素材も、機能も、デザインも。腕時計の進化がココに!
今回は“最先端”という観点で、2021年の新作から3名の時計ライターにオススメを選んでいただきました。
◆ 福田 豊が選んだのは……
パネライ「サブマーシブル eLAB-ID™」
![](https://assets-www.leon.jp/image/2021/06/03020234728294/0/sagyosubmersible-elab-idtm-pam01225-1.jpg)
例えば、ケースやダイヤルや地板には、チタンをリサイクルしたECOチタン™を使用。脱進機にはリサイクルしたシリコン、インデックスと針にはリサイクルしたスーパールミノヴァを使用しています。
そして何より素晴らしいのが、そうした革新的なリサイクルの実現のため、さまざまな分野からサプライヤーを選び出し、そのリストを公表したこと。
つまりこれは、他メーカーもリサイクル素材を使用すべき、というメッセージ。これはサスティナブルな社会実現への小さいけれど大きな一歩。まさに大注目作なのです。
◆ 鈴木裕之が選んだのは‥…
ブルガリ「オクト フィニッシモ パーペチュアル カレンダー」
![](https://assets-www.leon.jp/image/2021/05/30144436365970/0/siyou103200_003_cre.jpg)
「ブルガリ」が長い年月をかけて取り組んできたのは、ただ薄い時計を作るのではなく、実用性の高い薄型時計に仕上げること。驚くほど薄いプラットフォームに複雑機構を収め、これをデイリーユースできるところまで仕上げた点に、同社が目指した未来が見えてきます。
ダイヤルに配置されたカレンダー表示も可能な限り大きくされて、太めのフォントワークで読み取りやすさも十分。薄くて壊れないことが時計の未来像なのでしょう。
◆ 篠田哲生が選んだのは……
ゼニス「デファイ エル・プリメロ 21 フェリペ・パントン エディション」
![](https://assets-www.leon.jp/image/2021/05/30144852345079/0/zenithdefy-21-felipe-pantone-edition-4.jpg)
シックな配色が多い「ゼニス」の時計をキャンバスとし、針やインダイヤルなどを鮮やかにペイントしていますが、スケルトンモデルで派手過ぎないのも好感がもてます。ちなみにムーブメントの一部もレインボーカラーで着色しており、オーナーだけのお楽しみを隠しているのもうれしいところ。
華やかな時計なので、「それって何?」とコニュケーションのきっかけにもなりそうです。
■ お問い合わせ
オフィチーネ パネライ 0120-18-7110
ゼニス 03-3575-5861
ブルガリ ジャパン 03-6362-0100
● 福田 豊(ふくだ・ゆたか)
ライター、編集者。『LEON』『MADURO』『ENGINE』『クロノス日本版』などの雑誌やwebで、ファッション、時計、クルマ、旅など、男のライフスタイル全般について執筆。webマガジン『FORZA STYLE』にて時計連載や動画出演多数。ロックTシャツの紹介をインスタグラムでやってます。
Instagram/@fukuda1959
● 鈴木裕之(すずき・ひろゆき)
1972年生まれ、東京都出身。フリーライター。時計専門誌『クロノス日本版』や『GQ』などで執筆。時計業界歴19年。共著に『ALL ABOUT RICHARD MILLE リシャール・ミルが凄すぎる理由62』(幻冬舎)がある。
● 篠田哲生(しのだ・てつお)
1975年生まれ。千葉県出身。講談社「ホット・ドッグ プレス」を経て独立。専門誌からファッション誌、ビジネス誌など幅広い媒体で時計企画を担当。『30過ぎたら男の時計選びは教養だ』(光文社新書)を上梓。