コドライバーは司令塔?!
前田 彼らはわざわざ日本にまで大切な車を運んできて、エントリーしているわけだからね。とにかく日本を走りたい、日本を知りたいという思いで。それから、海外の人たちは洒落ているよね。例えば、57年型のメルセデス300SLロードスターのオーナーは、毎日ストライプのシャツを着てエレガントに乗りこなしていたね、雨の日も。そうやって1000km以上を走破しちゃうわけだから、やっぱりカッコいいと思ったな。ところで石井くん、コドライバー体験はどうだった?
前田 確かにそれはあるね。
カーナビにはないコマ地図の面白さとは?
石井 たしかにそうですね。
前田 やっぱり人が作った、トラブルが生じても人の手で直せる車を操って、人がつくったルートマップをたどっていくと、ちゃんとゴールにたどり着けるわけじゃない。そういう面白さは、すべてのクラシックカーラリーに通じるものだと思うな。
2人で走っているけれど、みんなで走っているような気がする
雨が日本の姿をより美しく描き出す
前田 ゴールを切ったときは“帰って来たぜ”って感じで感無量だったね。ある参加者は、夜間雨の中を走っていて、縁石が見えずに乗り上げてリタイアしたり、何台もゴールできないクルマがあったから。フロントウィンドウと幌の境目から延々と雨水が落ちてきたり、ガソリンが漏れたり、小さなトラブルには見舞われたけれど、何事もなく帰ってこられたのは、本当によかった。
体験こそお金に勝る
石井 なんて器が大きいんでしょうね。
前田 彼がドライブしていた1930年代のベントレーなんて、運転するだけでも大変なのに、あの土砂降りの中を400km近く走りきって、満面の笑顔で「パーフェクト」だって。「でも、お疲れでしょう。今日の天気は最悪でしたから」と返したら、「これも日本の一日でしょう。だから、僕はむしろこの雨も日本の姿なんだと思って、エキサイティングな1日を過ごしたよ」って。
前田 せっかく日本にまで大切なクルマを運んできて、時間をかけて準備してきたのが、雨で台無しだって思っても不思議じゃないでしょう。だけど、日本は年間の5分の2は雨の日なわけで、しかも台風の中を走るなんて、そう経験できるものじゃないと。
石井 あんなにスーパーリッチな方でも、結局自分が実体験をすることを一番大事にしているんでしょうね。確かにお金を出したからといって、必ずしも台風の中をクラシックカーで走るなんて経験、できないですからね。“体験こそお金に勝る”って、言葉では聞いたことはありますが、カドゥーリー卿は本当にそう思っているから、仮に悪天候であっても前向きに楽しめる。
前田 もし機会があったら、こういうイベントを見に来るのもいいし、誰か友人で古いクルマを持っている人がいたら、体験してみる価値は充分にあると思う。それでクルマに少しでも興味が持てたら、ラリーニッポンのようなイベントへの入り口に立ったことになるわけだから。
1995年に世界文化遺産に登録された白川郷もルートに
2017年10月21日の早朝、二条城でスタートを待つクラシックカーと参加者たち
二条城の東大手門より、ザ・ペニンシュラ東京のゴールを目指し、1台1台スタートしていく
生まれた年も国もさまざまなクラシックカーたち
近江八幡の街並みを走る1962年型ロータス・エリートと日産フェアレディZ
1日目のゴール地点となる加賀山代温泉に到着した1961年型アストンマーティンDB4 GT
多賀大社にて、1963年型アルファ・ロメオ ジュリア・スプリント・スペチアーレ
日目のルートに組み込まれた白山白川郷ホワイトロードでは、雄大な景色が楽しめた
白山白川郷ホワイトロードでは木々が色づき始めていた
険しいワインディングロードを快調に走る、マイケル・カドゥーリー卿の1937年型ベントレー 4 1/4リッター パークウォード
中山道の34番目の宿場である奈良井宿にて
白川郷を走る、マイケル・カドゥーリー卿の1937年型ベントレー 4 1/4リッター パークウォード
飛騨高山の街並みにもなじむクラシックカーたち
3日目は台風一過で太陽が顔をのぞかせた
フェラーリ275GTBやメルセデス・ベンツ300SLなど伝説のスーパーカーも参加
ビーナスラインのワインディングロードを軽快に走り抜ける
ビーナスラインより南アルプスの山々を望む
気持ちのいいエグゾーストサウンドを響かせて走り去る参加者たち
諏訪大社の鳥居にて
諏訪大社では、神主さんから安全祈願のお祓いを受けた
世界文化遺産に登録されている富士山本宮浅間大社にて
富士山本宮浅間大社の巫女さん
朝霧高原では、富士山がその雄大な姿を現した
朝霧高原のチェックポイントでは、皆が富士山にレンズを向けていた
ゴールのザ・ペニンシュラ東京には、多くの観衆がつめかけた
ゴール後にザ・ペニンシュラ東京で開催されたガラパーティ
ガラパーティで挨拶する香港上海ホテルズ社会長のマイケル・カドゥーリー卿
1995年に世界文化遺産に登録された白川郷もルートに
2017年10月21日の早朝、二条城でスタートを待つクラシックカーと参加者たち
二条城の東大手門より、ザ・ペニンシュラ東京のゴールを目指し、1台1台スタートしていく
生まれた年も国もさまざまなクラシックカーたち
近江八幡の街並みを走る1962年型ロータス・エリートと日産フェアレディZ
1日目のゴール地点となる加賀山代温泉に到着した1961年型アストンマーティンDB4 GT
多賀大社にて、1963年型アルファ・ロメオ ジュリア・スプリント・スペチアーレ
日目のルートに組み込まれた白山白川郷ホワイトロードでは、雄大な景色が楽しめた
白山白川郷ホワイトロードでは木々が色づき始めていた
険しいワインディングロードを快調に走る、マイケル・カドゥーリー卿の1937年型ベントレー 4 1/4リッター パークウォード
中山道の34番目の宿場である奈良井宿にて
白川郷を走る、マイケル・カドゥーリー卿の1937年型ベントレー 4 1/4リッター パークウォード
飛騨高山の街並みにもなじむクラシックカーたち
3日目は台風一過で太陽が顔をのぞかせた
フェラーリ275GTBやメルセデス・ベンツ300SLなど伝説のスーパーカーも参加
ビーナスラインのワインディングロードを軽快に走り抜ける
ビーナスラインより南アルプスの山々を望む
気持ちのいいエグゾーストサウンドを響かせて走り去る参加者たち
諏訪大社の鳥居にて
諏訪大社では、神主さんから安全祈願のお祓いを受けた
世界文化遺産に登録されている富士山本宮浅間大社にて
富士山本宮浅間大社の巫女さん
朝霧高原では、富士山がその雄大な姿を現した
朝霧高原のチェックポイントでは、皆が富士山にレンズを向けていた
ゴールのザ・ペニンシュラ東京には、多くの観衆がつめかけた
ゴール後にザ・ペニンシュラ東京で開催されたガラパーティ
ガラパーティで挨拶する香港上海ホテルズ社会長のマイケル・カドゥーリー卿