2021.06.07
【2021年新作】腕時計のプロが一番トキめいたモデル!
腕時計の最前線で活躍するジャーナリスト3人が、2021年の新作からイチオシモデルをリコメンド! 今回は最もトキめいたモデルを1本選んでいただきました。
- CREDIT :
文/福田 豊、鈴木裕之、篠田哲生
腕時計の目利きが惚れた新作とは……
新作を見渡し終わったところで、3名の時計ライターにオススメを聞いたところ、選ばれたのはいずれも器量良しで中身も良しな3本でした。さすが、時計のプロが太鼓判を押す新作です。
◆ 福田 豊が選んだのは……
ショパール「L.U.C QF ジュビリー」
![](https://assets-www.leon.jp/image/2021/06/02144939931230/0/siyoulucqfjubileesoldier168613-3001.jpg)
この新作も96系を搭載。しかも、最高品質を保証するカリテ フルリエ(QF)財団認定のシリーズというのがグッとくる。さらにQF財団認定で初のステンレススティールモデルというのも素晴らしい。
ヴィンテージなセクターダイヤルやカーフスキンストラップも魅力。これは本当に心から欲しい。ですが世界限定わずか25本で既に入手困難。あ~、どうにかならないかしら。
◆ 鈴木裕之が選んだのは……
パテック フィリップ「カラトラバ "クルー・ド・パリ"」
![](https://assets-www.leon.jp/image/2021/06/02143357265024/0/PP_6119R_001.jpg)
新しいムーブメントはツインバレルのオフセット輪列で、薄さを重視した設計が魅力。センターにカナを置く構造や、テンワの外周リムを太くして力強さを増すなど、スペックはまさしく次世代機。
薄さの恩恵を最も受けるのはスタイリングで、Ref.5119の後継機となる新しいRef.6119は、カラトラバらしい端正なプロポーションを保ったまま、直径39mmという使いやすいサイズに進化しました。適切なスモールセコンドの配置や、ベゼルのクルー・ド・パリ装飾も一層映えます。
◆ 篠田哲生が選んだのは……
カルティエ「タンク マスト」
![](https://assets-www.leon.jp/image/2021/05/30133002066326/0/tank-must-watch-large-model-9.jpg)
デザイン自体は1917年に誕生したオリジナルモデルの流れを継承していますが、なんとムーブメントはソーラー駆動。ダイヤルのローマン数字ダイヤルをカットオフして、発電用のソーラーセルを仕込むという戦略も見事ですし、これだけの小さなスペースで時計を駆動させるエネルギーマネージメントも完璧。
レトロでありながらテクノロジーをぎゅっと詰め込んでいるという点でも、“伝統と革新”という言葉をまさに体現した時計といえるでしょう。
■ お問い合わせ
カルティエ カスタマー サービスセンター 0120-301-757
ショパール ジャパン プレス 03-5524-8922
パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター 03-3255-8109
● 福田 豊(ふくだ・ゆたか)
ライター、編集者。『LEON』『MADURO』『ENGINE』『クロノス日本版』などの雑誌やwebで、ファッション、時計、クルマ、旅など、男のライフスタイル全般について執筆。webマガジン『FORZA STYLE』にて時計連載や動画出演多数。ロックTシャツの紹介をインスタグラムでやってます。
Instagram/@fukuda1959
● 鈴木裕之(すずき・ひろゆき)
1972年生まれ、東京都出身。フリーライター。時計専門誌『クロノス日本版』や『GQ』などで執筆。時計業界歴19年。共著に『ALL ABOUT RICHARD MILLE リシャール・ミルが凄すぎる理由62』(幻冬舎)がある。
● 篠田哲生(しのだ・てつお)
1975年生まれ。千葉県出身。講談社「ホット・ドッグ プレス」を経て独立。専門誌からファッション誌、ビジネス誌など幅広い媒体で時計企画を担当。『30過ぎたら男の時計選びは教養だ』(光文社新書)を上梓。