「際立ちタキシード」でパーティーシーズンの主役に！【その2】

まもなく、思う存分享楽に浸れるパーティーシーズンの到来！ いざ本番で慌てないためにも、今のうちから身支度を始めたいところです。で、ハレ着の最高峰といえばやっぱりタキシード。

なかでも今狙いたいのは、王道定番にひとクセ加えて華や色気を増幅した際立ちタキシードです。攻めのエレガンスを総身に纏って、最高にドラマティックな夜をお迎えくださいませ。

【その1】はコチラから

ピンクは最強の夜遊び色。エレガントでセクシー、それでいてチャーミングさも演出できますよ。

レーヨンにシルクをブレンドし、軽やかさと光沢を引き出した一着。大胆なカーブを描くビッグラペルがインパクト満点です。構築美を前面に打ち出した仕立てもトム フォードならではの魅力。主役感満点ですぞ。

時は夜、場所は宴席とくれば、思う存分に攻めを効かせるチャンス。ここまで強印象なタキシードであれば、もはや引き算を忘れて全身で華やぐのが正解です。ちなみにシャツの素材はシルク。攻める時こそ、あくまでリッチさを忘れないことが肝要です。

エスコートにはじまりパーティーシーンは所作の美しさが重要。そんな時、動きに合わせて揺れるスパンコールがオヤジの洗練を引き立てます。

ミニマルな4ボタンのダブルブレストジャケットながら、拝絹部分にちりばめられたスパンコールが実にアイコニックでコンテンポラリー。よく見ると「F」のモチーフが象られ、さり気にステイタスを醸し出します。

ボウタイでドレスアップするのも映えそうな一着ですが、装飾が効いたデザインゆえ着流しにも絶好。インナーには肌がうっすらと透けて見えるシアーシャツを合わせ、色気を盛り上げています。４Bのダブルジャケットは、フロントボタンを開けて羽織るように着てもサマになるデザイン。ゆらめくスパンコールに加え、はためく裾も優雅さを演出してくれることでしょう。

あれ、目の錯覚かな……？ と思わせたらもう術中。見るほど不思議なジャカード模様で、まるでイリュージョンのように淑女を惑わせます。

伝統製法のナイフに浮かぶダマスカス模様を思わせる、複雑なモワレ柄を全面に配したブラックジャケット。斜めにスラントしたポケットや構築的な肩周りなど、シャープな美しさが光ります。

ちょいレトロな幾何学柄がプリントされたシャツは、襟と一体化したリボンが付いた変わり種。フェミニンさも感じさせるアイテムですが、ウィメンズファッションでは定番ゆえ“可愛い〜”を引き出せるはず。いっぽう、パンツはキリッと黒で男らしく。硬柔のメリハリをつけてコーディネートするのが、粋なオヤジの常套手段です。