2021.12.05
名古屋テレビ塔の中にアート三昧のお洒落ホテルがあるなんて!?
あの東京タワーよりも古い“元祖電波塔”、名古屋テレビ塔が、コンセプチュアルなホテルに生まれ変わったって知ってましたか? タワーの中にお泊まりという非日常感を盛り上げるのは、東海エリアを代表する現代アーティストたちによる作品やインテリア。今年のホリデーシーズンのデスティネーションは、あえて名古屋、ってのがオツなんです。
- CREDIT :
写真・文/矢吹紘子
存続の危機にあった街のアイコンを、大胆な発想でアップデイト
現在は中部電力 MIRAI TOWERとして市民に親しまれている同タワーですが、数年前には老朽化により取り壊しの危機に。そこで立ち上がったのが、名古屋を拠点に飲食やブライダル事業などを手がける藤巻満さん。数年前、米バケーションレンタル会社が「パリのエッフェル塔に泊まれるなら何がしたいか」とアイデアを募り、日本人の三姉妹が念願かなって一緒に結婚式を開いたというエピソードをテレビで知り、名古屋テレビ塔を救えるのではと一念発起。
アートコレクターでもある同氏が3年がかりで世界中のホテルを巡り、大掛かりな免震工事をへて世界初、“有形文化財の塔のホテル”が誕生したというから、なんともドラマティック。「ローカライジング」をコンセプトに、同地域の文化や伝統、クラフトといった要素をミックスし、文字通り世界へ向けて発信していきたいという想いが込められています。
▲ 約37㎡のフォレストツイン(L03)の一室。多治見在住のアーティスト・森北 伸による、どこか力の抜けた表情の人物画が飾られ、リラックスしたムード。
▲ グラフィックデザイナー・白澤真生の作品が目を引くL 05室。チャールズ・チャップリンの言葉をタイポグラフィで表現したのだそう。むき出しの鉄骨が醸し出すインダストリアルな雰囲気によく合う。
▲ さらにスペーシャスな「パークコーナースイート」の一室(L10)。さり気なく置かれたチェアはトム・ディクソン。その奥には名古屋出身の写真家・瀧本幹也のプリントが。氏が子供の頃憧れていたテレビ塔とスペースシャトルをモチーフにしている。
▲ 約37㎡のフォレストツイン(L03)の一室。多治見在住のアーティスト・森北 伸による、どこか力の抜けた表情の人物画が飾られ、リラックスしたムード。
▲ グラフィックデザイナー・白澤真生の作品が目を引くL 05室。チャールズ・チャップリンの言葉をタイポグラフィで表現したのだそう。むき出しの鉄骨が醸し出すインダストリアルな雰囲気によく合う。
▲ さらにスペーシャスな「パークコーナースイート」の一室(L10)。さり気なく置かれたチェアはトム・ディクソン。その奥には名古屋出身の写真家・瀧本幹也のプリントが。氏が子供の頃憧れていたテレビ塔とスペースシャトルをモチーフにしている。
セントラルパーク独り占めのスイートルームでアーティ&ラグジュアリーな一晩を
▲ 客室にはペアリングでいただく3種類のウェルカムティーとスイーツのセット。晴れた日なら、迷わずテラスで。左手には街のもう一つのアイコンであるショッピング施設「オアシス21」を望む。
▲ ミニバーには「金しゃちビール」の地ビールのほか、ラムネやご当地スナック、名古屋といえば、の「スガキヤ」のカップ麺も。地元を思う存分味わってほしいという心遣いがうれしい。
▲ 客室にはペアリングでいただく3種類のウェルカムティーとスイーツのセット。晴れた日なら、迷わずテラスで。左手には街のもう一つのアイコンであるショッピング施設「オアシス21」を望む。
▲ ミニバーには「金しゃちビール」の地ビールのほか、ラムネやご当地スナック、名古屋といえば、の「スガキヤ」のカップ麺も。地元を思う存分味わってほしいという心遣いがうれしい。
▲ 柔らかい光が差し込むバスルームで過ごす時間は、滞在のハイライト。湯上がりに、フランスの老舗「ガルニエ・ティエボー」のバスローブに包まれるのも至福。
▲ 国産自然派コスメ「エッフェオーガニック」のスターターキットにバスソルト、明治41年に三重県で創業した老舗タオルメーカー「おぼろタオル」のウォッシュタオルなど、旅好きも思わず唸るアメニティの数々。
▲ 柔らかい光が差し込むバスルームで過ごす時間は、滞在のハイライト。湯上がりに、フランスの老舗「ガルニエ・ティエボー」のバスローブに包まれるのも至福。
▲ 国産自然派コスメ「エッフェオーガニック」のスターターキットにバスソルト、明治41年に三重県で創業した老舗タオルメーカー「おぼろタオル」のウォッシュタオルなど、旅好きも思わず唸るアメニティの数々。
▲ ヘッドボードは、白澤真生が織物の世界三大生地産地の一つである尾州の生地をイメージしてデザイン。マットレスは地元発のブランドである「エアウィーブ」。寝室のウォークインクローゼットには、ヨガマットやストレッチポールが備え付けられているほか、ホテル内には予約なしで使えるジムも。
▲ そしてこの夜景! 後述のレストランや1階のカフェ「Farm&」から食事をルームサービスとしてオーダーすることもできる。
▲ ホテル内にはテレビ塔の展望台への直通エレベーターが設けられていて、毎晩22時以降は宿泊者だけがアクセスできるルーフトップサロンへと様変わり。ロマンティックなひと時が約束されている。
▲ 180メートルの高さを誇るテレビ塔は、夜になるとムーディにライトアップされる。ちょうど真ん中あたりが展望台、ベースとタワーの境目の部分に客室が。改めて、唯一無二のロケーションであることを実感。
▲ ヘッドボードは、白澤真生が織物の世界三大生地産地の一つである尾州の生地をイメージしてデザイン。マットレスは地元発のブランドである「エアウィーブ」。寝室のウォークインクローゼットには、ヨガマットやストレッチポールが備え付けられているほか、ホテル内には予約なしで使えるジムも。
▲ そしてこの夜景! 後述のレストランや1階のカフェ「Farm&」から食事をルームサービスとしてオーダーすることもできる。
▲ ホテル内にはテレビ塔の展望台への直通エレベーターが設けられていて、毎晩22時以降は宿泊者だけがアクセスできるルーフトップサロンへと様変わり。ロマンティックなひと時が約束されている。
▲ 180メートルの高さを誇るテレビ塔は、夜になるとムーディにライトアップされる。ちょうど真ん中あたりが展望台、ベースとタワーの境目の部分に客室が。改めて、唯一無二のロケーションであることを実感。
▲ 焼き物には渥美豚の角煮に鯖の味醂干し。豆腐料理に五郎島金時のマイヤーレモン煮などの小鉢、彩八寸にはフォアグラプリン。「バーミキュラ」のホーロー鍋には、飛騨産のブランド米「龍の瞳」が炊きたて、熱々で。地の物と旬の食材をふんだんに使った和朝食。
▲ 早朝の朝日が眩しいリビングルームで、朝食をいただけるのはスイートのゲストの特権。
▲ 焼き物には渥美豚の角煮に鯖の味醂干し。豆腐料理に五郎島金時のマイヤーレモン煮などの小鉢、彩八寸にはフォアグラプリン。「バーミキュラ」のホーロー鍋には、飛騨産のブランド米「龍の瞳」が炊きたて、熱々で。地の物と旬の食材をふんだんに使った和朝食。
▲ 早朝の朝日が眩しいリビングルームで、朝食をいただけるのはスイートのゲストの特権。
アートなレストランに、奇想天外なオブジェ。大人の好奇心を刺激する“仕掛け”が満載。
▲ 地産地消のモダンな郷土料理が味わえる「グリシーヌ」のインテリアは、ロンドン大学で彫刻を学んださわひらきが監修。「架空の鳥を捕まえる」をテーマに、モビールや映像装置が配置されている。
▲ レセプション奥のスペースで存在感を発揮する森北伸の彫刻「THE TOWER」。クルミの木を使い、テレビ塔を表現したのだとか。自由に触ってOKで、夜になるとライティングにより床に満月が浮かび上がる。
▲ ショップスペースの壁に映し出されていた映像作品。その傍らには「1LDK」とのコラボキャップなど、ホテルオリジナルアイテムが並んでいた。
▲ 地産地消のモダンな郷土料理が味わえる「グリシーヌ」のインテリアは、ロンドン大学で彫刻を学んださわひらきが監修。「架空の鳥を捕まえる」をテーマに、モビールや映像装置が配置されている。
▲ レセプション奥のスペースで存在感を発揮する森北伸の彫刻「THE TOWER」。クルミの木を使い、テレビ塔を表現したのだとか。自由に触ってOKで、夜になるとライティングにより床に満月が浮かび上がる。
▲ ショップスペースの壁に映し出されていた映像作品。その傍らには「1LDK」とのコラボキャップなど、ホテルオリジナルアイテムが並んでいた。
THE TOWER HOTEL NAGOYA(ザ・タワーホテル ナゴヤ)
住所/愛知県名古屋市中区錦3丁目6-15先
アクセス/東山線・名城線 栄駅3番出口より徒歩5分。桜通線・名城線 久屋大通駅・8A出口よりすぐ
URL/https://thetowerhotel.jp
予約・問い合わせ/052-953-4450
●料金/5万2000円~、パークコーナースイート11万4000円〜(共に1泊1室2名、税・サ込、朝食付き)