別荘か？ ホテルか？ 悩んだら「ホテルインディゴ軽井沢」へ

「どこでもいいから別荘を建てていいよ」と言われたら？ 私はやはり軽井沢。東京から新幹線で1時間半というアクセスの良さ。そして「屋根のない病院」と評されるほどの空気の良さと美しい自然、さらには美味しいレストランもたくさん……と良いことばかりなんですが、最近ではリモートワーク化が進んだことで東京とのデュアルライフを実現させる移住組も増え、地価が急上昇。軽井沢で別荘を持つのは夢のまた夢に終わりそうです（嘆息）。

まあでも、別荘ってメンテナンスや掃除、さらには冬の雪かきや夏の虫対策など色々大変だし、見た目より優雅じゃないかもよ……と、自分をなぐさめていたところ、“別荘時間”を標榜するホテルがあるというではないですか。しかもタイミング良く開業1周年記念というアニバーサリーでもあり、これは体験してみようと出かけてきました。

「心に灯るゆらめく炎と別荘時間」をコンセプトにしているのは、「ホテルインディゴ軽井沢」。JR「軽井沢」駅よりシャトルバスで5分というアクセスの良さも魅力。総客室数は155室ということで、中規模のホテルだと言えるでしょう。

「ホテルインディゴ軽井沢」は2022年2月にオープン。ほかに箱根強羅（神奈川）と犬山（愛知）、そしてアメリカやアジアなど世界に130軒以上のプロパティを持つIHGホテルズ＆リゾーツのライフスタイル・ブティックホテルブランドです。

到着してまず迎えてくれたのは「インディゴ メレンダタイム」と名付けられたイタリア菓子のスウィーツメニュー。これはイタリア語で「おやつ」を意味するMerenda（メレンダ）から着想を得たイタリアンスタイルのカフェタイムだそうで、お腹いっぱいにならないアフタヌーンティーと言えばわかりやすいでしょうか？

4月からレギュラーで提供される「メレンダタイム」の第一弾はシチリア伝統の菓子であるカンノーリ。小さな筒という意味のカンノーリはサクサク生地の食感とまろやかなクリームの相性が抜群。昔、シチリアで食べたときは「甘すぎる！」と1本を食べきれなかった記憶があるのですが、「ホテルインディゴ軽井沢」のこちらは自家製リコッタクリームを使っているせいか軽やかで、小ぶりなサイズもあいまって、3本ペロリと食べちゃった。

こちらが今回滞在した客室。小さいながら円形テーブルもあるので、しっかり仕事もできました。細かいんですが、デスクと電源が近いところにあるっていうのも高ポイントです。

部屋でしばし仕事をしていたら、お腹がグ～ッ。旅先ってどうしてこんなにお腹がすくんでしょう。

向ったのはオールデイダイニング「KAGARIBI」です。通常、軽井沢のホテルに泊まる際はホテルで食べずにレストランへ出かけることが多いのですが、「ホテルインディゴ軽井沢」のレストランはおすすめだと食通の友人たちから聞いていたので、楽しみに出かけました。

ホテルからクルマで10分ほどの所にあるというヤナギサワファームの新鮮野菜、薪で焼き上げる和牛やご当地産信州豚のグリル……どれも美味しかったですが、薪焼きのピザ窯で焼かれたピッツァも食べてみたかった。これは次回ステイへの宿題にしましょう。

食後は今回特別に用意されていた又吉直樹さんの朗読会＆トークショーを楽しみました。実はこの経験をきっかけにLEON.JPで又吉さんのインタビューをさせていただくことになったのですよね、ムフフ……日々遊んでばかりいるように見えますが、ちゃんと仕事もしているんですよ（誰に向かって話してる？）。

明けて翌朝。「KAGARIBI」でまったく“映え”を気にせず好きなものだけ盛った朝食をビュッフェで楽しみ、タイのウェルネスブランド「HARNN（ハーン）」のエッセンシャルオイルを使用したスパで昨夜から食べ続け・飲み続けでイカメシのようにパンパンに張ったお腹をマッサージしてもらったら……もうチェックアウトのお時間です。

これが別荘だったら、洗濯物をまとめたり、軽く掃除して、冷蔵庫の中をチェックし、戸締りして……と気ぜわしいものですが、ホテルは本当に楽チン。まだ別荘をあきらめたわけではないのですが、当分は“別荘時間”で充分だわ～と満足しながら軽井沢を後にしました。

● 国宝をダブルで楽しめる「ホテルインディゴ犬山有楽苑」