2018.12.11
進化する「星のやバリ」の今。そして来夏、台湾に誕生する「星のやグーグァン」とは?
開業から2年、熱帯雨林の奥深くでさらに進化した姿を見せる「星のやバリ」の今と、来年初夏に開業予定の「星のや」海外第2号、「星のやグーグァン」(台湾)の最新情報をお届けします。
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文/小野アムスデン道子

熱帯雨林の奥深くでも変わらず経験できる「星のや」らしさとは?

国内の「星のや」のコンセプトにもこの“集落”という言葉がよく使われています。ここ「星のやバリ」では、周りの自然と溶け込むような施設内に、ジャングルに浮かぶようで圧倒的な非日常感を醸すカフェ・ガゼボなどがあるのです。こんな熱帯雨林の奥深くに、“集落として”自然と共存しながら「星のや」らしい空間を作り上げるのがまずたいへんで完成まで数年を要しています。




現地スタッフの声に耳を傾けながら土地の魅力を伝えていく
日替わりで朝から夜まで、さまざまなバリの文化を無料体験できる「集落での催し」は、そんな「星のやバリ」の魅力のひとつ。朝には「バリニーズの手仕事体験」として、バリニーズのスタッフが子供の頃から作っていた神様へのお供え物をゲストも一緒に作ります。その後、サロン(腰布)を巻いて敷地内の寺院にお供えしながら幸せ祈願。ゲストも集落に住む住民だという感じなのです。



クラウンをかぶり華やかな衣装をまとって、指先までしなやかに踊るバリ舞踊は、女性の憧れ。朝から夜までバリ舞踊体験・ヘルシーな食事・全身のスパトリートメントを組み合わせた1日ウェルネスプログラムは、一生に一度の彼女のワガママ体験を叶える最高のプレゼント。バリ舞踊姿をカメラに収めて、一緒にウブド市内で開催されるバリ舞踊を見に行けば、一生の思い出になること請け合いです。(「バリ舞踊美人滞在」は650万Rp、税・サ各10%別)

台湾に誕生する新しい「星のや」は「温泉渓谷の楼閣」

しかし、そこには標高3800mを超える雪山(せつざん)など山々の静かな森林に囲まれた豊富な湯量を誇る谷關(グーグァン)温泉があります。この隔世のような場所に非日常な魅力を創り出すのが「星のや」らしいところ。「温泉渓谷の楼閣」をコンセプトにして全50室の台湾初のラグジュアリー温泉リゾートをオープンさせます。
「星のやグーグァン」が建つのは、谷關の町一帯と、中央山岳地帯の連なりを見渡せる台地。この台地は、台湾中部を流れる河川である大甲渓の蛇行によってできたもの。そうした自然の成り立ちも踏まえて、森の中の散策路を彷彿させる「ウォーターガーデン」や花で彩られた水路をはじめ、大浴場・プール・スパ・ダイニング・ライブラリーと、敷地内のどこにいても、さまざまな水音が聞こえ、常に水を感じられる作りになるそう。
いつも自然に溶け込み、共鳴するような「星のや」ですが、どんな建築やランドスケープを見せてくれるのか楽しみです。
今回は海外でかつ温泉。大浴場では大自然に抱かれて思う存分温泉を楽しめるほか、客室にもメゾネットの独立したフロアに源泉かけ流しの半露天風呂を設置。ゆったりと自然の中で「星のやバリ」のカフェ・ガゼボのように温泉をプライベートに独占することもできます。
台湾の山あいの温泉渓谷に新たに星野リゾートが仕掛ける温泉は、日本の温泉とはひと味違うスケール感で登場するようですね。
星のやグーグァン https://hoshinoya.com/guguan/
(予約受付2019年3月開始予定)