2021.12.19
沖縄、世界遺産の森と海を満喫できる、絶景リゾート4選
2021年に世界自然遺産に加わった、沖縄本島北部の“やんばるの森”。沖縄本島の名護以北のやんばるエリアには深い森のみならず、美しい海も広がっています。ここでは “海のやんばる”の絶景自慢のステイ先をピックアップ。世界遺産のジャングルへのゲートウェイとしても、便利なロケーションにあります。ワイルドライフを体験した後は、絶景ビューでまったり。緩急つけた旅の仕上がりです。
- CREDIT :
写真・文/古関千恵子
好きなだけ絶景を満喫。世界遺産の森への拠点としてもアリ
世界自然遺産に選ばれた沖縄本島北部の“やんばる”は、島の最北エリアの大宜味村、東村、国頭村の、いわゆる“やんばる3村”にある、亜熱帯雨林や川の上流を指します。
ちなみに“やんばる”とは“山原”と書き、地域で変化していった呼び名。エリアの厳密な規定はなく、“名護より北”といったユルいくくりになっています。なので、今回ご紹介するリゾートが点在する本部(もとぶ)半島も、“やんばる”に含まれます。地元の言葉で“イノー”と呼ばれるリーフで囲まれた美しい浅瀬が広がる、いわば“海のやんばる”です。
世界遺産の森や川へ目指す拠点としても、好都合な立地にあります。アクティブに世界自然遺産を満喫しつつも、滞在中一度は沖縄北部の海をひたすら眺める日を設定してみては、いかがでしょう?
■ ヒルトン沖縄瀬底リゾート
ファシリティ充実のインターナショナルリゾート
沖縄本島北部では唯一のインターナショナルリゾートゆえ、ファシリティの充実度はダントツ。
カップルに人気のカバナ(有料・予約制)が並ぶ屋外プールや、ジャクジーを併設した屋内プール、沖縄ならではのプロダクツを使ったスパや24時間利用できるフィットネスセンターもあります。実質的なコインランドリーも、コンパクトな荷物派にはうれしい施設でしょう。
▲ 遠浅の海が広がる瀬底ビーチ。夏季限定で、ホテルの宿泊者専用のビーチラウンジも。
▲ ヒルトン・オナーズ会員のランクに合わせて特別メニューからオーダーできる、ホットディッシュの卵料理。人気はスパムが入ったアイランドエッグベネディクト。
▲ インドアプールは水温が28度にキープされているので、通年利用できます。
▲ 遠浅の海が広がる瀬底ビーチ。夏季限定で、ホテルの宿泊者専用のビーチラウンジも。
▲ ヒルトン・オナーズ会員のランクに合わせて特別メニューからオーダーできる、ホットディッシュの卵料理。人気はスパムが入ったアイランドエッグベネディクト。
▲ インドアプールは水温が28度にキープされているので、通年利用できます。
エグゼクティブラウンジが利用できるお部屋を選びたい
エグゼクティブルームとスイートルームのゲストは、9階にあるエグゼクティブラウンジが利用できます。このラウンジ、眺望がバツグン! 爽快な眺めとくつろいだ雰囲気に、移動の疲れも吹き飛びます。
イブニングカクテルも、ぜひこちらで! フードメニューをオールデイダイニングのシェフが担当しているので、ずらりと並ぶフィンガーフードがどれも美味。おかわりに通うゲストもいるほどです。
■ Hilton Okinawa Sesoko Resort
住所/沖縄県国頭郡本部町瀬底5750
HP/HiltonSesoko.jp
TEL/0980-47-6300
● ゲストルーム オーシャンビュー(キングベッドまたはツインベッド)2万4326円~、エグゼクティブルーム オーシャンビュー(キングベッドまたはツインベッド)4万9186円~、デラックススイート オーシャンビュー(キングベッド)7万4046円~など
■ シークレットプールヴィラ セジ
フクギ並木と東シナ海に挟まれた、備瀬ならではのシチュエーション
こちらのヴィラは、背後にフクギ並木、前面には東シナ海が広がるロケーション。メインで過ごす2階にはリビング&ダイニング、バスルーム、そしてベッドルームがあり、海側とフクギ側、どちらの窓も全開にできます。
1階には畳の和室があり、こちらは3名以上の利用時のみ、フトンを敷いて利用。最大6名まで、1日1組の貸し切り。12歳以上オンリーの大人のヴィラです。
沖縄のクリエイターが集結し、形にした理想のヴィラ
ヴィラ自慢の創作フレンチ料理は地元シェフが担当。“10マイル(16キロメートル)フード”をコンセプトに掲げ、地元やんばるエリアをメインに、この地域でしか味わえない希少な食材を、その特徴を生かしてお皿に仕上げます。たとえば、今帰仁アグーや小那覇牛など、あまり耳慣れないブランドも。
ミニバー内のビールやドリンク、そしてオリジナルジェラートは宿泊料に込み。このジェラートも、沖縄の老舗アイスクリームブランド「ブルーシール」の味を司る屋嘉一彦さんによるものです。
設計&インテリアデザイン、ロゴなどのグラフィックデザイン、陶芸家、琉球ガラス作家、みんな沖縄出身あるいは在住の方々。沖縄愛を感じます。
■ Secret Pool Villa Seji(シークレットプールヴィラ セジ)
住所/沖縄県国頭郡本部町備瀬628
HP/https://seji.jp/
TEL/098-923-2915
● バトラー付プラン(朝食・送迎付き)2名10万円、3名6万9333円、4名5万4000円など、コンシェルジュ付プラン(朝食付き・送迎なし)2名7万5000円、3名5万2666円、4名4万1500円など
■ リベウリ
離島の高台から東シナ海を一望する3室のみのプライベートリゾート
わずか3室の客室からは水盤の向こうに緑、そして大海原が広がっています。さらに視線を沖に移すと、沖縄最北端の離島の伊平屋島&伊是名島の島影も。
絶景のみならず、エッジの効いたデザインがそそります。コンセプトはスリランカが生んだトロピカル建築の巨匠ジェフリー・バワと、スペインの小島のフォルメンティーラ。直線を活かした、オープンなつくりが印象的です。
各部屋には、水盤に面したガーデンテラスと、階段を上った屋根の上にルーフテラスがあります。居心地のいい場所があちこちにあるのも、ポイントです。
間取りは異なるものの、各部屋は40平方メートルを確保。そして、海の眺めを満喫しながら入浴できるビューバスです。
距離感がちょうどいい、オーナー夫妻のおもてなし
切り盛りしているのは、染宮さんご夫妻。米国のロースクールを卒業後、東京の一流企業の法務を担当。多忙な日々を送りながらも、花粉症の染宮さん、週末には花粉から逃れるために沖縄に通っていたそう。そのうち、花粉とは関係なく訪れるようになり、物件を探して、海を一望するこの土地と出合いました。
また、“ラグジュアリー”を五感から感じ取れるよう、アメニティを厳選。吸水性が高い麻のワッフルタオルやカシウェアのブランケット、THANN(タン)のアロマなど、ふっと意識の底に働きかけるような気持ちよさが仕掛けられています。
■ LIBEURI(リベウリ)
住所/沖縄県国頭郡今帰仁村古宇利2427-1
HP/http://www.libeuri.com/
TEL/0980-56-2888
● 森、海、石ともに3万8000円~(税サ込み)
■ エミール・ナキジン
やんばるの丘に建つ、真っ白なボックス
2020年秋にオープンした、EMIL NAKIJINは1階建て5室のみ。コンセプトの“ミニマリスト ラグジュアリー”に徹し、ムダを潔くそぎ落としたデザインになっています。
客室へ向かう通路も、中庭から外光が差すのみ。白い世界を歩きます。
客室の扉を開けると、バーンと視界が開け、大自然が飛び込んできます。目隠しを外された瞬間のような、視界の広がりに、思わず歓声! 大きな窓のサッシを開けると、客室から大海原へシームレスにつながるようです。
そしてテラスには露天風呂とプライベートプール。クリフトップから眺める東シナ海がこのお宿のハイライトでしょう。
レストランやキッチンはないので、食事は外へ。パブリックな施設はなく、部屋のみになります。ホテリエをやっていたエミルさんの丁寧な対応も、評判です。
■ EMIL NAKIJIN(エミール・ナキジン)
住所/沖縄県国頭郡今帰仁村諸志2031-139
HP/https://www.emilresorts.com/
● デラックスキング5万5000円~、スーペリアキング6万5000円~、ファミリーキング7万円~