2024.04.20
近藤真彦が着る、“ちょいギラリ”なオトコのスタイル PART 3
時代のエッジを凝縮させたモードスタイルには、大人の色気とエレガンス、そしてファッションの楽しみがつまっています。そんなモードのポテンシャルを、著名人が華麗に披露するこの連載。第9回目のゲストは歌手、俳優、そしてレーシングと、文字通り時代を駆け抜けてきた近藤真彦さんです。
- CREDIT :
主演/近藤真彦 写真/前田 晃 スタイリスト/石川英治(TRS) ヘアメイク/GONTA 文/大塚綾子 編集/高橋 大(Web LEON)
大人なモードの遊び方 第9回 主演 近藤真彦
“ちょいギラリ”なオトコ PART 3「パターンアイテム」
Alexander McQUEEN
光と影が引き立てる、ギラッと優雅な花柄
柄の位置が緻密に計算されていて、ジャケット、シャツ、パンツとセットアップで着ても、自然に柄が繋がり一枚の絵になる点や、すっきりとしたシャープなショルダーラインと絞ったウエストが描く端正なシルエットは、優れたテーラーリング技術を有するココンチならでは。後ろ姿も惚れ惚れするほど美しく、「真っ赤なフェラーリから、このスーツで降りてきたらカッコ良すぎるよね」とマッチもご満悦。
Etro
パジャマ風セットアップにジャケットでケジメを
マッチが着こなすのは、上質なシルクに艶やかなボタニカル柄をプリントしたボーリングシャツとイージーパンツのセットアップ。柄の位置を指定する「ピアッツァータ」という技術を駆使し、モチーフの美しさが際立ちます。一見パジャマのような佇まいも抜け感抜群で、その着心地の良さに「このままベッドにダイブできそう」とマッチも感嘆。紺ジャケを羽織り、足元はワラビーでモードに遊んで。
■ interview
元祖ちょい不良(ワル)なマッチは、まだまだ走り続ける
── デビュー当時の近藤さんは、ちょっとやんちゃなイメージだったので、実はマッチこそ、元祖“ちょい不良(ワル)”なのではないかと。
── 当時としては珍しく男性ファンも多かったんですよね。
近藤 そうですね。でも、コンサートツアーでいま全国を回っているんだけれど、実は当時よりも男性のお客さんが多いんです。昔からのファンの方がパートナーを連れて来てくれたり、「なんか最近マッチが面白いらしいね」って、初めての方が見に来てくれたり。すごくうれしいですね。
── みんな歌える曲ばかりだし、楽しいですよね!
近藤 そうそう。きっとみんなコンサートの帰りにはカラオケに寄って、長野のマッチや大阪のマッチになっているんじゃない?(笑)
近藤 僕はありのままをさらけ出せる男が好きですね。以前(PART 1)話した体型管理の話もそうだけど、体重を気にしてトレーニングをしている時点で、僕だってありのままとは言えない。誰かの視線を気にせず、本当にありのままでいられる人なんて実際はいないかもしれないね。
カッコいいオトコで思い浮かぶのは、やっぱり伊集院 静さん。あの人はある意味ありのままだったけれど、ある意味すごくカッコつけていた。作詞家や作家としてももちろん高く評価されているけれど、僕はプライベートのオトコとしての伊集院さんがやっぱり大好きで。懐が深くて、芯が一切ぶれないユニークな人でしたね。
定期的に会うわけではなかったけれど、よく一緒にお酒を飲みに行きました。僕がちょっと落ち込んでいる時には、突然電話がかかってきてご飯に連れて行ってくれたり、2年会ってなかったと思ったら、1カ月ほぼ毎日飲みに行くこともあったり。節目節目の大切な曲を手がけてくれたのは伊集院さんだし、ちょっとだけ気にかけてくれていたのかな。本当に感謝しかありませんね。
── 特別な関係だったんですね。還暦を前にして、ご自身にとって心境の変化はありますか?
60歳になって武道館でコンサートができるなんて、本当に夢のような話。はたから見たら「マッチならそれくらい当然」と思う人もいるかもしれないけれど、やっぱり武道館のステージは特別なんですよね。だから歌手として、これまで44年間積み重ねてきて、ここに辿り着けたのは本当に幸せで、楽しみでしょうがないんです。
70歳過ぎても武道館のステージで走り回っている先輩のアーティストもたくさんいるから、60歳で仕事をやめたくなるかもなんて、冗談でも言っちゃいけないよね(笑)。やらなきゃいけないことがいっぱいあるし、まだまだ頑張りたいですね。
── 読者も勇気がもらえます。武道館でのコンサート楽しみにしています!
● 近藤真彦
1964年神奈川県生まれ。1979年『3年B組金八先生』でデビュー。翌年『スニーカーぶる〜す』で歌手デビュー以降、『ギンギラギンにさりげなく』や『ミッドナイトシャッフル』など数多くのヒット曲をリリース。1987年『愚か者』で第29回日本レコード大賞・大賞を受賞。2010年第52回日本レコード大賞・最優秀歌唱賞を受賞。
モータースポーツの世界では、1984年の富士フレッシュマンレースでデビュー以来、1988年から1993年まで全日本F3選手権シリーズに参戦。1994年にはル・マン24時間レースにポルシェ・962Cで初参戦。同年全日本GT選手権のGT1クラスにポルシェ・962で参戦し、ポール・トゥ・ウィンで初優勝。以降全日本F3000選手権〜フォーミュラ・ニッポンに参戦。数々の記録を残す。
現在はレーシングチーム「KONDO RACING」のチーム監督として、全日本スーパーフォーミュラ選手権やSUPER GT GT500/GT300に参戦。2023年からは、全日本スーパーフォーミュラ選手権を開催する日本レースプロモーション取締役会長に就任。
還暦を迎える今年は、歌手活動の集大成として全国を巡るコンサートツアーを決行し、60歳の誕生日当日には「日本武道館 Thank you veryマッチ-60th Aniversary 2024.7.19」が控えている。
コンサート詳細 https://www.curtaincall.tokyo/mk_program/
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