2022.01.03
第16回
「GMTウォッチ」を解説! 超便利な、その使い方知ってますか?
「GMTウォッチ」という名前を聞いたことはあっても、その使い方はよく知らない……という方、実は多いのではないでしょうか。これ、海外とのやり取りの多い方には凄く便利な腕時計なのですよ。
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文/渋谷康人
一見、使いこなすのが難しそうに思えるかもしれませんが、GMTはグローバルな仕事や人間関係のある方には大変便利な機能です。その機能とバリエーションをご紹介します。
そもそも、時差という概念はいつ生まれたのか?
そして人が暮らす場所の時刻は、その場所の昼夜の周期に合わせて定義する必要があります。「世界の時間をひとつに統一してしまえば便利でしょう」と言う人がたまにいますが、それは無理な話。太陽が出ているのに夜だったり、またその逆だったりすると困りますよね。だから、世界の人々はそれぞれ違う時刻で生活しているのです。
ただ、世界の人とコミュニケーション、ビジネスをスムーズに行うためには、世界の時刻が一定のルールで定義されている必要があります。つまり「東京が●時ならロンドンは▲時だ」という規則がハッキリしていれば、すぐに他の国の時間がわかり、連絡も取りやすい。そのために生まれたのが「時差」という概念です。
ワールドタイムの原点に決められたのが、イギリス・ロンドンのグリニッジ天文台の時間(グリニッジ標準時=Greewich Mean Time=GMT)。世界24のタイムゾーンの時刻は、この「GMTからプラスマイナス何時間か」で定義されているのです。
ふたつの時間がわかるデュアルタイムウォッチ
ローカルタイムの時分針に加えて、24時間で文字盤を1周するGMT針と24時間の目盛りを刻んだ回転ベゼル。この機構の組み合わせで、別のタイムゾーン(デュアルタイム)の時刻を24時間制で表示するのが、デュアルタイムウォッチの定番。
最近では使いやすさを重視して、リュウズで時針だけ1時間単位で動かせる(アワージャンプ)できるものも増えています。
普段は2本の時針が重なって動き、旅の目的地に着いたらプッシュボタンで片方の時針を動かすとローカルタイム(現地の時刻)に合わせることができます。時針の下に隠れていた第2時針は、最初に設定した出発地の時刻(ホームタイム)をそのまま表示してくれます。
また、24時間制のもうひとつのタイムゾーンの時刻表示を回転式ディスクを使って表示するものや、インダイヤルのひとつがもうひとつのタイムゾーンの時分表示になっているものもあります。
ワールドタイムは24タイムゾーンの時刻がひと目でわかる
24時間で1回転するディスクと、世界24のタイムゾーンを代表する都市名を刻んだ文字盤やベゼルが組み合わされています。このタイプは回転ディクスに世界地図を描いたものも多く、ひと目でワールドタイムウォッチだとわかります。
いかがでしたか。デュアルタイムでもワールドタイムどちらにせよ、GMTウォッチほど多彩な機能、デザイン、カラーが選べるものは他にありません。ぜひあなた好みの特別な1本を見つけてください。
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