腕元でロマンを語る名作「パイロットウォッチ」

自分が納得できるこだわりのモノを身に付けていると、心が満たされ、何となく自信も湧いてきます。さらには周囲にも、芯の一本通った男に見せることができます。なかでも、時計は長い時間を身に付けて過ごすことになりますから、自分のこだわりを込めるアイテムとしてはうってつけ。

「男ゴコロをくすぐる確かな来歴を備えた時計がほしい。だからあえてこのパイロットクロノグラフを選んだ」なんて人は、成熟したオトナとして大変正しい選択でしょう。

特に名作と呼ばれるものには、大空に挑んだ先人たちの熱いストーリーがぎっしり詰まっています。その挑戦心に自分の心を重ねれば、人生とも前向きに向き合え、仕事やプライベートのちょっとしたトラブルなんて大したことないと思えてくるのでは？

もっとも、そういう精神的な支えであることを、普段はあまりあからさまにしないのがオトナというもの。ふと目を留めた女性が「どうしていつもその時計をつけてるの？」なんて聞いてきた時のみ、サラリとロマンを語ってあげてください。

シャフハウゼンの名門IWCと航空界との関係は古く、早くも1936年には最初のパイロットウォッチを製造。以来、多くの空のミッションを成功に導く名機を生みだしています。

そんな伝統のIWCのパイロットウォッチの中でも、常に高い人気を誇るのがクロノグラフ搭載機です。クロノグラフ特有のインダイヤルが航空計器を思わせるからでしょう。

本作は従来モデルから径を２mm縮小して装着感を高めたパイロット・ウォッチ・クロノグラフ 41のグリーン文字盤モデル。メタリックなグリーンと、華やぎ感あるレッドゴールドケースを合わせ、モダンな色気漂う一本に仕上げています。夜のシーンにも映えるパイロットクロノグラフをお探しなら絶好です。

実は、時計界の中で唯一ゼニスだけが文字盤にPILOTと表記できることをご存知でしょうか。これは同社が1888年にフランス語の「Pilote」、1904年には英語の「Pilot」を商標登録しているから。つまりそれだけ早く“空”に着目していたわけです。実際、1909年に世界初のドーバー海峡横断飛行が行われた際も、ゼニスの腕時計が採用されていました。

こちらはそんなゼニスと航空界との密接な関係性を象徴するパイロットコレクションの最新作で、毎時3万6000振動で10分の1秒計測ができるエル・プリメロ 3600に、新たにフライバック機能とビッグデイトを付加したもの。文字盤では、古い航空機に見られる波型の外装を表現しています。

ブレゲの名作パイロットウォッチといえば、もちろんタイプ XX。1815年にフランス海軍御用達時計師になって以来、ブレゲ社はフランス軍のために多くの時計を手がけましたが、もっとも蜜月を極めたのは1950年代。パイロット用クロノグラフの製作依頼を受け、同軍の制定した規格（タイプ 20）に適合する時計の開発を行ったのです。タイプ XXは、それを民生用にアレンジしたコレクション。

名門によるミリタリーパイロットウォッチの系譜として人気を博したタイプ XXシリーズは、2018年に惜しまれながら生産終了しましたが、2023年についに再登場。

しかも、軍に採用されたオリジナルモデルのデザインを忠実に再現したご覧のタイプ 20まで復活したのです！ よりミリタリーテイストなパイロットウォッチがお好みなら、この佇まい、ちょっと見逃せませんよね？

パイロットクロノグラフの傑作にして、ブライトリングの精緻な時計作りの象徴とも言えるナビタイマー。1952年に誕生したこのモデルの一番のストロングポイントといえば、やはり世界初の航法回転計算尺を装備していたことでしょう。

燃料消費量、上昇速度・降下速度、平均速度、距離などが素早く計算ができ、為替レート換算なども行えるこの機能を、当時のパイロットたちは絶賛。腕に付ける計器として、そしてステータスアイテムとして彼らの間で人気を高めました。一方、びっしり目盛りが刻まれたメカニカルなデザインは当時の人の目にクールに映り、感度の高い人々をも虜にしていきました。

本作では、白文字盤の随所に空を思わせる美しいブルーを挿し、とても品良く爽やかな印象に。“計器でありながら美しい”ナビタイマーの特性が、改めて際立つ一本と言えるです。

アメリア・イアハート、チャールズ・リンドバーグ、エリノア・スミス、そしてハワード・ヒューズ……そんな伝説の飛行士や探検家の偉業を、ロンジンの時計や計器が影で支えていたのは有名な話。ロンジン スピリットはヘリテージパイロットウォッチの機能をベースに現代に昇華させたコレクションです。

本作はそこにフライバック・クロノグラフを追加したもの。実は、ロンジンはフライバック機能の先駆としても知られているのです。

ヴィンテージ感満点な2つ目デザインでありながら、新開発のCal.791.4を搭載。耐磁性の高いシリコン製ヒゲゼンマイを装備し、COSCクロノメーター認定も取得した頼れる名機です。