圧巻！ 総額100億円!? のフェラーリ200台パレード走行

「Ferrari Racing Days」とは、いったいどんなイベントなのか──。それは、基本的にはフェラーリ ジャパンが主催する、フェラーリオーナーのためのフェラーリの祭典。富士スピードウェイを貸切り（見学するだけならメインスタンドは有料で開放）にして、クラシックな車両展示がされた1947年創業のフェラーリの歴史が学べるミニミュージアムがあったり、サーキットでは各種トラックイベント行われたり。見ているだけでも飽きない一大イベントになっています。

前述のとおり、大人ひとりあたり2日間通しの入場チケットが10万円という「Ferrari Racing Days」。ちなみに土曜日か日曜日、どちらかだけ1日参加でも7万円。パートナーやご夫婦で参加されると、もちろんその倍額に。この金額に含まれる主なものは、富士スピードウェイの入場&駐車パスと、富士スピードウェイのラウンジで本格イタリアンのケータリングを食べ放題、そしてお土産。

クルマのイベントですからもちろんアルコール提供はなしですが、前菜、パスタ、お肉、ドルチェ、エスプレッソなどが楽しめます。それ以外だと、コース上でのパレードランへの参加が1台2万円、サーキット体験走行が４万円という、破格のイベント。さすがフェラーリなのです！

サーキットトラックでは、さまざまなカテゴリーだったり、趣旨の異なるイベントが目白押し。前述のように、先導車が付いて自車による追い越し不可のサーキット体験走行が1台4万円。一度もサーキット走行を体験したことがない方や、自信がない初心者にはオススメ。たとえ先導車がいたとしても、公道ではなかなか感じきれない自分のフェラーリのポテンシャルを知ることができます。

きっと感動を覚えるのは特にストップ&ゴーの際の加速力、そしてブレーキ制動力。さらには時速100㎞以上の高速コーナーリング。一度でもこういった走行を自分の愛車で体験しておくと、自分のクルマや自分の運転能力の限界がわかり、それにより普段の運転がより快適で安全になるもの（筆者の体験による）です。さらにサーキットでは経験者による追い越し可な走行も。

これらすべて、普段お付き合いのある整備工場でクルマの点検をして、認定してもらわないと参加できないというしっかり安全を担保したものとなっています。が、反面、オイルを替えたりタイヤを履き替えたり点検代や整備代がかかります。

さらにさらに、2023年シーズンから創設されたワンメイクレースシリーズ「FERRARI CHALLENGE TROFEO PIRELLI JAPAN」第3戦も行われ、 26台のフェラーリ 488 チャレンジ EVOによる、アツい戦いも。見ているだけで楽しめるのですが、こちらのレース、1エントリーあたり約370万円！ クルマが買えちゃう金額です。

ちなみに年間シリーズ5戦、フル参戦で1360万円（1戦ずつ申し込みより490万円お得）、フェラーリ 488 チャレンジ EVOのマシンの価格が4130万円。ただし、エントリーを決めたドライバーがレースごとに準備することはヘルメットだけ。マシンの保管、移動、メンテナンスはもちろんのこと、ホテルから交通の足などの手配、家族へのVIPラウンジ手配など、万全の体制。安心してレースに臨めます。

見ていて鳥肌もの、乗っていたらもっとゾクゾクしちゃう瞬間が、総勢200台のフェラーリによるパレードラン。まるでマラソンのスタートのように、最後尾のほうのクルマは先頭がスタートしてから何分もしないとスタートラインを切れないほどのフェラーリの数。赤、白、黒、青、などなどのフェラーリがサーキットを周回します。数千万円〜数億円、仮に1台5000万円と計算しても総額100億円の豪華パレードです。コレ圧巻！

そんな一大イベントである「Ferrari Racing Days」には、なんと650台以上のフェラーリと、1300人以上のオーナーとその家族が集結。前述のとおり1台10万円のエントリー代とすれば、これだけでも1億3000万円になる。上記のエントリー代、マシン代、整備代などなどを合算すれば、もの凄い金額になることが想像できるというもの。やはり、フェラーリのオーナーになるというのは、いやはや本当に選ばれし者なのだと実感した一日でした。

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