2024.11.11
ムチ尻はクルマの進化そのものだった説!?
オヤジを惹きつけてやまないムチ尻クルマ。そこにはちゃんと化学的理由があったんですというお話。旧車から最新までその進化の過程から紐解きますよ。
- CREDIT :
写真/長谷川直紀 文/大谷達也 編集/市村広平、加藤寛太(ともにLEON)
走る、曲がる、止まるに特化すれば
最後にたどりつくのはやっぱりココ
クルマの始まりも最新も実はムチ尻でした
光と影が織りなす歴史的"美尻"
境界線ともいえるもの。そこには現代のマセラティへと
続く物語の第一章がありました。
◆ マセラティ A6GCS ベルリネッタ ピニンファリーナ
マセラティのコンセプトを確立した記念すべき一台
SPEC
全長×全幅×全高:3840×1530×860㎜
エンジン:2.0リッター直列6気筒
最高速度:235㎞/h
マセラティ(マセラティ ジャパン)
まずご紹介したいのは、マセラティの基礎を築いたとされる「A6GCS」。もともとは葉巻型をしたレーシングカーでしたが、タイヤがむき出しのままでは公道を走れない。そこでタイヤにカバーを取り付け、それをボディと一体化したら、こんなスタイリングになってしまったというシロモノです。つまり“公道も走れるレーシングカー”がコンセプトというわけですが、その名残はお尻の形にもしっかりと表れていて、葉巻部分とタイヤをカバーする部分の間に谷間が生まれ、これがムチ尻と相まってなんともいえずセクシーな佇まい。
もう一台はロールス・ロイスが生み出した初のEV「スペクター」。ご存知のとおり、EVにとっては1回の充電で何㎞走れるかが命。これを延ばすにはエアロダイナミクスが重要になりますが、ロールス・ロイスは流れるようなクーペラインでこの要求に応えました。そのふくよかなお尻は、男ゴコロをくすぐってやみません。クルマの歴史の始まりであるGTカーも、テクノロジーを詰め込んだ最新EVカーも、双方お尻がムッチリという奇妙な共通点が示すもの。それは、お尻の追求はクルマ本来の性能の追求でもあるということなのです。
シャープなラインに込められた美尻の未来
飽くなきエアロダイナミクスの追求から生まれたもの。
そこから見えてくるのは美尻の未来です。
◆ ロールス・ロイス スペクター
ロールス・ロイス初のEVは切れ味の良いクーペボディで登場
SPEC
全長×全幅×全高:5475×2144×1573㎜
バッテリー:リチウムイオン
最高出力:430kW
最大トルク:900Nm
航続距離:530km
価格:4800万円〜/ロールス・ロイス(ロールス・ロイス・モーターカーズ)
※掲載商品はすべて税込み価格です
■ お問い合わせ
マセラティ ジャパン 0120-965-120
ロールス・ロイス・モーターカーズ 0120-980-242