大人は「夜空時計」でロマンを語る

月齢表示付きの永久カレンダーなど、天体との関係性を強く感じさせる時計はデートの彩りにうってつけ。

「このお月様の満ち欠けは数百年先まで正確だよ」などと教えてあげれば、彼女は驚きとともに、悠久の時を刻む時計をふたりの時間に付けてきたあなたの意図に感動してくれるはずです。

時の概念は、そもそもは太陽と月の運行の法則性から導き出されたもの。そしてその時を正しく表示するため、古の時計師は基礎知識として天文学も修めました。つまり時計と天体とは切っても切れない関係にあるのです。

お月様の満ち欠けを正確に表示するムーンフェイズ機構は、女性の視線を絡め取るアイキャッチ効果に加えて、そうした時計と天体とロマンを語るのにうってつけのギミック。それが、月ごとの日数の違いや４年に1度の閏年まで完璧に計算する“時の研究の集大成”＝パーペチュアル（永久）カレンダーにのっていれば、なおさら語りドコロは尽きないでしょう。

もちろん選ぶべきは、艶夜に映える美しくリッチな外観の時計。ご覧のIWCは、時計界屈指のモテ顔と言われる『ポルトギーゼ』の漆黒の文字盤の12時位置に、北半球と南半球から見えるふたつのゴールドのお月様が輝いており、月夜のエスコートに絶好です。

『ポルトギーゼ』に永久カレンダーをのせた傑作コンプリが、ケース構造を一新。表・裏ともボックスガラス風防としたほか、ケースリングをスリムにしたことで、盤面の美しさが溢れんばかり。こちらは文字盤を目の覚めるような漆黒としたモデルで、577.5年もの間、精度を維持する“ダブルムーン”の輝きが際立つ。

数々の天文時計を輩出してきた自らの伝統に対するトリビュート作。文字盤全体が北半球の星と月の動き、そして月の満ち欠けを示す星座表となっており、楕円の中でその時間にジュネーブ、およびジュネーブと同一の緯度にあるすべての地点で見える天空部分を示すという構造です。

1978年に開発された自動巻きの永久カレンダームーブメント、Cal.5134を搭載する最後のモデルとして、米国のシンガーでギタリストの、ジョン・メイヤーとコラボした「ロイヤル オーク」が登場。名作が、煌めく夜空を表現した文字盤と天文学的な複雑機構により、吸い込まれるような美しさを獲得しました。

アシメトリーなデザインに、稀少金属ルテニウムクリスタルを使った青文字盤が銀河のような奥行きを付加。ダイヤモンドや文字盤同色のサファイアのあしらいも、さすがハイジュエラーと感動することうけあいです。