ワゴンボディだけになった新型パサートの魅力とは?

ドイツ本国では、23年秋にお披露目された新型パサート。最大の特徴は、ボディ形式がステーションワゴンのみとなったことです。理由としてVWでは「よりニーズが高いモデルに注力した」と説明。今回はホイールベースが50mmも伸びて、りっぱなサイズになっています。

ここでご紹介するのは「eHybrid(イーハイブリッド)」と名付けられたPHEVモデル。1.5リッターガソリンエンジンに、外部充電可能なハイブリッドシステムを組み合わせて、燃料消費率(いちおうの目安)はリッターあたり18.0kmとされています(WLTCモード)。
実際に走らせてみると、ほとんどピュアEV!?

バッテリー走行中は、EVに慣れたひとなら、なかなか離れがたい、スムーズな加速力を堪能させてくれます。それだけではなく、操縦性がよく、ハンドル操作をしたときに、クルマとドライバーとの一体感がじつに気持ちよいのです。

室内は広々としています。全長4915mmと余裕あるサイズの車体に、2840mmのロングホイールベースの組合せ。パッケージングといって、室内の寸法どりが上手なのはVWのお家芸ともいえるもの。新型パサートの後席をして「ファーストクラス」とVWでは表現しています。たしかにそう言いたくなる広さなのですよ。
ロングホイールベース化で実用性はさらにアップ!?

運転をふくめた安全支援システムも最新レベル。ドイツ本国では道路のラインさえ認識していればどこまでもハンズフリーで走る性能を発揮してくれるパサートですが、日本では法規的にそれはかないません。でも、安心・安全の装備は豊富でありますよ。


今回の「eHybrid」は655万9000円。「eHybrid」には、政府から55万円の助成金が出るので(2025年1月時点)、「TDI 4MOTION」より安くなります。


■ Volkswagen Passat eHybrid Elegance
全長×全幅×全高/4915×1850×1500mm
ホイールベース/2840mm
1497cc4気筒ガソリンエンジン+電気モーター 前輪駆動
6段デュアルクラッチ
最高出力/110kW(エンジン)+85kW(モータ-)
最大トルク/250Nm(エンジン)+330Nm(モーター)
バッテリー容量/25.7kWh
燃費/18.0km@L
■ フォルクスワーゲン・ジャパン
HP/https://www.volkswagen.co.jp
● 小川フミオ
クルマ雑誌、グルメ雑誌の編集長を経て、フリーランスのライフスタイルジャーナリストとして活躍中。新車の試乗記などクルマ関連を中心に、グルメ、ファッション(ときどき)、他分野のプロダクト、人物インタビューなどさまざまなジャンルの記事を、専門誌、一般誌、そしてウェブに寄稿中。