夜遊びデートは「濃紺ブレザー」で艶っぽさ演出

紺ブレといえば、夜遊びとは対極の品行方正なイメージを思い浮かべるオヤジさんも多いでしょう。ある意味それは正しいのですが、軍服を起源とし、学生の制服ともなったそれは、振り幅が広いジャケットなんですね。きちんと着ればフォーマルに見えつつ、カジュアルダウンも可能。つまり、夜遊び前のディナータイムには高級レストランでエレガントにも、気の置けないカフェではさわやかスポーティにも装えるんです。

しかも濃紺はウィンザー公のタキシード以来、夜の照明の下では黒よりも黒く、艶やかに見えると謳われた色であり、ゴールドボタンと相まって、夜に映える黒金ジャケットに早変わりするってわけ。さらに帰りはまんま高級ホテルに直行してもサマになるという、一着で素敵な一夜を明かせてしまう、夜遊び上手なジャケットなのです。

4ボタンのダブルブレストながら、ボタンを外してもダラしなく見えない紺ブレは、リラックスした夜遊びにはぴったり。ストレッチウールでひと晩着ても疲れ知らずです。得意の曲線的ボディシェイプは、艶やかな夜にこそ映えますよ。

夜遊びゆえ、肩肘張らないコーデが正解ですが、懐の深いブレザーならカジュアルダウンもお手のもの。旬のプリントTシャツやスウェットパンツを合わせても、洒脱にこなせるのです。

アメトラの象徴的アイテムであるネイビーブレザーは、我々オヤジ世代なら何度か通ったジャケットであり、すでにお持ちの方も多いかと。が、振り幅が広い分ちょっとした違いで印象がガラリと変わることもあるんですね。ゆえにいっそ夜遊び専用として、改めて選び直してみてくださいな。

夜の照明で艶やかな黒に見えるのは、ネイビーのなかでも濃いミッドナイトネイビー。さらに光沢感のある梳毛系ならより艶っぽくてベターです。

艶黒の生地に映える金ボタンはネオンに照らされ艶めき度がアップ。シルバー系でもマットゴールドでもなく鏡面のポリッシュゴールドが◎。

デザインが異なるヴィンテージのメタルボタンを使用したユニークな別注モデル。すべて金ベースゆえ、遊び心溢れる艶っぽさが演出できます。カーブしたラペルやちょい太めの袖など、クラシックなムードもいまどき。

夜遊びにおいてもっとも重要なのは、遊び慣れた雰囲気作り。ドレッシーすぎても遊びの場には堅苦しいし、かといってラフすぎるのも小僧と大差がない。ゆえに紺ブレには、スウェットパンツでヌケ感を演出するくらいが塩梅。大人らしさを担保しつつリラックスした余裕を醸す、そのバランス感が夜遊び上手に見えるんです。

裾にリブのあるジョガータイプは、紺ブレを合わせるとあざといのでNG。リブなしであくまでキレイめにはけるパンツが正解です。

軽量でなめらかなタッチのスーパーストレッチジャージーを用いたイージーパンツ。ニット製のサイドラインがスポーティな印象ですが、細身テーパードシルエットやつまみクリースにより、ジャケットとの相性も抜群。

スウェットパンツ同様、インナーはスポーティなプリントTで遊び慣れた雰囲気を演出。「シップス」エクスクルーシブブランドの紺ブレは、リネンコットンで初夏まで活躍しそう。足元はカジュアルシューズが◎。

遊び終えてホテルへ向かう、あるいはハシゴして次の店に向かう夜中は、春とはいえ冷えるので羽織りモノは必須。で、オススメがフーデッドタイプの薄ペラコートです。小さくたたんで持ち運べ、移動時に素早くサラッと羽織れるのがその利点。フードが夜遊びらしいヌケ感も演出します。彼女の細い肩に掛けても負担になりませんよ。

M-51モッズコートをベースに、得意の製品染めで美しいブルーに仕上げた一着。軽やかなテクニカル素材を用い、ほどよくゆとりのあるシルエットが鮮やかさと相まって開放的な季節感とリラックス感を演出します。

ホワイトからブルー、ネイビーへのグラデーションがさわやか。これがテーラード系のコートだと昼っぽいですが、フーデッドはいかにも夜に遊んでいますという、やんちゃな雰囲気も漂うんです。

撥水加工を施した、極薄15デニールナイロンを用いた逸品。非常に軽量で柔軟性にも優れ、軽やかに羽織れます。それでいて耐久性も高く、シワにもなりにくいという、至れり尽くせりな高機能。本作もM-51ベースで男らしいデザインです。

ダークトーンのシックな色の組み合わせに、ペールイエローのプリントTシャツを差し色にプラス。全身モノトーンなコーデよりも、俄然お洒落に見えますよ。

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