2023.09.01
【スナップ実例】お洒落イタリアオヤジは「青・茶・グレーも脱ブナン」
ベーシックを知りつつ、ダブーを恐れず果敢に攻める。その刺激こそ脱ブナンの妙味でありますが、お洒落イタリアオヤジとしておなじみのガブリエレ・パジーニさんの装いは、今年も目が覚めるほど刺激的。オヤジの基本色である青・茶・グレーをいかに攻めて魅せるか。その最新テクニックを開陳いただきました。
- CREDIT :
写真／スナップ・Massimiliano Cervone、Giulio Grisendi、仁木岳彦（siteniki.com）、Stefano Triulzi 文／田中美貴、小曽根広光 編集／渡辺豪、井原宏太（ともにLEON） 取材協力／ピッティ・イマージネ協会
【1】
「青×白」の鉄板配色こそ趣向を凝らして
涼やかさ、上品さ、清潔感といった好印象を確実に表現できる青×白合わせは絶対にスベらない鉄板。が、その安定感に甘えないのがガブリエレ流です。例えば、ボーダーインナーをTシャツではなくポロシャツにしたり白パンをサルエル風にしたり。鉄板だからこそ、こなしには趣向を凝らして常に冒険心を忘れないことが、モテるオヤジの基本姿勢なのです。
▲ こなしをヒネれば夏の定番もこんなに刺激的。
“盛り”と“ヌケa”の合わせワザで脱ブナン
細かいところまで凝りに凝ったガブリエレさんのスタイル。よく見ると、“盛り”と“ヌケ”を巧みに使い分けていることがわかります。ポロシャツのボタンはガバッと開けて開放的なヌケを演出しつつ、寂しくならないようアクセを重ねづけ。そして裾は無造作にタックイン。いっぽう、不良（ワル）さを増幅する角型サングラスでクールにキメています。緩急自在なこなしの妙味もまた、脱ブナンを叶えるエッセンスなのです。
角サンで“盛り”
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首元で“ヌケ”
アクセで“盛り”
裾INで“ヌケ”
● ガブリエレ・パジーニ
モデナにショップを経営すると同時に、2012年に自身の名を冠したブランドをスタートし、世界的人気に。ナポリ仕立てのテーラースタイルにモードをミックスした独特の世界観をもつファッショニスタ。
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【2】
「茶×黒」は、柄シャツ使いで不良（ワル）さを増幅
伝統的テーラーリングの世界において本来、茶と黒の合わせはタブー。ゆえにそれが不良（ワル）さを醸し出すわけですが、ガブリエレさんはさらに柄シャツでヒネリを。茶スーツの渋さと艶気を最大限引き立てています。
▲ シャツひとつで渋さと艶を同時に増幅。
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【3】
「グレートーン」は、艶を足しつつノンシャランと
無彩色のグレーは色柄使いで艶足しするのが常套手段ですが、ガブリエレさんはトーン・オン・トーンでまとめて軽やかさも演出。片側だけ出したシャツの裾などノンシャランとこなしているのも見事です。
▲ 同系色合わせでセクシーかつ軽妙さも演出。
2023年9月号より
イタリアオヤジのスナップ実例はこんなに！
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