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2022.04.04

第20回

「100m防水」は水深100mまでOKの意味ではない? スポーツウォッチの防水性能をおさらい

スポーツウォッチって具体的にどんなスペックをもった腕時計かご存知でしょうか? 実は、大きなポイントは防水性能にあったのです。

CREDIT :

文/渋谷康人 

前回は、日常生活に耐えうる防水性能をもった時計の説明をしました。今回はウォータースポーツでも使える、本格的な防水性を備えた「スポーツ用防水」についてご紹介します。

ハードなスポーツにも対応できる「スポーツ用防水」

▲ 10ber(10気圧防水)が刻まれたケースバック。スペックはケースに刻まれているので、お手元の時計のご確認を。
ハードなスポーツにも対応できる本格的な防水性を、スポーツ用防水といいます。具体的な表示としては、10気圧防水100m防水以上。また、10気圧防水(=100m防水)のように併記する時計ブランドもあります。

実は、時計業界には10気圧防水あるいは100m防水以上の防水性をもつ時計をスポーツウォッチと呼ぶという“暗黙のルール”があります。つまり、このレベルの防水性がスポーツウォッチと名乗るための条件なのです。
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「ねじ込み式リュウズ」を標準装備するスポーツウォッチ

▲ ねじ込み式リュウズ。ロレックスは防水時計にいち早く着目した。
10気圧防水や100m防水以上のスポーツウォッチには、構造上の共通点があります。それが、ねじ込み式リュウズです。

リュウズを押し込みながら回すことで、ネジ仕掛けでリュウズがケースと一体化し、リュウズのパイプ部分にフタをする仕組み。水が侵入する可能性の高いリュウズの部分にこの仕組みをプラスすることで、時計の防水性を高めているのです。

こうしたスポーツウォッチの場合、釣りやヨットや水泳、スキンダイビングなどの水辺で行うスポーツにまで対応することができます。
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100m防水は水深100mまで潜ってもOK、という意味ではない

 「タグ・ホイヤー アクアレーサー」自動巻き、SSケース(43mm)、ラバーストラップ。300m防水。30万8000円/タグ・ホイヤー
▲ 「タグ・ホイヤー アクアレーサー」自動巻き、SSケース(43mm)、ラバーストラップ。300m防水。30万8000円/タグ・ホイヤー
本格的なダイビングを趣味としている方に注意していただきたいのは、10気圧防水も100m防水も、時計を検査機器にセットして静的なテストで証明したものだということ。

しかし、腕に付けて水中で動かした時や、強い水流の中にいる時、時計のケースやリュウズにはその場の水圧以上の強い圧力がかかる可能性があります。

一般的な100m防水は潜水用100m防水と違い、こうした状況を想定していません。ですから一般の100m防水の時計でダイビングをすると、時計の内部に水が入ってしまう可能性が充分にあります。

腕時計を付けたままウォータースポーツをする場合は、スペックをチェックして正しく使ってくださいね。
※掲載商品はすべて税込み価格です

■ お問い合わせ

タグ・ホイヤー 03-5635-7054

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