普段使いしたい!? 大人の艶っぽシューズの筆頭は？

柔らかい毛羽で構成されるベルベットは光の当たり方ひとつでラグジュアリーな光沢を生む、艶演出における定番ファブリック。セットアップやドレスなどフォーマルな場に使うイメージが強いですが、実はそんなことはなく。特にシューズなら、何気ないオフカジュアルにもマッチするんです。

例えば、秋の定番カジュアルアウターであるGジャン。スニーカーやブーツを合わせて男らしさにブーストをかけるってのが鉄板のスタイルですが、そこにベルベットシューズを。これが意外とマッチして、無骨なGジャンをほどよくリッチに見せてくれるんです。

このヤリクチ、意外と実践していないライバルたちが多いので、ぜひトライしてもらいたい。デイリーカジュアルにおける艶っぽさのアピールを、ベルベットシューズに引き受けてもらいましょ！

Gジャンにカーゴパンツの定番無骨コーデにも、ご覧のようにベルベットシューズはマッチします。スニーカーやブーツといったお決まりな一足ではなく、ベルベットを合わせるだけで大人っぽい艶がプラスできるってもん。男くささに終始せず、簡単に差別化ができる好例です。

写真上のコーディネートに合わせたのが、こちらのソフトなブラックのベルベットを纏ったコインローファー。パイピングのカーフレザーが、さらに光沢を強調し上品さを後押し。キルトデザインのインソールやヒールのプルタブなど、楽ちん仕様のディテールも注目です。

職人の手作業によって飾られた雄鹿の刺繍が高級感を加速。キルト調のライニングもボルドーで切り替えることで、チラ見せのアクセント付けにもってこい。ぽってりとしたラウンドトウが、ほどよくリラックス感を醸し出します。

130年の歴史を誇る英国の老舗の一足は、シンプルデザインでもラグジュアリーさは十二分。ブランドを象徴する「アルバート」はフィット感に優れる389ラストを使用し、パイピングが肌に当たるストレスを軽減。ベルベットによる深いブラックが洗練さを演出し、ラウンドトウがさらに後押し。

英国最古参のトリッカーズは英国王室御用達でおなじみ。そのロイヤルワラントのきっかけとなったのがこちらの「チャーチル」なんです。美しい毛羽のベルベットを使用した一足は、問答無用のエレガンスを提供。王室のルームシューズとして愛用されていたことを思えば、カジュアルシーンに応用できるのもご納得いただけるかと。