2023.05.07
「ロイヤル オーク」「ノーチラス」「オーヴァーシーズ」ラグスポの名作3モデルの誕生秘話【まとめ】
タフさとドレッシーなデザインを兼ね備えた“ラグジュアリースポーツウォッチ”。誕生からおよそ半世紀を経て、その人気は高まるばかり。いまや腕時計の一大ジャンルへと成長しましたが、そのスタートは1本のモデルの登場でした。現在、名作と呼ばれる「ラグスポ時計」3モデルの誕生ストーリーをご紹介します。
いまや腕時計の一大ジャンルへと成長しましたが、そのスタートは1本のモデルの登場でした。現在、名作と呼ばれる「ラグスポ時計」3モデルの誕生ストーリーをご紹介します。
元祖ラグスポ時計「ロイヤル オーク」の意外な過去とは?
当時の時計といえば、ドレスウォッチはシャツの袖口に収まる薄型で、レザーストラップが当たり前。一方、スポーツウォッチは防水性や耐衝撃性を高めるためにケースに厚みがありました。
そんな時代において、ロイヤル オークは太めのオクタゴンベゼルのスポーツライクなデザインでありながら、ケース自体は薄型で、ダイアルや針の造形はドレスウォッチのように繊細。そして何より衝撃的だったのは、それまで高級時計に使うマテリアルだと認められていなかったSSを積極的に用い、しかもブレスレットを標準デザインに組み入れたこと……
パテック フィリップ「ノーチラス」は、世界最高額のスチール腕時計だった?
ノーチラスがデザインされた当時、ジェンタの頭の中にあったのは「超薄型のスポーツウォッチ」を作るという発想でした。スポーツウォッチである以上、防水性は欠かせない要素のひとつ。ジェンタが選んだ方法は、ミドルケースとバックケースを一体化したワンピース構造を用いて、ベゼルのみでケースを開閉する「2ピースケース」でした……
世界三大ラグスポ時計ヴァシュロン・コンスタンタン「オーヴァーシーズ」のルーツは…
先行したロイヤル オークやノーチラスが主にイタリア市場からの強いリクエストから生まれたのと異なり、222はシンガポールを中心としたアジア市場からの要望が強かったといいます。
もうひとつ222で決定的に違うのはデザイナーです……