2022.05.01
■ モテる「カメラの基礎知識」vol.3
一眼カメラの「S」「M」「A」「P」のダイヤル文字、意味分かります?
スマホで撮った写真ではインスタ映えもイマイチ……。そこで、新しい趣味に「本格写真」を考えている方も多いでしょう。ここではそんなカメラの選び方や基礎知識をシリーズでお伝えします! 今回は「撮影モード」編をお届け!
- CREDIT :
企画・写真/中西 学 文/TOMOKO 構成/平井敦貴
撮影モードは「AUTO」でもOK! ただし……
第1回:今、一眼カメラを買うなら? お洒落でオススメはこの5台!
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第2回:こんな写真が撮りたい! 一眼カメラのレンズってどう選ぶ?
https://www.leon.jp/electronics/116486
●AUTO[オートモード]
しかしこういった設定は初心者にとってかなりハードルが高いもの。そんな設定を自動で行なってくれるのが「オートモード」です。このモードにしておけば、例えば「逆光での人物」や「日中のスポーツシーン」など、あらゆるシーンで失敗のない写真を撮ることができます。
続けて他のモードも見てみましょう。
●P[プログラムオートモード]
●A(またはAv)[絞り優先モード]
前回でも触れたこの「F値」は、F1.4、F2.8、F3.5、F4、F5.6、F8、F11……といった決まった数値で上がっていき、数値が低いほど光の入る量が多くなり、明るくボケが大きい写真になります。反対に数値が大きいとボケ感の少ない写真になります。
ボケの量が多いと被写体をより浮き上がらせることができるのでプロっぽい写真が撮れるようになります。反対に、手前から奥まで全体をクッキリ写したい場合はF値を上げる(絞る)ことで狙った写真が切り出せます。
【例】F値を小さくした写真(F1.2)
【例】F値を大きくした写真(F8)
●S(またはTv)[シャッタースピード優先モード]
このシャッターが開いている時間(カメラの中に光を取り込む時間)をシャッタースピードと言い、開きっ放しの「バルブ」と呼ばれるものから、30秒、15秒、1秒、1/40、1/500、1/1000……と0.001秒単位まで選ぶことができます。
例えば被写体が動くものの場合はシャッタースピードを短くすればその被写体が止まっているような表現ができ、反対にシャッタースピードを遅くすれば、雲や水の流れるような動きを表すことができます。
【例】シャッタースピードを短くした写真(1/2000秒)
【例】シャッタースピードを長くした写真(15秒)
●M[マニュアルモード]
例えば夜のビル群を撮影する際、「オートモード」では電気で光る窓や街灯だけが輝き、建物が暗くなってしまう場合があります。そういった時にはマニュアル設定で「F値を下げてシャッタースピードを遅くする」ことにより全体を綺麗に写し出すことができます。
まずは、絞り優先(A)で「このシーンにはこのシャッタースピードが必要」ということや、シャッタースピード優先モード(S)で「このシャッタースピードには、この絞りが必要」といった形で学んでいき、自分の表現したい設定ができるようになったら「M」モードを使うようにしましょう。
【例】全体の明るさを出すためシャッタースピードを調整した写真(F2.8、1/60秒)
【例】F値を適度に絞った写真(F6.3、1/320秒)
【例】ボケ感を出しつつ明るくするためシャッタースピードを調整した写真(F2.8、1/60秒)
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中西 学(なかにし まなぶ)
写真家。日本の美を世界に発信したいと思い写真を始める、風景や人々の営みを写真や動画を通じて海外にSNSを通じて発信することを志している。ドローンやVRなど最新機材を使いこなし動画クリエーターとしても 活動し60秒以内で作りあげるショートムービーなど数多く手掛ける。
http://www.ukphoto.co/
https://www.youtube.com/user/glicosmile
・公益社団法人 日本写真家協会 正会員
・一般社団法人 日本UAS産業支援振興協議会 会員(JUIDA)
・Microsoft CERTIFIED Trainer
・dji CAMP Specialist