ディープなマニアも知らない幻の文字盤カラーを発見
1970年代に当時の上層部が「これからはクォーツの時代」と判断し、エル・プリメロの製造に必要な金型や工具、図面などの破棄を時計師たちに命令。しかし、当時の技術者シャルル・ベルモ氏は、それらを工房の屋根部屋に密かに隠して守り抜いたと。だからこそ、エル・プリメロは80年代に奇跡の復活を遂げることができ、機械式時計の再興にも大きく貢献することができたわけです。
そして2019年、エル・プリメロの誕生50周年を祝った際に、改めて「ゼニス」の関係者が屋根裏部屋を見て回ったところ、今まで見落としていたラベルの付いていない小箱を発見。その中には、初代エル・プリメロ搭載機であるA386が装着していた有名なトリコロール文字盤のほか、今まで誰も見たことのないトーンの異なる3種類のブルーを用いた文字盤があったそうです(上写真)。
今回、EC限定で発売されるクロノマスター リバイバル “マニュファクチュール エディション”の文字盤は、おそらくA386用のプロトタイプ文字盤だったと思われるこちらを復刻したもの。
ディープなマニアはもちろん、関係者ですら存在を知らず、ずっと屋根裏で眠り続けていた3色ブルーの文字盤……特別なエル・プリメロが欲しいなら、これが最高の選択でしょう。
ちなみに、エル・プリメロ50周年を記念して数々の復刻作をリリースしてきた「ゼニス」ですが、初代と同じケース径38mmのA386 リバイバルコレクションとして発表するのは、これが最後のバージョンになるそうです。
もちろん、搭載するムーブメントはコラムホイールを装備したエル・プリメロ。毎時3万6000振動の超ハイビートで高精度を実現してくれます。
有名なスイスの漫画家コゼがシャルル・ベルモのことを描いたコミックブックと、屋根裏部屋で見つかったヴィンテージ文字盤の複製が同梱されているのもスペシャル感たっぷりで、マニア心をくすぐられます。
■ お問い合わせ
ゼニス 03-3575-5861
https://www.zenith-watches.com
※ECサイトは3月9日からスタート