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2021.09.13

第11回

ブレスの腕時計にはどんなメリットがあるのか?

腕時計選びのポイントとなるバンド。実は、時計全体の印象や付け心地を左右する重要なパーツなのです。今回はそんなバンドの使い分け、種類や素材による差などをご紹介しましょう。

CREDIT :

文/渋谷康人

ブレスレットのメリット・デメリットは?

腕時計を買う時に悩ましいのがバンド選びでしょう。同じ腕時計でもバンドによってその印象は大きく変わるもの。でもそれってある意味、バンドで印象操作ができるってことなんです。今回は、おなじみのブレスレットのメリット・デメリットから、似合う装い、近年の傾向などをご紹介します。

スポーティかつタフなブレスレット

▲ 「スピードマスター ムーンウォッチ マスター クロノメーター」手巻き、SSケース(42mm)×ブレスレット。73万7000円/オメガ(オメガお客様センター)
ブレスレットは、コマという小さなピースをつないだタイプ。基本的にケースと同素材で作られ、近年ではケース一体型のものも多いです。素材には、ゴールドやステンレススティール(SS)、チタン、セラミック、カーボンなどが使われます。SSとゴールドといったふたつの素材を組み合わせたコンビタイプもあります。

ブレスレットの特長は、素材が汗や水を吸って劣化しないこと。特に日本は高温多湿なので、ブレスレットタイプは毎日付ける時計に向きます。そのタフさからスポーツウォッチに合わせられることが多く、ゆえにブレスレットにはスポーティな印象があるのです。

フォーマルなシーンではレザーストラップの薄型ケースを選ぶのが定石ですが、堅い席でなければスーツやジャケットにブレスレットを合わせることで快活さを演出できます。特に上品なブレスレットモデルを求める方には、ドレッシーな薄型ケースとブレスレットを組み合わせたラグスポ時計(ラグジュアリースポーツウォッチ)が最適でしょう。

これまでの金属素材は、他のバンドに比べて重かったり長期間の使用中に傷が付いたりといったデメリットがありましたが、近年では軽量なチタン製や耐傷性に優れたセラミック製という選択肢もあります。ちなみに、タフなブレスレットでも汗や皮脂汚れがついたまま放置するとやはり不衛生ですし、サビの原因になる場合もあるので、外した際には柔らかい布で拭くようにしましょう。
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ブレスレットにも多様な種類がある

ブレスレットは硬い素材でできていますが、小さなピースを細い棒(リンク)で連結し、それぞれが動く構造にすることで、しなやかな付け心地を実現しています。
▲ コマを5つつないだ5連タイプ。レトロな雰囲気をまとったコンビモデルが再注目されている。 「デイトジャスト 41」自動巻き、SS&18KYGケース(41mm)×ブレスレット。100m防水。146万8500円/ロレックス(日本ロレックス)
従来は3つのピースを一連に縦につなぐ3連タイプが多かったですが、近年では5連以上など、より複雑なタイプも増えています。一連のピースの数を増やし、コマの間に適切なあそびをもたせることで、よりしなやかな動きが実現できるのです。
▲ 20万円台ながら質の良いブレスレットで通も納得の「モーリス・ラクロア」。「アイコン オートマティック」自動巻き、SSケース(42mm)×ブレスレット。200m防水。19万5000円/モーリス・ラクロア(DKSH ジャパン)
最近では一連のブロックのサイズをひとつひとつ変え、ケースラグからバックルにかけてテーパードを効かせたブレスレットが、手の届く価格のモデルにも付けられるようになってきました。かつては手間がかかるために高級時計のみに採用されていた仕様です。
▲ クラシカルなミラネーゼブレスレットはしなやかな付け心地が特長。「ヴィルレ ウルトラスリム」自動巻き、SSケース(38mm)×ブレスレット。128万7000円/ブランパン(ブランパン ブティック銀座)
その他にも、細いSSのワイヤーを網のように編んでストラップの形にしたメッシュ(ミラネーゼ)ブレスレットも、クラシックなテイストで人気です。こちらも、もともとはゴールド素材で職人の手作業で作られるぜいたくなブレスレットでしたが、加工技術の進化で身近になりつつあります。
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ブレスレットの付け心地は、より快適に進化中

昔のブレスレットの多くはピースのあそびが広く、ジャラジャラとした付け心地でした。ですが反対に、あそびのまったくないガチガチなブレスレットも窮屈。そこで近年では、各メーカーはあそびを適切につめることで、しなやかな付け心地と美しい見た目を両立させています。
また、これまではブレスレットの長さを調節するためにはコマを抜く必要がありましたが、近年ではバックルに伸縮機構(エクステンション機構)を組み込み、数ミリ程度の長さ調節ならブロックの数を加減する必要のないモデルも登場しています。

このように、ブレスレットはバリエーション豊富に、そして付け心地は快適に進化させているのです。
※掲載商品はすべて税込み価格です

■ お問い合わせ

オメガお客様センター 03-5952-4400
DKSH ジャパン 03-5441-4515
日本ロレックス 03-3216-5671
ブランパン ブティック銀座 03-6254-7233

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