさん。その向こうに狩野川が流れる。そのせせらぎを聞きながらの食事は、ゆったりと落ち着くこと、この上なし、です。

食事そのものも最高。伊豆は海の幸も山の幸も豊富なため、どの宿もおしなべて料理が美味しいのですが、そのなかでも「雲風々」はかなり上位です。天城名産の山葵や、地元の野山で育った軍鶏など、どれもがこだわりのものばかり。

夏場は敷地の傍らを流れる狩野川の鮎も供される。この鮎の塩焼きが、もう、絶品。また、宿の裏手に自家農園があり、最高に新鮮な朝どりの野菜が楽しめる。天城名産の山葵は、目の前ですりおろしてくれて目にも新鮮そのもの。そしてそんな特別な旬の食材を会席仕立てにした夕餉は、目にも舌にもとても美味しいのです。朝は天城の地鶏の採れたて卵を使っただし巻き玉子。釜炊きのご飯がまた最高に美味しい。

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夕食は、中伊豆ならではの海の幸、山の幸、川の幸を取り入れた目にも鮮やかな会席料理。
宿傍らを流れる狩野川でとれる鮎の塩焼き。
名物、山葵ソフトは、一度は味わうべし。
差し向かいではなく、横並びでいただく食事は、意外なほと、距離が縮まります。
肌触りのよいバスローブも自慢です。

夕食は、中伊豆ならではの海の幸、山の幸、川の幸を取り入れた目にも鮮やかな会席料理。
宿傍らを流れる狩野川でとれる鮎の塩焼き。
名物、山葵ソフトは、一度は味わうべし。
差し向かいではなく、横並びでいただく食事は、意外なほと、距離が縮まります。
肌触りのよいバスローブも自慢です。

さらに、ここ最近のLEONのこだわりドコロである、洗面所周りと寝具周りもかなり上位。このあたりは宿の善し悪しのバロメーター。「雲風々」はタオルがたくさん使えて、肌触りの良いバスローブも完備。歯ブラシも色違いで2色。作務衣とパジャマも別に用意されている。

さらにさらに、冷蔵庫内の飲み物がフリーというのが本当に素晴らしい。以前にも述べましたが、冷蔵庫の飲み物の精算って、なんだか細かくて、ラグジュアリーじゃない。それならば部屋代に含めてくれた方が気持ち良い。「雲風々」はその“気持ちが良い”宿なのです。

というように雲風々は、ほぼすべてが完璧である。目の肥えた大人の男であるアナタに大オススメのできる素晴らしい宿です。