2020.11.04
世界で1本の腕時計に育つ、「ブロンズ時計」の魅力
自分を演出するアイテムでもある腕時計を、いつまでも綺麗に使いたいと思うのは当然のことでしょう。しかし、ブロンズ時計の楽しみは、むしろ経年変化にあります。それは、デニムやレザージャケットにも似た、“時計を育てる”感覚なのです。
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文/篠田哲生
自分らしさを表現する最高の素材

しかし、そういった努力とは正反対にあるのが、ブロンズ素材の時計たち。ブロンズは銅と錫で構成される合金で、使っているうちに酸化して変色するので、本来は高級時計には不向きなはずの素材。それなのに人気が高いのは、ブロンズの変色には個体差があるので“自分だけの時計”を作ることができるから。
デニムやレザージャケットは、自分の体になじむほど良いとされますが、それと同様に自分で育てていくのがブロンズ時計の楽しみ方。
特に、今年は個性的なダイアルカラーのモデルが多いので、より一層人目を惹く腕元が出来上がるでしょう。
◆ ベル&ロス 『BR 03-92 ダイバー バーガンディ ブロンズ』
太陽を思わせる日本限定モデル

その日本限定モデルは、日本国旗をイメージしてバーガンディのダイアルを採用。使い込むほどに、無骨でギアらしい存在感を増していくことでしょう。
◆ タグ・ホイヤー 『オータヴィア キャリバー 5 COSC』
レトロなデザインはブロンズが効果的

こちらは、2019年に誕生したコレクションの新作。ダイアルをグラデーション仕上げることで、レトロな雰囲気を演出しています。ブロンズケースの色合いも、レトロな味付けとして効果的。
◆ モンブラン 『1858 モノプッシャー クロノグラフ リミテッド エディション 1858』
ギアらしい存在感が魅力

このコレクションは当時の雰囲気を継承したクラシカルなデザインが特徴で、ベージュ色の夜光塗料やコブラ型の針だけでなく、ブロンズ製のケースでもレトロ感を演出します。
“モノプッシャー”とは、一つのボタンで操作するクロノグラフのこと。そのムーブメントの仕上げや構造の美しさも見ドコロ。
● 篠田哲生(しのだ・てつお)/時計ライター
1975年生まれ。千葉県出身。講談社「ホット・ドッグ プレス」を経て独立。専門誌からファッション誌、ビジネス誌など幅広い媒体で時計企画を担当。12月に「30過ぎたら男の時計選びは教養だ」(光文社新書)を上梓する。
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タグ・ホイヤー 03-5635-7054
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