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2024.12.30

ブルーノ・セナ インタビュー「マクラーレンは、誰に対してもフレンドリーなクルマなんだ」

マクラーレンのオーナーズイベント「マクラーレン・トラックデイ・ジャパン2024」にて、“史上最高のF1ドライバー”とも称されるアイルトン・セナ氏の甥っ子であり、元F1ドライバーでもあるブルーノ・セナ氏にインタビュー。世界最速の男の血を継ぐブルーノ氏が思うマクラーレンの魅力や、ドライブデートの攻略法などについて迫ります。

CREDIT :

文/加藤寛太(LEON)

日本を代表するサーキットのひとつである富士スピードウェイにて、マクラーレンのオーナーのみが参加できるイベント「マクラーレン・トラックデイ・ジャパン2024」が開催されました。そんなイベントのスペシャルゲストとして、“史上最高のF1ドライバー”とも称されるアイルトン・セナ氏の甥っ子であり、元F1ドライバーでもあるブルーノ・セナ氏が来日。世界最速の男の血を継ぐブルーノ氏が思うマクラーレンの魅力や、ドライブデートの攻略法などについて、LEONのクルマ担当にして最若手であるワタクシ加藤寛太がインタビューをさせていただきました。
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● ブルーノ・セナ/レーシングドライバー

ブラジル出身のプロレーシングドライバー。叔父は、“史上最高のF1ドライバー”とも称されるアイルトン・セナ。ブルーノ自身も2010年から2012年までF1に参戦した経験があり、2014 年よりマクラーレン・オートモーティブのグローバルアンバサダー兼ディベロップメントドライバーを務める。P1GTR、675LT スパイダー、マクラーレン・セナ、セナ GTR など、さまざまなイベントやマシンの発表、開発に携わる。 

加藤寛太(以下、加藤) これまで、数多くのスーパーカーを運転してきたかと思います。僕自身もマクラーレンを含むいくつかのスーパーカーを運転させていただいたことがあるのですが、正直 150キロを超えるスピード域だとあまり違いがわからずでして…… 元F1ドライバーでもあるブルーノさんの視点で、マクラーレンの魅力を語っていただけないでしょうか。

ブルーノ・セナ(以下、ブルーノ) そうだね。一番は、自信を持って運転できるところかな。他のスーパーカーに比べてハンドルやブレーキペダルを通して、クルマ全体を感じることができるんだ。つまり、常にクルマとコミュニケーションを取りながら走れるのがマクラーレンの一番の魅力ってところだね。性能の水準が高いことに加えてクルマと対話ができるから、自信を持ってアクセルを踏むことができるんだ。
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加藤 確かにマクラーレンは、思いっきりアクセルを踏めました。僕でも扱えるんだ!、という感動がありましたね〜。

ブルーノ そうだろ? マクラーレンは、プロもアマチュアも関係なく、誰が運転してもフレンドリーなクルマなんだ。エレクトロニック・スタビリティコントロールがついているから、アマチュアであっても安心して運転を楽しむことができるんだよ。もちろんプロである僕は、エレクトロニック・スタビリティコントロールをオフにして走っているんだけど、事前にクルマがどういう動きをするのかが他のクルマに比べて読めるから、安心して運転することができるんだ。あと、そうそう。さっき助手席に乗ってもらってサーキットを走ったけど、すごい安定してただろ? ホームストレートで僕、300キロ出してたからね!
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加藤 え〜! 300キロ出てたんですか…… (正直200キロくらいかと思ったな〜。だって、普通にブルーノさんと会話できてたくらいだったし……)安定していたせいか、それほどとは感じませんでした。話は変わりますが、LEONは、いかに女性にモテるかということを大事にしています。ブルーノさんが、ドライブデートの際に気をつけていることなどありますか?

ブルーノ おもしろい質問だね。奥さんとデートをする時は、必ず彼女が喜ぶものを用意しているね。

加藤 ちなみに何を用意するんですか?(何かラグジュアリーなものを用意するのかな?)

ブルーノ マクドナルドのハンバーガーだよ(笑)ドライブに出かける前に必ずマクドナルドによってドライブスルーをするんだ。675LTスパイダーで行くことが多いんだけど、エンジン音が大きいから、エンジンを止めて注文する必要があるんだけどね。こんな感じで彼女の好きなものを用意して、機嫌を取るってのは意識してるよ。

加藤 彼女の機嫌を取るのは大事ですよね(笑)。にしても、マクラーレンでマクドナルドのドライブスルーって、ものすごいラグジュアリーな使い方ですね。よく行くデートコースなどはありますか?
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ブルーノ 彼女は夕焼けも好きだから、モナコ近郊の山道を走ることが多いかな。山道を登っていくと、丘の上にエズ村っていう歴史的な街があるんだけど、いつもそこに向かうんだ。エズ村の要塞の近くにある駐車場からは、夕焼けが綺麗で、モナコの街も一望できるんだよ。そこで、675LTスパイダーの屋根を開けて、マクドナルドを食べるっていうのがいつもの流れかな。あと、気分が乗れば、彼女が運転していくこともあるよ! さっき話したように、マクラーレンのクルマは誰が運転しても楽しくドライブできるからね。

加藤 なんだかロマンチックですね〜。僕もモナコに行く機会があれば、エズ村に行って見たいと思います。最後の質問になりますが、ブルーノさんにとって、クルマとはどういう存在でしょうか。叔父をF1のクラッシュで亡くしていたり、ご自身がプロのドライバーであったりと、他の方に比べてクルマで良いことも悪いことも経験しているかと思いますが……
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ブルーノ ひとことで言えば、「ジョイ(楽しみ)」だね。クルマは僕にとって、単なるモノではなく、人との関係のようなものなんだ。サーキットであれば、アドレナリンを与えてくれるし、一般道であれば自由を与えてくれる。僕を楽しませてくれるのがクルマなんだ。

加藤 ブルーノさんにとって、クルマは刺激や自由を与えてくれる、恋人のような存在なんですね。

ブルーノ そうかもしれないね(笑)僕を楽しませてくれる存在である一方で、一番安心できる場所でもあるんだ。座っているだけでもリラックスができるし、トップスピードで走っている時も、路面が難しい状況の時でさえも、家でくつろいでいる時のような安心感があるんだ。一番自然でいられる場所。それが、僕にとってクルマなんだ。

加藤 アイルトン氏の悲しい出来事や、レースでの不調の時期など、辛い面ばかりが注目されることが多かったので、その言葉を聞けて嬉しかったです。一番リラックスできる場所がクルマとおっしゃっていましたが、さっき300キロ出されてた時、片手で運転してましたよね?

ブルーノ ちゃんと両手で運転してたよ!(笑)

加藤 そ、そうでしたか!(い、いや〜、絶対に片手運転だったと思うけどな……)

■ マクラーレン・オートモーティブ

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