今年2月にはジャガーが、2025年からラインナップのすべてを電気自動車とし、2030年までに電気自動車専用のプレミアムブランドとなることを発表。続いて3月にはボルボが、2030年までにハイブリッド車を含む内燃エンジンを搭載したモデルの販売を段階的に終了し、完全な電気自動車メーカーになると宣言した。
そして、7月にはメルセデス・ベンツが2030年までに、100%EV化を目指す方針を発表と、世界がカーボンニュートラルに向けて大きく舵を切り、テスラの2020年の年間販売台数がすでに約50万台にまで急伸している現状において、約43万台のジャガー・ランドローバーや、約66万台のボルボ・カー・グループは、もはやフル電動化は待ったなしと判断したというわけだ。
アウディはこれからのデザインの中心的な要素としてインテリアを据えており、乗員を取り巻く空間を「sphere」(スフィア=球)と呼ぶという。この“sphere”コンセプトカーは3部作が予定されており、今年8月にはEVロードスターの『Audi skysphere concept』を先行して発表していた。このgrandsphereが第2弾となり、2022年には第3弾となる『Audi urbansphere』の公開を予定している。
パワートレインは、EV専用に開発されたプラットフォーム、PPE(プレミアムプラットフォームエレクトリック)に容量120kWhのバッテリーを搭載。前後アクスルにモーターを配置するクワトロ4輪駆動システムだ。システム総合出力は530kW、最大トルクは960Nmを発揮する。
現在、VWグループとしてソフトウェア開発を担う小会社『CARIAD(カリアッド)』を設立。VWグループの全ブランドを横断する標準化されたOSを活用し、クラウド接続を前提とした大規模なソフトウェアプラットフォームを2025年までに開発。2020年代後半にはレベル4の自動運転をはじめとするデジタルイノベーションを実現していくという。
アウディのチーフデザイナー、マーク・リヒテ氏は「アウディのデザインはタイムレスでなければならない」と述べている。デザインのアウディとも言われる同社。その発言が、どのようなカタチで具現化されていくのか、とても楽しみだ。
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