“時を耳で聞く”という新たな体験を

闇夜に時間を知るために生まれたチャイミングウォッチ

まず毎正時のみを打つ機構が、プチソヌリ。さらに毎正時とクォーター(15分ごと)を打つ機構が、グランソヌリ。オンデマンドの操作で分単位まで時間を知らせる機構が、ミニッツリピーターとなります。これらは単体ならば、後者になるほど複雑になり、一般的にソヌリと言った場合、この3機能を融合させたグランソヌリ・プチソヌリ・ミニッツリピーターを指すことが多いです。
これを3ハンマー3ゴングとしたものがカリヨンで、クォーターを3音階で打ちます。新作オクト ローマ カリヨン トゥールビヨンでは、時打ちをド、クォーターをミレドの連続音、分打ちをミで打つようになっています。
ブルガリの十八番がさらに魅力的に進化

現在の「ブルガリ」が超複雑機構の拠点を置くル・サンティエは、“複雑時計の揺りかご”と呼ばれたジュウ渓谷の一部。スイス高級時計の著名な生産地は他にもありますが、腕時計の発展とともに、他の地域が機械の小型化を目指したのに対し、ジュウ渓谷では複雑化に力を注いできました。長く忘れ去られていたグランソヌリを始めとする鳴り物は、1980年代末にル・サンティエで復活を遂げています。
そもそも「ブルガリ」の工房のルーツは、「ジェラルド・ジェンタ」と「ダニエル・ロート」の共同工房にあります。ジェンタは1994年から腕時計版のグランソヌリを作り続けてきた先駆者のひとりで、一方ロートはトゥールビヨンを得意としていました。もし彼らのアトリエがジュウ渓谷になかったならば、きっと「ブルガリ」のグランソヌリも生まれなかったことでしょう。

そして、もうひとつ注目すべきは、ムーブメントを裏返して搭載した点。これによりトゥールビヨンのキャリッジがダイヤル側に、ミニッツリピーターの複雑怪奇な読み取り機構がケースバック側に来るため、精緻なメカニズムを目で愉しむことが可能となりました。
美しいリピーターの機構をダイヤル下に隠してしまうのは実に惜しい。そんな時計好きの願いがついに現実となったモデルが、この「ブルガリ」の新作なのです。
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