2024.04.17
近藤真彦が着る、“ちょいギラリ”なオトコのスタイル PART 2
時代のエッジを凝縮させたモードスタイルには、大人の色気とエレガンス、そしてファッションの楽しみがつまっています。そんなモードのポテンシャルを、著名人が華麗に披露するこの連載。第9回目のゲストは、歌手、俳優、そしてレーシングと、文字通り時代を駆け抜けてきた近藤真彦さんです。
- CREDIT :
主演/近藤真彦 写真/前田 晃 スタイリスト/石川英治(TRS) ヘアメイク/GONTA 文/大塚綾子 編集/高橋 大(Web LEON)
大人なモードの遊び方 第9回 主演 近藤真彦
“ちょいギラリ”なオトコ PART 2「スポーティなセットアップ」
歌手・俳優、そして自身のレーシングチームを率いる監督として活躍する近藤真彦さんをゲストに迎えてお送りする「大人なモードの遊び方」。第9回目となる今回は、名曲『ギンギラギンにさりげなく』にちなんで、“ちょいギラリ”なオトコをメインテーマに大人のファッションストーリーをお届けします。PART02となる今回は、「スポーティなセットアップ」がキーワードです。
Dolce&Gabbana
ドレープで魅せるモードなセットアップ
なんと言ってもポイントは、ブルゾンのフロントやパンツのサイドにたっぷりと効かせたドレープ。彫像を彷彿とさせるエレガントなフォルムや、光の当たり具合で艶めく様子もドラマティックです。クリスタルをちりばめたフラワーブローチや、ロザリオネックレスのセンシュアルな輝きで、さらにちょいギラリな色気をプラス。
Bottega Veneta
じゃないセットアップで、ちょいギラリ
実は薄めに中綿が入っていますが、そうは見えないほど軽くすっきりとしたシャープなシルエットに。同素材のパンツとセットアップで着られます。白シャツのように気負いなく着こなせて、かつスタイルが決まるのはセットアップだからこそ。そんな真っ白セットアップには、艶やかな光沢を放つラムレザーのタイでちょいギラリなアクセントを。タイドアップしてもなおやんちゃ、そんなマッチが最高です。
■ interview
「モータースポーツの楽しさをみんなに届けたい」
── 近藤さんにとってモータースポーツの魅力は何ですか?
近藤真彦さん(以下、近藤) こんな大の大人が「1番になりたい!」なんて、大人げがないと言えば、その通りなんだよね。それでも、ここまで続けてこられたのは、幼い頃からの夢というのもあるけれど、僕の場合悔しさもあるかな。芸能人でしかもアイドルだったから、レース界に顔を出してもあまり本気だと思ってもらえなかった。その時の悔しさが多少どこかにあって、ここまで来られたのかもしれない。ただの負けず嫌いだね。
近藤 負けず嫌いで1等賞を取りたいって、コドモだよね。(笑)
── そこが魅力につながっていると思います! 昨年、日本レースプロモーションの取締役会長に就任されたそうですが、どのような活動をされているんですか?
近藤 日本のモータースポーツ全体の発展を目指している部署で、そのためにどの扉をノックしていこうかと、日々考えています。主催するスーパーフォーミュラは、その上はF1というわりとコアなクラス。GTはお祭りみたいな雰囲気でお客さんにも楽しんでもらえるんだけど、またちょっとムードが違うんですよね。
発展のためには、集客に繋がるアクションを起こしていかなきゃいけない。でも、近藤真彦が会長になったからって、直接の集客には繋がらないんですよ。ただ、これまでやってきた僕だから振り向いてくれる人たちもいて。企業や各省庁、市区町村などいろんな場所に出向いて、モータースポーツを応援してもらえるようにお願いしています。やっぱりサーキットのある県や市町村の協力は大きいんですよね。「面白そうなイベントですね」って、県や市が一緒になって応援してくれると動員も増えるし、盛り上がるんですよね。
── 昨年は、とても動員が増えたというニュースを見ました。
未来のモータースポーツファンを増やすために、子供たちにももっと来てほしいから、ファミリー層をターゲットにしたりね。そのためには子供達が飽きないように夏はレース会場で夏祭りをやったり。子供たちも初めて見るレースに感動してくれるんだよね。
── 何度かF1を観戦したことがありますが、シンガポールグランプリでは、会場の後ろで音楽フェスをやっていますよね。
近藤 シンガポールグランプリのナイトレースだね。そう、第1回目からずっと前夜祭でフェスをやってるの。フェス自体の人気がどんどん高まってきて、大物アーティストも出演するから、イベント全体もすごく盛り上がっているんだよね。
近藤 そこなんだよね。僕たちもモータースポーツの楽しさをもっと多くの人に伝えていきたいし、もっとエンタテインメントにしていかなくちゃ。だから、今年の日本レースプロモーションが掲げているコンセプトは、「ヒューマンモータースポーツ」なんです。ドライバーやメカニックエンジニア、一人ひとりのストーリーにスポットを当てて、もっとそれぞれの個性や人間模様を紹介できたら、幅広い人たちに興味を持ってもらえるんじゃないかと思っているんです。
今年から女性ドライバーも加入するし、メカニックエンジニアにもどんどん女性が進出しています。それに、7月のスーパーフォーミュラ富士大会は、女性ドライバー限定のプロレースシリーズ「KYOJO CUP」との共催なんです。大観衆の前で走ると女性ドライバーたちも燃えるだろうし、新たなファンが増えるきっかけになればと思っています。“男の世界”というモータースポーツのイメージをどんどん変えていきたいですね。
● 近藤真彦
1964年神奈川県生まれ。1979年『3年B組金八先生』でデビュー。翌年『スニーカーぶる〜す』で歌手デビュー以降、『ギンギラギンにさりげなく』や『ミッドナイトシャッフル』など数多くのヒット曲をリリース。1987年『愚か者』で第29回日本レコード大賞・大賞を受賞。2010年第52回日本レコード大賞・最優秀歌唱賞を受賞。
モータースポーツの世界では、1984年の富士フレッシュマンレースでデビュー以来、1988年から1993年まで全日本F3選手権シリーズに参戦。1994年にはル・マン24時間レースにポルシェ・962Cで初参戦。同年全日本GT選手権のGT1クラスにポルシェ・962で参戦し、ポール・トゥ・ウィンで初優勝。以降全日本F3000選手権〜フォーミュラ・ニッポンに参戦。数々の記録を残す。
現在はレーシングチーム「KONDO RACING」のチーム監督として、全日本スーパーフォーミュラ選手権やSUPER GT GT500/GT300に参戦。2023年からは、全日本スーパーフォーミュラ選手権を開催する日本レースプロモーション取締役会長に就任。
還暦を迎える今年は、歌手活動の集大成として全国を巡るコンサートツアーを決行し、60歳の誕生日当日には「日本武道館 Thank you veryマッチ-60th Aniversary 2024.7.19」が控えている。
コンサート詳細 https://www.curtaincall.tokyo/mk_program/
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