ヤンチャで上品!? キューバシャツの大人なこなし術

リゾートムード漂うオープンカラーシャツにも様々なタイプがありますが、そもそもは正装ということもあり、品を感じさせるものの筆頭がキューバシャツです。

一方で刺繍やプリーツ、ポケットといった意匠には遊び心が感じられ、色気やヤンチャな雰囲気の演出にも一役買ってくれます。存在感があるため、サラッと一枚で着るだけでこなれた雰囲気が宿るのも利点です。

こんないいことづくめのシャツを、大人が有効利用しない手はありません。

着こなしのツボは、上述の「品」、「色気」、「ヤンチャ」というキューバシャツならではの魅力を最大限に引き出すこと、これに尽きます。それを可能にする、小物を駆使した効果的なこなし方をレクチャーしていきましょう。

半袖シャツと言えば、ちょっと子どもっぽいイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、キューバシャツはさにあらず。

リラックス感のあるオープンカラー、ドレッシーなプリーツ、ヤンチャな匂いがする４ポケット……様々な要素が渾然一体となって、大人の色気を無理な醸してくれるのです。葉巻姿もサマになるのがおわかりでしょうか？

これだけ存在感のあるシャツですから、レイヤードは不要。基本的に、サラッと一枚羽織るだけでOKです。

ボトムスには王道の黒スラックスを選んで、上品に。足元も黒で統一すると印象が締まり、キューバシャツの存在感が際立ちます。難しいことは何もありませんよ。

本国キューバでは、冠婚葬祭などの正装としても着用されるキューバシャツ。オープンカラー、プリーツ(や刺繍)、４つのフロントポケットが入ったデザインが特徴的で、グアヤベラシャツとも呼ばれます。

写真のシャツはプリーツがとりわけ細かく入っていて、より上品さが増しています。レーヨンツイルの肉厚にしてソフトな風合いも、大人の余裕の演出を後押しします。

キューバシャツの品格、色気、ヤンチャさ……。複雑に絡み合うこれらの魅力を増幅させるのにマストな相棒が、ゴールド小物です。

シルバーがダメなわけではありませんが、上記の要素を考えると、やはりゴールドに敵うものはありません。

適度なギラつきと、枯れた大人の肌に馴染むというゴールドの利点が、キューバシャツの持つ特性と魅力を増幅させます。

ブレスレット、リング、そして時計。それぞれにゴールドを差してあげると統一感が出て、効果も絶大。ただボリュームが大き過ぎたり、モチーフが無骨過ぎるものはトゥマッチになる可能性もありますのでご注意を。

開放感とともにヤンチャな雰囲気を併せ持つキューバシャツには、スリッポンやエスパよりもサンダルの素足履きが好相性です。

なおできればこちら、品のいいレザーアッパーで、かつバックルなどにゴールドカラーのパーツがあるものを選びたいもの。先の小物盛りとシンクロして、色気もさらに増大します。

例に漏れず、色気を盛るのにサングラスは効果的。その際は当然、フレームがゴールドカラーのものを選んでさらなる色気を狙いつつ、小物との統一感を出して装いを洗練させましょう。

フレームのシェイプは、大人っぽさのある細身かつクラシックなそれが最適解です。