静物・奥山栄一(cuvacuva)
スタイリング/四方章敬
ヘアメイク/古川 純
文/篠田哲生
歴史があるからこそ新しいものが生まれるのです
ヒストリーク・トリプルカレンダー1948/各380万円(予価)
クラシカルなのに実用的
ケースサイドには、“ゴドロン”と呼ばれる彫り装飾が施されており、ボックス型の風防ガラスも1948年製のオリジナルに合わせて再現したもの。どこから見ても優雅です。
単なる"古い時計"ではないバランスの良さが強み
今さら聞けない……"ヒストリーク"って何?
ヒストリーク・トリプルカレンダー1942/212万5000円(予価)
ラグのデザインに重ねた時代を投影させる
搭載するムーブメントは、新開発された自社製のCal.4400QC。大型のプレートを使っているため衝撃にも強く、しかも美しいストライプ仕上げが特徴。
ヴァシュロン・コンスタンタンは、個人作業が主体だったキャビノティエと呼ばれる時計師たちを雇い入れることで作業の効率化と高度化を進め、ジュネーブの時計産業を発展させた名門。ですから、自分の過去を振り返ること自体に、歴史的な価値があります。
特にこの「ヒストリーク」は、歴史的価値が高く、コレクターから愛されているモデルを復刻させる特別なコレクション。ケースフォルムやダイヤルデザインなどを当時の空気感も含めて再現しつつ、防水性やサイズといった実用性は現代のレベルにブラッシュアップしています。そのため博物館クラスのクラシックな見た目なのに、毎日使える時計に仕上がっているのです。
ヒストリーク・トリプルカレンダー1942/212万5000円(予価)
シックな色合わせで使いやすくまとめる
これが"オリジナル"です
同ブランドにとって、カレンダー機能は得意中の得意であり、1755年の創業当初から作っています。懐中時計時代に培った複雑なカレンダー機構は、1920年代には小さな腕時計にも搭載可能に。そしてこの技術は、1940年代に誕生した「リファレンス 4240」と「リファレンス 4240L」によって円熟を迎えました。つまりこの復刻モデルには、同社の進化の歴史が詰まっているのです。左●リファレンス 4240(1942年製)右●リファレンス 4240L(1948年製)
ヒストリークといえば!のアメリカンからも新モデル登場
ヒストリーク・アメリカン1921-36.5mm/317万5000円(予価)
完璧な姿をもったヴィンテージウォッチ
小径になったことで、ユニセックスモデルとしてペア使いも可能に。写真のようにストラップを赤に変えることでぐっと色っぽさが増します。もちろんスーツの袖口にも収まりが良いので、取り合いにならないようにご注意を。
小振りならヴィンテージ感も纏えます
パトリモニー・スモールモデル/272万5000円
歴史を感じさせる小振りなケース
小振りサイズのおかげで、腕元はスッキリ。シャツの袖口にスマートに収まり、スーツ姿を格上げします。スーツ26万5000円、シャツ3万9000円、タイ2万3000円/すべてエルメネジルド ゼニア(ゼニア カスタマーサービス)、チーフはスタイリスト私物
ヴァシュロン・コンスタンタン
お問い合わせ/☎0120-63-1755
URL/www.vacheron-constantin.com/jp