大人のオールブラック・黒時計4選。おしゃれな人気モデルあつめました

スーツなどのドレススタイルとは異なり、カジュアルスタイルには確たるルールがないので、決め手に欠けたルックスになりがちです。そんなときにモノをいうのが本格時計の存在。老舗や実力派ブランドの定番時計は、長年かけて熟成されたデザインにより、着こなし全体を格上げするパワーと説得力を秘めています。

そんな傑作定番時計のなかでもオススメなのが、オールブラックモデル。完成されたデザインはそのままに、あえてベルトやケース、文字盤まで漆黒に染め上げることで、男らしい渋味に加え、着こなしを引き締めるプラスαの効果を備えています。

たとえばローゲージのセーターにグレースラックスを合わせたおなじみコーデの場合、シルバー系ウォッチではエッジのないルックスになりがちですし、ゴールド系ではカジュアル感がやや乏しい……。しかし、真っ黒時計ならば、圧倒的にクールな存在感とアクティブな色気を加味することができるんです。今回は、特に機能面やステイタス的にも理想と言える注目の4本をご紹介します。

言わずと知れた機械式クロノグラフの世界定番として不動の地位を得る「オメガ」のスピードマスター。1957年の初出から現在にいたるまで、数多くのバリエーションを生み出し、どれもがヒットモデルという“伝説時計”です。

そんな長きに渡る"スピマス･ヒストリー"において、間違いなく断トツの重厚感を放つのが、このダークサイド オブ ザ ムーン（DSOTM）。実は４つのバリエーションにて展開するDSOTM軍団ですが、写真の“ブラック ブラック”は、唯一インデックスや針までド真っ黒の極渋モデル。この一歩も引かない押しの強さは、装いに取り込むことで、男らしさを引き出します。

ケースは耐久性に優れたフルセラミック。焼結形成時に収縮するセラミック素材は、ディテールまで緻密に仕上げる必要があるため、ブランドの技術力が問われるもの。タダの“ちょいワル”時計とは一線を画すスペックです。

今やミレニアル世代からも絶大な支持を得る、フランスきってのビッグメゾンである「ルイ･ヴィトン」。16世紀に作られた旅行時計から発想を得たタンブールは、独特な厚みを持つ円錐ケースによりサイドビューまで美麗を極めた全方位デザインがひとつの特徴です。

そんなハイメゾンの定番をモダンに進化させた一本が、写真の精悍なオールブラックモデル。PVDコーティングの艶黒ケースが不敵なタフネスさを醸しながら、文字盤にあしらわれた伝統の“ガストンＶ”シグネチャーがポップな個性を演出します。オールブラックの着こなしにはもちろん、カラフルコーディネイトの“差し黒”アクセサリーとしても抜群の効果を放つ注目の一本です。

ハイテクかつ複雑な造形美で機械式時計の新たな楽しみ方を追求するスイスの新鋭「クストス」。なかでもブランドのアイデンティティを詰め込んだ洗練の定番として人気を誇るのが、トノウ型のクロノⅡシリーズです。マットブラックのビス留めPVDスチールケースにラバーストラップをあしらったクロノグラフは、アウトドアミックスをはじめ、スポーツカジュアルな装い全般にマッチする一本。

特にブラックモデルは、同ブランドの世界観を体現したスーパークールな完成度が魅力です。インデックスには蓄光塗料である白のスーパールミノバをあしらい、針は太めのバトンを採用することで視認性も上々。年配男子でも安心して使える仕上がりです。

イタリア海軍の特殊潜水時計をルーツに持つ「パネライ」は、ラギッドマインドを忘れない世界中の大人から支持を得ている堂々の実力派。特にルミノール 1950は軍用として認められた同社の高い機能を詰め込んだ傑作モデルです。

多くの真っ黒時計がモダンなハイテク･デザインを追求しているのに対し、こちらは1950年代オリジナルの意匠をしっかり引き継いだ伝統的なルックス。都会的な渋味を持ちながら、テイラードジャケットやハンティングブルゾンなどコンサバ服とも相性良いところがポイントです。

また、このブラックモデルは見た目のクールさだけでなく、トップクラスの実用性も備えた逸品。３つの香箱を擁した心臓はなんと10日ものパワーリザーブを持ち、旅行時に役立つGMT機能も兼備しているのです。着こなしだけでなくライフスタイルそのものもアクティブにこだわる男性にこそ贈りたい特別な一本です。