2022.03.26
技アリ! プロの着こなしテクを拝見【吉田 聖編】
毎シーズン現われる魅力的なニューアイテム。ですが、どのように取り入れるべきか分からない人も多いハズ。そこで着こなし自慢たちが、トレンドを踏まえたコーディネートテクニックを特別に披露。長年服を着倒してきた経験から導き出されるリアルな技は、参考になること確実です。
- CREDIT :
写真/多田 悟(Rooster) 文・構成/長谷川 剛(TRS)
実ははきやすい太めカーゴパンツの本格派
PR活動からカタログ製作、輸出やグローバル企画のハンドリングまで手掛けています。もちろん、いち早くナイジェル・ケーボンの新作を身に着ける役目もご担当。
そんなエキスパートが惚れ抜いた一着として、今回ピックアップしていただいたのが、同ブランド定番である太めのアーミーカーゴパンツです。
ご存知のようにミリタリーウエアは、国家が莫大な資金を投じて作らせたアイテムです。機能性や耐久性、時に人命を守るアイテムとして、民間のレベルとは異なる完成度こそ最大の特徴。
ナイジェル・ケーボンではそういった特性を十分に生かしつつ、ブラッシュアップを加えて仕上げています。
タイドアップで自分らしくキレイめに
「太めのカーゴパンツというと、ラギットに泥臭くはくのが似合うと思われがち。ですが、タイドアップにも手軽に着回すことが可能です。とはいえビジネススーツの上着のようなものに合わせるのではなく、リネンやヘンプ、それにツイードのように野趣ある素材感のジャケットがベター。
3パッチフラップ式のポケットを持つカジュアルな上着、それにネクタイもニットタイなどを選ぶのが、カーゴパンツのテンションを崩さないコツだと思います」
「そんなことはないハズです。パンツが太めの場合は、トップスをタイトにしてもメリハリあるルックスになりますし、同じようにたっぷりめのアウターの合わせであれば、今季っぽいトレンド感あるルックスに仕上ります。
カジュアル系のものなら大抵のアイテムが合わせられますので、だから太めパンツは一回はき馴れてしまうとヤメられない、と言われているのです(笑)」
「ちょっとキレイめな雰囲気を狙う場合の足下は、スニーカーよりもドレスシューズのほうが良いでしょう。ただし普通のプレーントゥでは面白くありません。同じ英国製のベルベットスリッパなどを合わせることで、シックでありつつ個性を匂わせることが可能です。
またこのようなカジュアルスタイルには、アクセサリー等で積極的に“重み”を加えたいもの。僕の場合はデコラティブなネイティブ系のシルバーアクセサリーを添えています」
肩肘張らずでも個性はしっかり主張して
「ソフトな印象を打ち出す場合は、トップスをオフホワイトなど清潔感ある淡色系にすると良いでしょう。このトップスはリネン製のフレンチワークジャケット。麻ゆえの素朴な風合いに加え、衿なしデザインがリラックス感を引き立てます。
僕の場合は粗野な印象のレザーショルダーやブリム(つば)の広いフェルトハットにて仕上げるのが今の気分。カジュアルにして自分らしいエッジもさり気なく加えています。出張の行き帰りなどは、こんなスタイルで出掛けることが多いですね」
また、足元は先ほどの貴族的なベルベットスリッパに替わって、革製のマウンテンブーツをチョイス。ヘビーデューティな足元にすることで、軽快感ある上着とのバランスを巧みに取っています。
さり気ないのに洒落て見えるのは、そういったひと手間をアレコレ組み込んでいるから。ぜひ参考にしてみてください!
● 吉田 聖 (アウターリミッツ 海外事業&PRシニアマネージャー)
ナイジェル・ケーボンやフィルソンといった歴史あるブランドを展開するアウターリミッツ。そこの立ち上げメンバーであり
PRから海外事業まで幅広く担当する。特にナイジェル・ケーボンに関しては、英国のスタッフと連携しグローバルプロジェクトも手掛けるキーパーソン。
■ お問い合わせ
アウターリミッツ 03-5413-6957
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