差がつく腕元の秘訣は“新素材”にあり?
今まさに、ケース素材は腕時計の進化の最先端を走っているのです。というわけで、3名の時計ライターにオススメを選んでいただきました。
ひと味違った素材で腕元を差別化してみませんか?
◆ 福田 豊が選んだのは……
チューダー「ブラックベイ フィフティ-エイト 925」
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一方、シルバーでありながら、黒く酸化しにくい、というのも特筆点。「インカデセントシルバー」と呼ばれるシルバー合金だそうで、独自の配合比率により時を経ても美しさを保持する性質があるとのこと。
では、まったく色が変わらないのか、それとも少しは味が出てくるのか。その辺りの詳細は不明で、でもそういう未知の部分も愉快。「チューダー」のダイバーズで初のシースルーバックというのも特徴です。
◆ 鈴木裕之が選んだのは……
オメガ「シーマスター 300 ブロンズゴールド」
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「オメガ」が特許を出願しているブロンズゴールドは、組成的には往年の9Kゴールドに近く、色味は18Kムーンシャイン™ゴールドと18Kセドナ™ゴールド(どちらも同社の独自素材)の中間にあたります。
この新素材を初めて導入したモデルがシーマスター 300 ブロンズゴールド。歴史的な本格ダイバーの血を受け継ぐスタイリングに、ニュートラルな色味が良く似合います。サンドイッチダイアルにもブロンズゴールドを導入し、特殊なエイジング処理を施すことで、ダークブラウンに仕上げています。
◆ 篠田哲生が選んだのは……
ウブロ「ビッグ・バン インテグラル トゥールビヨン フルサファイア」
![](https://assets-www.leon.jp/image/2021/05/30130643949992/0/hublot.jpg)
今ではこの戦略を多くのブランドが採用していますが、「ウブロ」は常に先頭を走り続けます。このモデルはケースやブレスレットだけでなく、ムーブメントの地板もサファイアクリスタル素材で出来ており、完璧なスケルトンウォッチになりました。
しかも全体が美しく統合しているので、前衛的な時計でありながらデザインに違和感がないのも見事。ダイヤモンドに次ぐ硬さのサファイアクリスタルを、完璧に加工する技術も驚異的。華やかなイメージが強い「ウブロ」ですが、仕事の丁寧さも業界トップクラスなのです。
■ お問い合わせ
ウブロ 03-5635-7055
オメガお客様センター 03-5952-4400
日本ロレックス / チューダー 03-3216-5671
● 福田 豊(ふくだ・ゆたか)
ライター、編集者。『LEON』『MADURO』『ENGINE』『クロノス日本版』などの雑誌やwebで、ファッション、時計、クルマ、旅など、男のライフスタイル全般について執筆。webマガジン『FORZA STYLE』にて時計連載や動画出演多数。ロックTシャツの紹介をインスタグラムでやってます。
Instagram/@fukuda1959
● 鈴木裕之(すずき・ひろゆき)
1972年生まれ、東京都出身。フリーライター。時計専門誌『クロノス日本版』や『GQ』などで執筆。時計業界歴19年。共著に『ALL ABOUT RICHARD MILLE リシャール・ミルが凄すぎる理由62』(幻冬舎)がある。
● 篠田哲生(しのだ・てつお)
1975年生まれ。千葉県出身。講談社「ホット・ドッグ プレス」を経て独立。専門誌からファッション誌、ビジネス誌など幅広い媒体で時計企画を担当。『30過ぎたら男の時計選びは教養だ』(光文社新書)を上梓。