2017.08.29
夏のオトコの時計選びは、黒×金が色っぽい
人は見た目が9割とはよく言いますが、それは時計も同じ。ぱっと見の印象が強いほど、アクセサリー効果は抜群です。人気の定番モデルであっても黒×金の配色ならより一層、視線を引きつける効果がありますよ。
ヘアメイク/古川 純 文/篠田哲生
2017年9月号より
■ scene 01 カジュアルな半袖に
狙うはタフな印象の黒×金ウォッチ。軽やかな着こなしに精悍な時計で重みが加わるんです。

Panerai[パネライ]
ラジオミール 1940 スリーデイズ オロロッソ – 42㎜/190万円
イタリア海軍潜水特殊部隊用のミッションウォッチとして生まれたパネライ。本来は無骨な時計ですが、1940年代に考案された太めのラグと一体化したクッションケースをレッドゴールドで色っぽく仕上げています。

■ scene 01 ドレスな半袖に

Hublot[ウブロ]
クラシック・フュージョン クラシコ ウルトラ–シン キングゴールド ブラックシャイニー/282万円
ウブロが開発した独自素材のキングゴールドは、赤みが強いので華やかさが際立ちます。ダイヤルは艶のあるラッカー仕上げ。かなり強印象な組み合わせですが、8.2㎜という薄型ケースのおかげで上品な印象に。

ドレッシーかつスポーティな黒✕金ゼンマイ
そこで提案したい時計が、黒×金という組み合わせ。鮮やかな発色のゴールドケースには艶がありますが、ブラックダイヤルで締めればグッとリッチに見えます。しかも大型のゴールドケースには不良そうな雰囲気がありますし、ラグスポ系を選べば軽やかにも見える。デザインコンシャスな時計であれば脱ブナンにもなる。もちろんすべてがリッチな時計ですから、カジュアルな装いでも軽くなりすぎないやんちゃな好バランスに仕上がるのです。
ところでこの“黒×金”という色合わせですが、こうして並べてみるとかなりお洒落なのに、実は時計業界では比較的マイナーな組み合わせで、どのブランドにも潤沢にあるわけではない。つまりは人とのカブりも少ないということになります。半袖はどうしても時計が目立ちますから、リッチでやんちゃなんだけど、個性的な腕元にもなるという絶妙さ加減がうれしい。そこもオススメしたい理由なのです。
Audemars Piguet[オーデマ ピゲ]
ロイヤル オーク・オートマティック/320万円
ロイヤル オークといえばステンレススチール素材が王道ですが、実はゴールドモデルが発表されてから今年で40周年。存在感のあるケースは華やかさを増しつつ、持ち前のスポーティさは残したまま。ベゼルビスはホワイトゴールドなので、さり気ない“コンビ”にもなっているのです。

Bulgari[ブルガリ]
ブルガリ・ブルガリ/213万円
今や一流のウォッチメーカーとしての名声を確立したブルガリ。その原点は1977年に誕生した「ブルガリ・ブルガリ」であり、初代モデルは黒×金という組み合わせでした。つまりブルガリにとって、このスタイルこそが“原点”であり、彼らの美意識をもっとも端的に表現しているものでもあるのです。

Patek Philippe[パテック フィリップ]
年次カレンダー Ref.5205/523万円
8月は31日まで9月は30日までという“月の大小”を計算して動く年次カレンダー機構を、ダイヤル上部に並ぶ3つの窓を使って表示。パテック フィリップが考案したこの現代的な実用機構には、モダンで華やかなデザインがよく似合う。

De Grisogono[ドゥ グリソゴノ]
ニューレトロ/323万円
1950年代のレトロなテレビ型ケースのデザインを現代的にアレンジ。風防ガラスをサイドまで回り込ませる優美なデザインを生かすために、リュウズを12時位置に移動させているのも特長。人気ジュエラーらしい美意識が発揮された優美なデザインには、黒金の配色がよく似合います。

Harry Winston[ハリー・ウィンストン]
HW オーシャン・クロノグラフ オートマティック 44㎜/470万円
ニューヨークに建ち並ぶ建造物をイメージした大胆なスケルトンダイヤルの左右に、30分と12時間の積算計を配置し、6時位置にある手裏剣型のディスクがスモールセコンドに。要所に使ったブラックのおかげでデザインがぐっと締まります。

ウブロ 03-3263-9566
オーデマ ピゲ ジャパン 03-6830-0000
オフィチーネ パネライ 0120-18-7110
オリバーピープルズ 東京ギャラリー 03-5485-2361
クルチアーニ 銀座店 03-3573-6059
ジェームスパース 青山店 03-6418-0928
パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター 03-3255-8109
ハリー・ウィンストン クライアントインフォメーション 0120-346-376
ブルガリ ジャパン 03-6362-0100
ムラキ 03-3273-0321
ヤコブ コーエン GINZA SIX 03-3572-0017