ネーミングからして本気度が伝わってきます
2024年5月3日に、フェラーリは、伝家の宝刀12気筒搭載の新型車をお披露目しました。その名もずばり「12チリンドリ・ベルリネッタ」と「同スパイダー」。イタリア語で12気筒の意味です。なんともいさぎよいネーミング!
確かに、昔のフェラーリを知る人なら、「1950年代から60年代にかけてのGTからインスピレーションを得た」という、デザイン統括のフラビオ・マンツォーニ氏の言葉にうなづけるでしょうか。とりわけ、67年に発表された「356GTB/4(デイトナ)」の面影を、ノーズとか車体側面に見いだすことができる気も。
マニアをも刺激する、新型12気筒の懐古的な造形美
「12チリンドリは、(2022年まで生産されていた)812スーパーファストの後継にあたります。ただしホイールベースをより短縮するなどして走りの良さを追求している分、ボディデザインでは、存在感を強調する必要があったため、各所に印象的なモチーフを使いました」
一方、長い距離を快適に移動できるのがGT(グラントゥーリズモ)ですから、12チリンドリでは、後輪操舵機構によって実際より長いホイールベースを持った場合と同じだけの安定性が確保されます。
インテリアのコンセプトは、デュアルコックピット
12気筒を諦めないことの証が、12チリンドリという存在
価格は、クーペが39万5000ユーロ(VAT税込み・1ユーロ=約168円で約6600万円)、スパイダーが43万5000ユーロ(同約7325万円)。クーペは2024年第4四半期から、スパイダーは25年第1四半期から、欧州で販売が始まるとのことです。
■ Ferrari 12Cilindri Berlinetta
全長×全幅×全高/4733×2176×1292mm
ホイールベース/2700mm
エンジン/6496cc V型12気筒(65度) フロントミドシップ 後輪駆動
最高出力/610kW@9250rpm
最大トルク/678Nm@7250rpm
変速機/8段ツインクラッチ
0-100kph加速/2.9秒
価格/39万5000ユーロ(イタリア)
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フェラーリジャパン
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