ポロシャツを地味に見せない、腕時計の大人な合わせ方とは？

大人の夏トップスとして注目を浴びている、ちょっとレトロなニットポロ。半袖ゆえの涼感を備えながら、襟付きならではの品格を感じさせる一枚は、使い勝手の良さからもこの季節、断トツのマストアイテム。ただし、ソレ一枚にて着用する場合は、ややシンプルすぎるのも事実。

さりとて強い色柄入りのシャツではエレガントさに欠けてしまいます。そこでオススメしたいのが、腕時計でリッチな存在感を取り入れるというテクニック。腕元に堂々たる本格時計をあしらうことで、スッキリしたポロスタイルを、ラグジュアリーなスタイルに昇華させることができるのです。

なかでもクラシカルなポロスタイルにピリッとエッジを加えてくれる、角形クラシカル時計の導入テクニックがこの夏はオススメなのです！

街中でデイリーにポロシャツを着るなら、ちょっとスポーティにこなすのは定石。しかし、そういったシーンだからこそ、引き締めの要素を抜かりなく取り入れることが肝心です。

まずポロシャツは、ゴルフ用などに見られるようなスポーティな鹿の子生地ではなく、しっとり感ある柔らかな目の細かいニット素材のものを選ぶのがキモ。パンツもドレッシーなウールパンツをチョイスして大人にこなすのが基本。それだけでも洗練されたコーディネートになりますが、正統派すぎることもあり、ちょいエッジを足したいところ。

そこで効かせたいのが本格時計による大人の“スパイス”。トップスとボトムスの繊細なエレガンスを損なわぬよう、品の良い小振り時計を選ぶのがポイント。しかも小振り型にしてエッジを感じさせるという意味で、ドレッシーな角形がベストチョイスなんです。クロノグラフなどの機能系ではなく、静謐な２、３針式がよりエレガントです！

角形ドレス時計の傑作として1931年のデビュー以来、多くのセレブやファッショニスタにファンをもつ「レベルソ」。ご存知のとおり、反転式のケースはポロ競技における風防破損を回避するために考案されたユニーク機構。この「レベルソ・トリビュート・デュオ」は、栄えある傑作のDNAを継ぎつつ、現代の技術にて仕立て上げた新定番です。ケース両面にそれぞれの時間帯を表示する機能をもちながら、ケース厚は旧作を凌ぐ9.2㎜という薄さ。夏の軽快なスタイルにもぴったり軽やかに収まります。

建築家兼デザイナーであるマルク･ベルティエのデザインにて2010年に誕生した「カレ アッシュ」。その名作をアレンジし、熟成を図った待望の新モデルが今季登場しました。正方形ケースというアイデアはそのままに、盤面にラウンドを取り入れ、モダンな洒落感と高い視認性を備えた一本へと進化。ギョシェ装飾や立体感溢れる針やインデックスが生みだす豊かな表情に加え、数字に「0」を加えることで、よりコンテンポラリーな雰囲気を作り出しています。スニーカーとセットアップのような、ラグジュアリースポーツな装いに合わせたい注目作です。

ウェストミンスター公爵が着ていたツイードジャケットなど、交際相手のファッションからも自由にクリエイションのヒントを得ていたガブリエル シャネル。その革新的なスピリットを時計で表現したモデルが「ボーイフレンド」です。

伝説的な香水である「シャネル N゜5」のボトルストッパーや、ヴァンドーム広場にインスパイアされた縦長の八角形ケースが最大のポイント。インデックスをもたないシンプルな三針式に加え、ステップ付きの太枠ベゼルなど、マスキュランな魅力をもつところも特徴です。本来は女性用ですが、ケースサイズが37mmなので、ポロシャツなどの装いに合わせることで、知的かつエレガントな雰囲気が加わります。

南国やビーチなどの旅先で寛ぐようなシーンも、トップスはポロシャツが今どきのベーシック。こういった場合のポロも、化繊系のアクティブなものではなく、パイル地などほっこり和らぐ柔軟素材のポロを選びたいものです。

となればボトムスもイージーパンツなど、伸びやかに過ごせるものを合わせるのがお約束。しかし装いにおいて快適さを追究すると、どうしてもルックス全体のベクトルが緩みがちになるもの。そこで本格時計を投入し、巧みにバランスを取るのが能ある大人というワケなのです。

リゾートだからデカ厚のダイバーズ、という直球路線も悪くはありません。しかし、洒脱にヒネりを効かせるなら“小振りの角”こそ今の気分。和んだスタイルにエッジをつける角形にして、ロマンティックなデザインを加えた時計なら、リゾートなポロスタイルがラグジュアリーに引き立つこと確実です。

世界中の時計ファンや富裕層、著名人から支持を得るフランク ミュラー。本格的な作りはもちろん、時代を切り開く鋭敏なセンスを兼備する不動のトップブランドです。

「マスタースクエア」は、直線と湾曲をモチーフとするアールデコ様式から発想を得た人気のシリーズ。ローマン数字のモデルも高い完成度を誇りますが、デフォルメされたビサン数字のこの一本は、とりわけフランク ミュラーらしさが匂い立つ逸品。さらにベゼルにはダイヤをあしらっており、シンプルになりがちなリゾートスタイルに高貴な輝きを添えるアクセとしても機能する一本です。

1858年にパリに生まれたブシュロンは、フランスを代表する老舗のジュエラー。なかでも「リフレ」は創業160年の歴史から生みだされた華麗を極めた角形ウォッチです。“ゴドロン”と呼ばれる縞模様が生みだす、繊細な陰影が大きなポイント。

シンプルなポロシャツスタイルも、イエロゴールドのミディアムケースにダイヤをあしらった時計との取りあわせにより、一層余裕に溢れたスタイルにクラスアップすること間違いありません。

ジュエラー並のハイクオリティーウォッチを多彩にリリースことでも知られるラルフ ローレン。ドレッシーな美観にこだわった「867モデル」は、極薄機械の名手であるピアジェ製ムーブメントを搭載しているのがポイントです。

ラルフ御大が愛するアールデコの世界観を反映した、ローマ数字とアラビア数字を用い大胆にアレンジしたダイヤルも実にユニーク。スクエア形ドレスウォッチの新定番として見逃せない一本です。

ロレックスはなぜ売れ続けるのか？
一般に、高級時計と聞いて真っ先に思い浮かぶブランドが「ロレックス」ではないだろうか。一人勝ちを続けるその理由を、『クロノス日本版』編集長・広田雅将氏に伺った。

ところで、高級時計の定義はご存じですか？
よく耳にする“高級時計”というワード、どういう意味かご存知ですか。「0の数がいくつから？」「どんなデザインと素材で……」いえいえ、そういう訳ではないんです。

特集【オトコは時計で何を語る？】
いま、時間を知るだけならスマホで十二分にこと足りますが、やっぱり腕時計はオトコにとって欠かせないアイテム。その理由はいろいろあれど、とどのつまり、腕時計にはオトコの浪漫が詰まっているんです。

特集【時計を見ればオトコがわかる】
腕時計を「興味がない」「知らない」で済ますのは簡単なこと。でも、知っている側からあなたがどう見られているか、ご存知ですか？