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2022.04.11

Vol.11

生まれ変わったアノ名作時計は、大人のオールマイティな相棒です

数多の時計の中でも「名作」と呼ばれるモデルを、時計のプロが語ります。第11回目は「ショパール」の『アルパインイーグル』。親子三代の絆で生まれた新時代のラグジュアリースポーツウォッチです。

CREDIT :

文/福田 豊

星の数ほどある腕時計の中で、「名作」と呼ばれるモデルは何が違うのか? 時計のプロがその魅力を語ります。あなたの「時」を豊かにする、理想の一本との出合いを、ぜひ──。

大人のオールマイティウォッチとして生まれ変わったアイコン

ショパールは、現存する時計&ジュエリーブランドのなかでも数少ない家族経営を貫いている老舗メゾン。スイスを代表する名門マニュファクチュールであり、世界的ハイジュエラーとしても広く知られています。

ショパールの歴史が始まったのは1860年、スイス・ジュラ地方にて。創業者のルイ-ユリス・ショパールは優れた時計師で、早くから国外にも販路を広げるなど、瞬く間に世界的な名声を獲得。1915年にはスイス高級時計の聖地であるジュネーブに拠点を移し、ますます発展を遂げました。

しかし、3代目のポール-アンドレ・ショパールの時代になると、第2次世界大戦の影響により経営が悪化。さらに1960年代には後継者不在となり、やむなく会社の売却を計画します。そしてそのとき、ちょうど時計ムーブメントのサプライヤーを探していたドイツの宝飾工芸の老舗と出会い、1963年に譲渡が決定しました。

つまり、名門マニュファクチュールであり世界的ハイジュエラーでもあるという類い希なメゾンは、この運命的な出会いによって誕生したのです。以降、ショパールはショイフレ家による家族経営を続けています。

そして今回ご紹介するのは、そんなショイフレ家の想いの詰まった時計アルパイン イーグルです。

〜アルパイン イーグルの3つの語りドコロ〜
(1)ショイフレ家の親子三代に渡る物語の詰まったモデル
(2)受け継がれるデザインとアルプスの自然からのインスピレーション
(3)性能をグッと高めたオールマイティウォッチ

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(1)ショイフレ家の親子三代に渡る物語の詰まったモデル

アルパイン イーグルのイメージソースとなったサンモリッツの広告ビジュアル(1980年)。風光明媚なサンモリッツにウィンタースポーツをしに集う人々のライフスタイルにマッチするスティールウォッチを構想していたた。
アルパイン イーグルは、ショパール初のステンレススティール製のスポーツウォッチであるサンモリッツをモチーフとしています。

その当時、ショパールの時計はすべてがゴールド製であったため、SS製スポーツモデルは大きな挑戦でした。また、ゴールドに比べて硬度の高いステンレスをゴールドと同じように精緻に美しく加工するには、技術的な課題もありました。

そんなサンモリッツを1980年に創案したのは、現会長のカール・ショイフレ3世の息子で、当時若干22歳だったカール-フリードリッヒ・ショイフレ氏。同氏は、当時の社長であった父親を説得し、プロジェクトをスタート。

いくつもの困難を克服して完成させた結果、サンモリッツはその後10年間にわたるベストセラーとなったのです。
 ▲ 左から、カール-フリッツ・ショイフレ氏(孫)、現会長のカール・ショイフレ3世(祖父)、現共同社長のカール-フリードリッヒ・ショイフレ氏(父)。親子3代のバトンタッチの中でアルパイン イーグルは誕生した。
それから約40年の月日が経った2019年、アルパイン イーグルは生まれました。

きっかけは、カール-フリードリッヒの机に置いてあったサンモリッツを、息子のカール-フリッツが偶然発見したこと。カール-フリッツは一目でそれを気に入り、また、着け心地の良さにも魅了されます。そうして数日経つと、サンモリッツを現代的に蘇らせたいと考えるようになったそう。

そこでカール-フリッツは祖父のカールに相談し、プロトタイプを制作。父親にプレゼンテーションを行い、プロジェクトを認めてもらったのです。つまり、アルパイン イーグルはショイフレ家三代の想いが詰まった時計。

まさに、家族経営を貫くショパールならではモデルなのです。
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(2)受け継がれるデザインとアルプスの自然からのインスピレーション

▲ 1980年に発表されたラグジュアリースポーツウォッチ、サンモリッツ
サンモリッツは、スイス・アルプスの豊かな自然からのインスピレーションを得て誕生しました。その名も、スイスの高級リゾート地であるサンモリッツに由来します。

当時、ウインタースポーツの観光地として発展しつつあったサンモリッツに集う人々の、ラグジュアリーかつリラックスしたライフスタイルをイメージして作られたのでした。
▲ 「アルパイン イーグル ラージ」自動巻き、ルーセント スティール A223ケース(41mm)×ブレスレット。100m防水。165万円/ショパール(ショパール ジャパン プレス)
アルパイン イーグルは、そんなサンモリッツから受け継いでいるものがたくさんあります。例えば、ケースとブレスレットを一体でデザインした、いわゆる“ラグジュアリースポーツウォッチ”のスタイル。
トノウ型のミドルケースにラウンドのベゼルを合わせたデザインや、ベゼルの3・6・9・12時位置の4カ所に2本のビスを並べている点、サテンとポリッシュの3連ブレスレットも受け継ぎました。

アルパイン イーグルも同様にアルプスをテーマにしながら、そこに生息するイーグル(鷲)をイメージソースにしています。表情豊かな文字盤のテクスチャーは、イーグルの虹彩(※)をモチーフにしたのだとか。
※虹彩:目玉の色のついている部分。
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(3)性能をグッと高めたオールマイティウォッチ

アルパイン イーグルサンモリッツのデザインを踏襲する一方で、性能や機能をしっかりとモダナイズしています。その筆頭が、“ルーセント スティール A223”と名付けられた独自素材。4年を超える研究開発を要した特殊なステンレススティール合金で、主に3つの特徴を備えます。

それは、サージカルスティールに匹敵する低刺激性・低アレルギー性を備えること。一般的なステンレススティールの1.5倍の摩耗耐性と、優れた硬度をもつこと。そして、均質な結晶構造と純度の高さにより、ゴールドと同等の輝きと光度を実現したこと。

つまりこの独自素材は、美しさと堅牢製を兼ね備えたメタルなのです。
▲ ルーセント スティール A223製のブレスレット。サテンとポリッシュで磨き分けた。
ただし、ルーセント スティール A223は高硬度のため、加工が非常に困難で手間がかかります。ポリッシュとヘアラインを使い分けた上げまで完璧に行っているショパールの技術力の高さも、まさに注目すべき美点なのです。
それからアルパイン イーグルは、多様な付けこなしができるのも長所。ここもサンモリッツから受け継いだ大きな魅力です。スーツであればエレガントに、カジュアルであればスポーティに、大人のどんな着こなしにもオールマイティにフィットする名作なのです。
※掲載商品はすべて税込み価格です

■ お問い合わせ

ショパール ジャパン プレス 03-5524-8922

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