スバル「クロストレックPremium S:HEV」
エンジンのストロングハイブリッド化が最大のポイント!?

「クロストレックPremium S:HEV」は、現行のラインナップに追加された車種。最大の特徴はストロングハイブリッド化されたエンジンにあります。これまでは、発進や加速のときだけモーターを使うマイルドハイブリッドでしたが、今回は満を持して(?)より燃費にすぐれるストロングハイブリッドが設定されました。

すぐれたAWD(全輪駆動)システムも自慢なスバルなので、雪上の走破性を含めてクロストレックS:HEVを体験してほしいという思惑だったと聞きましたが、コースは除雪が行き届き、せいぜいウエットという状態。まあ。おかげさまで、バッテリー駆動でのモーター走行の醍醐味を味わうことができました。ひと言でいって気持ちよく走ってくれます。

スバルならではの工夫で、燃費はどう変わったのか?
スバル車大好き、というオヤジさんなら、他社のハイブリッドシステムを導入しても、ずっとこだわってきた機械式のプロペラシャフトを捨てなかったことを、スバルの英断、と評価するのでは。

ドライブ感覚は、スムーズ。発進から加速は、モーターがトルクを積み増してくれるので、力強く、かつ、マイルドハイブリッドよりさらに、モーターで走る領域が拡大しているため、ある種の爽快感があります。

エンジンが始動すると、独特のビート感がからだに伝わってくるようで、これもスバル車だからこそ味わえるものです。ハンドルを操作したときの車体の動きは良いし、足まわりも車体の動きをうまく制御してくれていて、運転のたのしさと快適性を両立しています。
気になる走行性能はどう進化した?

そういうわけで、走りもスムーズで、乗員保護にも手厚い、クロストレックS:HEV。きみを守っているんだよってメッセージが伝わるんじゃないでしょうか。彼女と雪山へ行くのもよし、もうすこし暖かくなればキャンプもよし海もよし。ふたりの大事なパートナーになってくれるでしょう。
「クロストレックPremium S:HEV」の価格は、前輪駆動が323万4000円から、AWDが344万8500円からとなってます。装備がより豊富な「EX」の設定もあり。


■ SUBARU クロストレックPremium S:HEV
全長×全幅×全高/4480×1800×1575mm
2.5L DOHC 16バルブ AVCS 直噴+2モーター
[e-BOXER(ストロングハイブリッド)]
最高出力/118kW(エンジン)88kW(モーター)
最大トルク/209Nm(エンジン)270Nm
Nm(モーター)
車重/1660kg
■ スバル公式サイト
HP/https://www.subaru.jp
● 小川フミオ
クルマ雑誌、グルメ雑誌の編集長を経て、フリーランスのライフスタイルジャーナリストとして活躍中。新車の試乗記などクルマ関連を中心に、グルメ、ファッション(ときどき)、他分野のプロダクト、人物インタビューなどさまざまなジャンルの記事を、専門誌、一般誌、そしてウェブに寄稿中。