2022.04.09
第21回
本格派ダイバーズウォッチの実力はココでチェックせよ!
腕時計のスペックで「潜水用防水」という表記をしばしば見かけますね。とはいえ、この防水性能は一般的な◯m防水とはどのように違うのでしょうか? 今回はプロユースなダイバーズウォッチをご紹介します。
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文/渋谷康人
本物のダイバーズウォッチの条件とは何か?
また、JIS規格(日本産業規格)が定めるダイバーズウォッチ規格「B 7023潜水用携帯時計」や、ISO(国際標準化機構)が定めるダイバーズウォッチ規格「ISO 6425 ダイバーズウオッチ」をクリアしていることが、本物のダイバーズウォッチの条件。これらの規格では、潜水中での動作に問題がないことが保証されています。
その他、潜水用時計には表記された防水性表示の1.25倍の水圧に耐える耐圧性や、逆回転防止ベゼルなどのタイムプリセレクティング機能や、4,800A/mの耐磁性、1mの高さから硬い木の上に落としても問題のない耐衝撃性、暗闇で25cm離れた場所から時刻や時計の作動状態、セット時間が読み取れること、リュウズに約500gの力をかけた状態で防水性表示の1.25倍の水圧中に10分間保持しても異常がないなど、厳しい条件をパスすることも義務付けられています。
ダイバーズウォッチの規格をクリアしていない場合は、例えば200m防水と書かれていても、その時計をスキューバダイビングなどで使うことはオススメできませんのでご注意を。
ところで、飽和潜水とは?
これは、プロダイバーがヘリウムなどを混合した特殊なガスを使って大深度の海に潜る── つまり、飽和潜水 ──際に、対応できる素材や機構を搭載していることを示しています。つまり、飽和潜水用と記載されているダイバーズウォッチはプロ用のハイスペックというわけ。
一般のレジャーダイバーが行うスキューバダイビングでは、飽和潜水用である必要はありませんが、オーバースペックな時計を所有することも、楽しみのひとつであることは確かでしょう。
防水性能が高いからといってお風呂・温泉はNG
また、ダイバーズウォッチを日常的にスキューバダイビングなどの潜水で使っている場合は、2〜3年に一度はメーカーのサービスセンターに整備を依頼し、メンテナンスを受けましょう。メーカーによるパッキンの交換や防水性のテストが行われるので、より安心して使うことができますよ。
■ お問い合わせ
セイコーウオッチ 0120-061-012