ミシュラン一つ星のカウンターフレンチでいただく旬の味覚

ジョエル・ロブションといえば、誰しもが憧れるフレンチの帝王。ミシュラン創刊以来、数々の星を獲得しつづける氏が手がけるレストランの中でも、ある種異色といえるのが六本木ヒルズに位置する「ラトリエ ドゥ ジョエル・ロブション」です。店内のメインは、大きなオープンキッチンをぐるりと囲んだカウンター席。これ、フレンチでは珍しい造りですよね。フレンチ従来の格式をあえて取り除き、カジュアルな雰囲気のなかで会話を交わしながら気軽に楽しむというコンセプトは、ロブション氏が提唱する「コンビビアリテ（懇親性）」を具現化しているんだとか。

そんな「ラトリエ ドゥ ジョエル・ロブション」で、春真っ盛りのいま提供されているのが「春のデギュスタシオンコース」。今の時期に旬を迎える新玉ねぎやアスパラガス、柑橘などの食材をふんだんに楽しめる料理の数々で構成されるこのコース。いずれも食材の魅力を最大限にひきだすシェフの繊細な技巧を凝らした、春の味覚を堪能できるスペシャルなコースゆえ、ぜひご賞味いただきたく……！ チラリとご紹介をば。

コースのスタートを飾るのは、ラトリエ20周年記念 GALAディナーで初披露されたさわやかなミントが香るグリーンピースのヴルーテに、新玉ネギのフランを合わせたアミューズブッシュ。見目麗しい鮮やかなグリーンの色彩とともに、春の始まりを優しく彩ります。

前菜には、フランスの春の定番＂ウフ・ミモザ＂。可愛らしい卵の器に、ミモザの花の黄色を思わせる滑らかな卵黄のクリーム、この季節だけの食材であるホワイトアスパラガス、そして贅沢にあしらわれたキャビア……。フランスと日本の味わいが、絶妙なバランスでコラボレーションしたココンチならではのひと品です。

メインディッシュは、柔らかな仔牛のフィレ肉をじっくりと火入れし、稀少部位リードヴォーはたっぷりのバターでムニエルに仕上げ、それぞれの素材の持ち味を最大限に引き出したひと品。贅沢で奥深い味わいが、ひとくちごとに至福の時間を運んでくれますよ。

今回ご紹介したのはコースのなかのごく一部……ですが、いずれも春ならではの生命力溢れる、瑞々しい食材が楽しめるものばかり。さらに、その繊細な素材の魅力を最大限に引き出すシェフの繊細な技の数々によって、まさに春の訪れを心ゆくまで堪能できるコースとなっているのです。

さらに「ラトリエ ドゥ ジョエル・ロブション」では、ジョエル・ロブションの往年のスペシャリテや、アラカルトも楽しめるので、特別な記念日、仕事帰りに友人と、大切な接待や贅沢なひとり時間に……など、あらゆるシーンで自分らしく活用できる気軽さも魅力です。ロブションのモダンフレンチをその日の気分に合わせて自由に組み合わせてお楽しみくださいね。

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