モテる大人が実践しているスーツ＆ジャケットのサステナブルなこなし方

「サステナブル」という言葉が当たり前のものとなった昨今ですが、ファッションシーンも例に漏れず。その活動が活発になっています。

そして、いまやスーツやシャツ、ネクタイといった王道のドレスアイテムにおいてもしかり。地球環境に負荷を掛けないモノづくりを実践した次世代の定番が続々登場しております。

ひと口にサステナブルと言っても、オーガニックな原料を使っていたり、環境汚染を軽減する染色をしていたり、はたまたリサイクル素材を用いたりとその手法は様々。

選びのポイントは、“ハリ”や“艶”などの上質さが宿る素材感にあります。あくまでシャレ感を損なうことなく地球環境に優しいというのが、大人の“サステナドレス”なのです。

Vゾーンの色合わせや柄選び、丈感、ボリュームバランス……、それらをさり気な〜く計算するのは洒落者の条件ですが、さらに“サステナブル”であれば、よりイマドキかつスマートなのですよ。

そんな素敵な“サステナドレス”を可能にするアイテムをご紹介していきましょう。

無駄を出さないことはサステナブルの基本。そう考えると受注生産であるオーダースーツは、そもそもがサステナブルな洋服であるといえます。

こちらのコーデは、麻布テーラーのオーダースーツを軸にしたもの。スーツの素材は、別注によるクロス エルメネジルド ゼニアの「ビエルモンテ」です。

地元(イタリア・ビエラ地方）の羊毛を用いながら、サステナブルな一環として、クロムなどの有害物質を用いない染色と仕上げを施しています。しかもヴィンテージライクな表情がたまらないじゃあございませんか！

ちなみに白シャツもオーガニックコットンを使用したもの。さらに個性的な柄ゆきのタイも着物をリユースして作られたもので、ヴィンテージライクなストライプスーツと絶妙にマッチしています。

どこのタイ？ 実は着物のね……、な～んて粋な会話も弾むことでしょう。 さり気なくも環境に優しい男とは、このうえなくスマートなものですよ。

こちらは、伊・ボットーリ社のリネン生地を用いたジャケット。品のいい艶と自然なネップ感を備えたこのリネン生地、見るからに上質な雰囲気が漂っていますが、実はアンダイド＝染めをせずに仕上げたものなのです。

つまり染色過程での水質への影響を抑えた、サステナブルな生地ってことなんですね。とはいえ、無染色によるナチュラルな色合いが、むしろ魅力になっているのがミソかと。

副資材を極力省いたソフトな仕立てが、優しくエレガントな雰囲気を後押ししています。

英国発、プレミアムなコットンシャツ＆ボクサーショーツを専門に扱うブランドより、オンにオフに着回せる小衿のBDシャツを。

優しい肌触りで程よく光沢のあるボディは、生産者の労働環境の向上や環境汚染に配慮する世界基準に従って作られたコットンだけを厳選しています。

さらにパッケージなどにもプラスチックを使用しないなど、サステナブルな取り組みを徹底。ちなみに胸ポケのロゴは、ロンドンの環境再生のシンボル“アトランティックサーモン”なのです。

哲学は硬派にして、刺繍はチャーミング♡ ジャケットを脱いだら突っ込まれること請け合いです。

くつろいだノータイスタイルがサマになるといえば、カッタウェイカラーのドレスシャツです。

こちらは、小さなドット模様が並んだような変わり織りの生地が目を引きますが、実は、公的機関による認証を得た有機栽培のコットンを使用したもの。

より“自然派”で作り込まれたボディは、厚みがありながら柔らかく、肌離れのよいさらりとしたタッチが楽しめます。

華やかな光沢を放つシェルボタンや、ボディラインへ自然に沿う美しいシルエットもまた見どころです。

世界の伝統織物を用いたタイ作りを得意とするブランドから、スウェーデンで織られたオーガニックコットン生地を用いたレジメンタルタイをピックアップ。

サステナブルを実践しているだけでなく、厚手に織られた生地はヴィンテージと見間違う豊かな表情が魅力。力強いコシが立体的なノットを演出してくれます。

大剣幅８cmのベーシックな太さ＆モノトーンの２色レジメンのため、合わせやすさもお墨付き。オフの日のカジュアルなジャケットスタイルに、こなれたアクセントを加えたい時も重宝しそうです。

ミラノを拠点とする革製品ブランド、ボナベンチュラが使用するレザーは、すべて畜産副産物の原皮を用い、Leather Working Groupeやエコテックス®といった公的機関の認証を得たタンナーから調達するもの。

有害薬品や禁止物質を用いずになめされているのが特徴です。

本トートに用いたのは、独・ヴァインハイマー社製のシュリンクレザー。サステナブルであることはもちろんですが、しっとりとして滑らかなレザーの表情は、色気のあるドレススタイルを引き立ててくれます。

しかも床置きできる底鋲付きなうえ、ハンドル長をベルトで調整できるなど、使い勝手も申し分ありません。

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