イタリアのお洒落な大人たち・ベスト11【No.10：ピーノ・レラリオ編】

「今の時代、機能的でリラックスしたスタイルが主流なので、それを無視することはできません。私の場合、スーツやジャケットのフィット感は変えず、アウターやパンツにそんなトレンドを取り入れています」

そう語るピーノさんは、最近オーバーボリュームのブルゾンや、ワイドパンツなど、これまでにはなかったようなビッグシルエットにトライしているとか。ただそんななかでも、クラシックなアイテムは入れ込みつつ、色使いはあくまで抑えめに。

「タリアトーレのコレクションではカラフルな色使いが多いので、私も普段から、そういう格好をしていると思われがちですが、実際のところは黒や暗めの色を着ることが多いんですよ」と言うピーノさん。とはいえ、ただのトータルブラックでは面白みがないので、トーンを微妙に変えたり、白を効果的に加えた遊びを入れ込んだり。そんなコーディネートは、多色使いするよりもインパクトを放っています。

トーンが微妙に違うダークグレーと黒でトーンオントーン。タイドアップではなくタートルニット、またパンツはサイド部分にアジャストが付いた快適な作りでスーツにもリラックスを。ウール・カシミア混トレンチ風コートがモダンな雰囲気を添える。タリアトーレらしいワイドめのピークドラペルは健在。

ブラックコーデにオフホワイトのブルゾンでコントラスト。防寒度抜群で動きやすいシアリングは、旅行やオフの日にぴったり。スリムタイプのパンツにブーツというハードな雰囲気に、袖口からふわふわ部分を見せて少しだけキュートさを。

ピーノが「アーバンビジネスストリート」と呼ぶワイドパンツとスニーカーにビジネスバッグのスタイル。黒白チェックのブルゾンを軸にしたツートーンですっきりと。