【ダイバーズやパイロットウォッチ】 いま注目の男前なモデルはコレ！

腕時計は装身具であるのと同時に機器でもあります。昔から時計師たちは過酷な状況でも正確な時を刻むように腐心し、やがてダイバーズやパイロットウォッチといった特殊なモデルを生んだわけですね。

実際に、それらの多くは前人未到の冒険や困難なミッションに挑む男たちの行動を支えました。

ミッションウォッチやスポーツウォッチに惹かれるのは、男らしいデザインはもちろんのこと、そうしたエピソードやストーリーをもつからでしょう。なかでも、実際に現場で活用された歴史をもつモデルは、“本物”のオーラを備えています。

そうした時計はベーシックなスタイルに合わせるだけで男前度もググッと高めてくれますし、さらには、その歴史やストーリーを共有することにもなるのです。

比較的シンプルな着こなしながら、どことなくタダ者じゃない感じがするのは、「ブライトリング」の本格パイロットウォッチの効果。このモデルのルーツは、イタリア空軍のアクロバティックスチーム「フィレッチェ・トリコローリ」のために1983年に生まれたクロノグラフにあります。

そんなクロノマットは、今や着用シーンを選ばない万能ウォッチへ進化を遂げましたが、“腕に付ける計器”と呼ばれた頃の屈強スペックや硬派なディテールは健在で、それがスタイルに男の渋みと格をプラスしてくれるというわけです。

ちなみに、ここではいているデニムは、リーバイス®501®のヴィンテージ。時計と同じく、ストーリーのあるアイテムを合わせることで、男前度をさらに後押し。男臭くなりすぎないよう白のシャツジャケで清潔感をプラスしているのも手練れのテクです。

早くから航空界と密接な関係をもち、世界中のパイロットから愛されてきた「ブライトリング」。クロノマットはその看板モデルとして君臨し続けてきた傑作シリーズです。

機能的にもデザイン的にも度重なる進化を重ねてきましたが、2020年には、1983年に誕生した初代モデルに原点回帰するようなリニューアルを敢行。すでに世界中で大好評を博しています。

新作のスーパー クロノマットは、その新世代クロノマットのデザインコードを踏襲しつつ、ケース径を44mmに拡大してグッと力強いプロポーションにアレンジ。ベゼル、プッシュボタン、リューズにセラミックをインサートしたことでリッチな艶めきも増しています。

ちなみに、こちらのモデルはブレスにUTC（協定世界時）を表示するためのクォーツ式の補助時計を装着した特別仕様。元々はフライト中のパイロットの時刻確認をサポートするためのギミックですが、第二時間帯を素早く判読したい人にも便利です。

フランス海軍の潜水戦闘部隊の作戦行動を支えるために1953年に生まれた「ブランパン」のフィフティ ファゾムス。防水性が高いケース、潜水中の経過時間を読み取る目盛り付き回転ベゼル、さらに視認性に富む文字盤といった近代的なダイバーズの基本スタイルは、すべてここから始まったのです。

もちろん、その高い性能を他国の海軍が放っておくわけがなく、こちらはドイツ海軍が採用していた1960年代モデルへのトリビュート作。6時位置のロゴは「ノーラディエーション（放射性物質不使用）」の印で、ラジウム入りの夜光塗料を使用していない無害なモデルであることを示していました。

名門メゾンが作る格上ダイバーズの中でも、とりわけレアなモデルがお望みなら絶好と言える本作。全世界500本限定ですから、欲しい人は急いでくださいね。

レーサーたちに愛されたレーシング・クロノグラフの中でも、最も“男前”なストーリーをもつものといえば、やはりモナコとなるでしょう。

角形ケースに世界初の自動巻きクロノグラフ・ムーブメントを搭載して1969年に誕生したこのシリーズは、当時相当アバンギャルドなモデルであり、そこに惚れ込んだ名優スティーブ・マックイーンが映画『栄光のル・マン』の中で着用したエピソードも有名です。

ご覧のモデルはその新作で、マックイーンが愛したブルー文字盤のデザインはそのままに、最新の自社製ムーブメント、キャリバー ホイヤー02を搭載。約80時間のパワーリザーブなど随所が大幅にポテンシャルアップしています。

また、モナコで20年ぶりとなるブレスレット装着モデルというのもポイント。70年代頃のモナコに装着されていたH字型デザインを踏襲しつつ、質感も着用感も進化させています。