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2021.11.20

【解説】クロノグラフの仕組みとその種類、知ってる?

腕時計の中でも絶大な人気を誇る「クロノグラフ」ですが、その意味や使い方をキチンと知っている人は意外と少ないのでは? 今一度、クロノグラフをおさらいしてみましょう。

これまで機械式時計の基本の仕組みをご紹介してきましたが、腕時計には時刻表示以外の機能もあります。なかでも一番馴染み深いのは、「クロノグラフ」でしょう。時計に興味がない人でも耳にしたことがあるポピュラーな機能だとは思いますが、実はいろんな種類があるって知っていますか?

いかにもメカニカルな風貌でカッコいいクロノグラフ、使いこなせばもっと時計の楽しみ方が広がります!

基本的には“腕に載せるストップウォッチ”

「クロノグラフ」という名称はギリシャ語の「クロノス(時)」と「グラフ(計測)」の合成語といわれています。その機能を表現する呼び名として、一般的には「ストップウォッチ」のほうが親しまれているかもしれません。

1915年に世界で初めて腕時計にクロノグラフ機能を搭載したのは、精密機器の製造をルーツにもつ「ブライトリング」だと言われています。
▲ 手巻きクロノグラフの名作「オメガ」のスピードマスター。1965年にNASAの公式装備品に認定され、月に行った時計、つまり“ムーンウォッチ”として根強いファンをもつ。「スピードマスター ムーンウォッチ マスター クロノメーター」手巻き、SSケース(42mm)×ブレスレット。73万7000円/オメガ(オメガお客様センター)
一般的な時計は中央に秒針が配置されますが、クロノグラフではクロノグラフ針が配置されます。そのため通常の秒針はインダイヤル(文字盤の中の小さな文字盤)に搭載されることが多くなっています。インダイヤルは他に、クロノグラフ針の駆動時間を例えば30分や1時間の単位で積算する積算計を兼ね備えることもあり、合計のインダイヤルの数に応じて「2つ目」「3つ目」という呼び分けがされます。

いずれも操作はケースサイドに設置された2つの専用ボタンで行うのが基本。スタート/ストップは2時位置のボタン、クロノグラフ表示を0位置へ戻すリセットは4時位置ボタンで行います。

使い方の注意点は、ストップを必ず押してからリセットを押すこと。ただし「フライバッククロノグラフ」の場合は、計測中に4時位置のリセットボタンを押すとクロノグラフ針が瞬時に0に戻り、再度計測をすることができます。

目盛りの意味はこちらからチェック!
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たまに見かける「カム式」「コラムホイール式」って何のこと?

▲ 「ブライトリング」の自社製手巻きクロノグラフCal.B09。丸で囲まれた部分がコラムホイール。
クロノグラフは、「カム式」と「コラムホイール式」に大別できます。スペックに書かれているのを見かけたことがある、という方もいるでしょう。どちらもクロノグラフの制御方式を指す言葉で、スタート/ストップ/リセットの一連の流れを司るそれぞれの作動部品の違いによって呼び分けられています。

カム式・コラムホイール式をより詳しく知る!

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