イタリアのお洒落な大人たち・ベスト11【No.11：マルコ・ザンバルド編】

ロックダウンを何度も経験したイタリアでは、皆が多かれ少なかれカジュアル傾向に流れましたが、今、それを続けたい派とフォーマルに戻りたい派の二極化が起こっている様子。そしてマルコさんの場合は後者です。

「ロックダウンの反動から、最近はジャケットやスーツなど、フォーマルなスタイルをよくしています。以前から色をあまり使うほうではありませんが、最近はさらにモノトーン志向で、多くても２、３色までしか身に着けません。そんなフォーマルかつ地味なスタイルにフィールドジャケットを合わせるのが定番になっています」

コートではなく、あえてエンメ・ゼータ・アルキーヴェのカスタマイズミリタリージャケット。これはマルコ風の“新コンタミネーション（実験的遊び）”なのだとか。不要なもので奇抜に飾ることをよしとしない彼が、実用性と機能性、そして他人とは違うオリジナル性を重視してたどり着いた究極の着こなしなのです。

最近のマルコさんにとっては最高のカジュアルスタイル。ジーンズはあくまで正統派ストレートで、足元は黒のローファー。多色使いを避け、フィールドジャケットに使われている色と上手く調和させているのですね。

ウール・麻混のスーツにM-65を合わせコントラストを。M-65はハムスターのライニングで保温性抜群。

靴はオールデンのコードバン。各所に効かせた黒が決め手。

ロレックスGMT1665も黒ベルト。

コーデュロイのスーツに無地のM-65を。ニットはスーツと同色にし、ここにも“少色使いの法則”が。

サイドゴアブーツでモダンさをプラス。

時計はパテック フィリップ 3700ノーチラスでシンプルに。